簡単な高校生の進路選択
二次関数の応用問題が出来ない生徒は私立文系
「2次関数|場合分けを考える時のグラフについて|数学Ⅰ|定期テスト対策サイト (benesse.jp)」という関数の問題ができない高校1年生は私立文系です。色気を出して数学の勉強なんかしないほうがいいです。おそらく、勉強しても苦労するだけで成果は出ません。この問題の場合分けは、数学のすべての分野で共通の考え方です。ここで「丸暗記でないと解けない。」というのであれば、それ以後はすべて無理です。
だから、数学の才能はないとあきらめて、数学は捨てましょう。英語8割、古文2割、それで現国は長文読解のテクニックを夏休みにでも集中的に身につける学習をして、偏差値に応じで大学を選べばいいです。早稲田や慶應が上位の国立大学に劣るわけもなく、関関同立が地方の国立大学に劣るわけでもありません。
「青チャートぐらいならなんとか対応できる。少し難しい重要例題も、最初は分からなかったけど、解けるようになった。進研模試でなら数学の偏差値65はある。」こういうレベルで英語が得意なら国立文系、英語がダメなら私立理系です。2年生の後半から入試問題を解いて行けば、関学の理系はもちろん、神戸大レベルの文系の数学はなんとかなります。
因みに、進研模試では関関同立の偏差値は70、産近甲龍で60という狂ったことになっております。理由は「進研模試で偏差値60の学力を如実に示す大学入試/工学部で数Ⅲが受験科目にない/企業採用しっかりしてくださいね!」でもお読みください。
青チャートで章末練習問題に手が出せるのなら国立理系
「上の問題なんか楽勝。青チャートなんか、演習問題含めてOK。数学の偏差値は進研模試で70以上。英語も偏差値65ぐらいならある。」なら、国立の理系を選べばいいです。
ものすごく簡単な選択基準です。これを「やりたいことがあるから」「最近は理系のほうが就職もいいし。」ってなことを言い出して、自分の適正に合った選択をしないと、後は地獄が待っています。
やりたいことがあっても、やりたいことができる組織に勤められる大学には進められる受験でないと意味はありません。二流大学の理系に行ってどうするんですか?
数学など苦手なら文系で少しでも上位の大学を目指すべきです。
学力と適性に合った進路選択を
もし数学の苦手な生徒が理系や国立大学文系を選んでも、結局は文転するか私立になるんですから。でも、そうなった時に、数学の勉強に余分な力を使ってきたせいで、英語だけ頑張っておけば入れた大学に入れません。就職も相応に悪くなります。
私の経験からは文転して成功した生徒を知りません。「文転(文系へ転向)する生徒の末路」の通りです。
数学が苦手な生徒は、他教科がいくら得意でも文系でも国立大学はムリです。
進研模試で数学が偏差値60もないのに国立大学に進んだ生徒も知りません。文系でもです。理由は以前もお話しましたが、数学は入試で一番得点差の開く科目です。学校の総合順位の成績がいくら良くても、英数国や英数理で勝負しないといけない二次では数学の得点差の穴埋めを英語や理科だけではできないからです。
200点満点の二次の数学では、他教科ではボーダーラインにいる生徒でも平気で80点の差はつきます。各教科100点満点で換算して900点満点の共通テストでは合計で50点も違えば志望校は変えないといけません。二次の英語でも、いくら英語が苦手な力栄とはいえ、ボーダーにいる生徒で一方が70点で一方が150点なんてまでは差が付きません。
数学の得意不得意の差は埋められないんです。「簡単に分かる理系向きの子供」の通りです。