文転(文系へ転向)する生徒の末路

ロクなことにならない理由

理系コースを選択しておいて、途中から文系に進路を変えることを「文転」と言います。文転をする生徒は、ほとんどと言ってもいいくらい、大学受験に失敗します。

理由は簡単です。まずこういう生徒は数学を学習しきれなくなったから文系に「逃げる」わけです。そんな逃げを打つヤツは、文系に転向しても、様々な形で言い訳をして逃げを打つからです。要するに、自分に甘いんです。失敗するに決まっています。

それに、客観的な自己分析もできません。最近の浮ついた理系流行に流されて自分の学力も考えずに安易に理系を選び、途中で投げるような愚かな17歳が、学習だけは「マトモ」だなんてありえないです。英語を勉強しようが、古文を勉強しようが、マトモな学習なんか身に付かない。

最後に、文転したからといって学校がクラス変更を認めてくれることは少ないです。そんな勝手気ままを許していれば、教師の配置からクラス編成までメチャクチャになって学校組織が維持できません。すなわち、文系だと言いながら、数学や理科に毎日数時間を使わなければいけない。文系の生徒はその時間に英語や古文を学習しているわけです。数学を途中で投げ出す根気も学力もない生徒が、「じゃあ、その分を家で埋め合わせる。」ほど学習するなんてことはあり得ません。

だから、失敗は必須なのです。

親も悪いです

子供のテストや通知表を見れば数学が得意かどうかくらいは分かるはずです。けれどもそんな現実は置いておいて、「理系が就職有利」「転職もしやすい」「お父さんは文系で専門性もなく会社に振り回されて苦労している」っていう保護者の自分目線で子供の将来を考える保護者が凄く多いです。

そんな大人の視点の前に、子供の成績見ろよと言いたい。中学の数学ごときで塾に通わせ尻を叩き、テストのたびにハラハラしないといけないような子供の何に向かって「理系」だというのが、私には理解できない。理系の前に、マトモな大学に行かないと就職がないという簡単な事実になぜ頭が向かないのか本当に不思議です。英国社でカタがつく私立文系一択しか選択肢はありません。その中で、少しでもいい大学に行かせるのが最良の選択です。

数学ができない子供が理系だと自分から言い出したなら「アホか!数学の偏差値60取ってから寝言は言え。」くらいマトモなことはなぜ言えないんでしょうか? 子供の将来を潰すから? いや、潰しているのはアナタですよ。

理系に進んでいい条件

何度も書きますが、中学の数学で分からないところなどないこと。高校のベネッセの模試で数学の偏差値が60以上あること。理由は産近甲龍で偏差値60だからです。

以上です。でないと、専門学校や文転など言い出して悲惨な末路を迎えることになります。

高校1年生は今因数分解あたりを学習しているかもしれませんが、この因数分解ができないようなら理系は諦めましょう。

a^3+b^3+c^3-3abc (^3は3乗の意味)・・・まあ、憶えておく公式レベルの有名な因数分解です。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。