関西学院や同志社に合格できるライン

大よそ、六甲学院や神戸高校などの進学校レベルでは真ん中、その下の御影高校のレベルでは上位2~3割、その下では上位1割が合格ラインです。その学力とは以下の通りです。以下の通りとは、学校の学習が出来ていて、入試科目で基礎学力が身についているということです。特別な学習など何一つ必要ではありません。

高校3年生で「基礎英文問題精講」「基礎英語長文問題精講」を学習できること

甲南高校に入学できるライン」にも書いた、英語長文の有名な問題集です。学校でテキストに使うところまであります。

最近の改定で収録されている文章が変わり、現代の入試問題に即したものになってより素晴らしい内容になっています。載っている長文が素晴らしいですが、解説はアレなのでキチンとした指導者の下での学習が必要になります。上の2つの問題集は収録問題も重複していて難易度に差はありません。前者は入試問題の一部、後者は全文乗っている違いです。3年生の夏休みには前者が読めるようになれば関関同立に受かります。

私の経験では、関関同立に進めない高校3年生は、この問題集が難しすぎてできません。

英文法も学校から配られる参考書が3年生から始められること

これも学校から配られる「Next Stage」などの定番の入試用の文法問題集に3年生で取り組めること。入試用の問題集に取り組めるということは基礎学力が身に付いているということです。この取り組めるとは正解できることではなく、解説を読んで理解できるということです。受験勉強は今から始めるんですから。

関関同立に受からない生徒では、高校3年生の段階で入試用の英文法問題集の解説を理解できません。

理系の数学ではチャートなどの基礎例題ができていること

理系では、学校から配られたチャート式の例題や練習問題ができていること。青チャートの重要例題などの少し難しい問題も、解説を読めば学習ポイントを把握して解いていけること。

私立大学の理系の合格ラインは6割です。そしてよくある出題パターンが、大問1では5問ほどの基礎的な小問。大問2~5では教科書レベルの①、チャートの重要例題レベルの②、そして少し難しい③です。ということは、大問1で4問押さえ、大問2~5では基礎的な①と②を解けば合格するということです。進研模試も同じような構成になっていて、これで得点が60点あれば偏差値は65程度に行くはずです。

むずかしい入試問題を解く必要も、特別な学習をしないといけないこともありません。

文系では学校から配られた問題集で古文の文法ができていていること

これも英語と同じで、学校から配られた文法テキストで大方の基礎知識が身についていて、3年生から少しレベルが上の文法問題集を学習できて、長文読解にも挑戦出来ていけることが必要です。

3年生の段階で基礎から文法を学習し直さないといけない生徒では関関同立は受かりません。

3年生から社会や理科を始めること

2年生までに主要教科の英語・数学、そして面倒な古文の文法の基礎学力を身につけておけば、3年生では社会や理科を学習できる余裕が生まれます。そこで例えば歴史なら山川の教科書の理解と暗記が最上の学習です。多くの学校で配られるセミナーやアルファ十分です。

要するに、学校の学習をキチンと復習するということです。

気をつけないといけないこと

国立大学クラスにいれば「センター入試を目指して副教科も!」とか学校の教師から指導を受けますし、私立コースでも「センター入試利用もあるから、副教科も!」と言う教師がいます。特に副教科の教師は、自分の教科を勉強して欲しいので、こういうことを言います。

神戸大学と関学では志望者の学力は全く違います。関学に何とか入りたいというような生徒では入試3教科の学習だけで精一杯です。クラブ活動を制限して多教科を学習する辛抱もありません。そこで他の教科などに余分なエネルギーや時間を使えば、受かるものも受からなくなります。

まじめに学習していれば関関同立には合格できる/特別な学習など必要ない

休日に学校の問題集で2時間程度自己学習しているような生徒は関学や同志社に合格できます(理解を伴った学習なら)。「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査 – 日本経済新聞 (nikkei.com)」によると、このような学習ができる生徒は大学希望者の4割に当たります。

日本の人口減少から計算すると、親の世代に比べて関西の生徒数は1学年で25万人から17万人に激減しています。その中で、日本の大学進学実績は約50%強です。だから、大学受験生は9万人程度です。その状況で関西圏には主要国公立大学に1.5万人と関関同立には1学年に3万人の学生がいます。関西圏外からの大学生は関学で1割、神戸大学では3割、京都大学では5割です。と言うことは大雑把に、3.5万人が関西圏の学生と考えられます。もちろん、関西でも東京の大学志望の生徒も多いです。この3.5万人に最大で9万人がチャレンジするのですから、関西圏では大学進学志望者の上位4割程度にいれば関関同立以上には進めます。

ところが、ここで関関同立では半数が内部や推薦で合格するという変数が出てきます。もちろん遊び惚けている内部進学の生徒は除外して考えないといけませんが、その数は多くはありません。2000人もいないでしょう。指定校推薦の生徒では高校3年生まではライバルだったはずです。ということは、上位4割とは言わないまでも、3割ということはないはずです。

この数字は、文科省の「休日にも宿題外に2時間程度は学習する生徒」の4割とだいたい一致します。要するに、高校1年生から上に書いたような学校の学習をまじめに取り組んできた生徒で、休日でも2時間も自己学習する気があれば関関同立には合格できるということに他なりません。

個別指導塾の大切な仕事とは?

私の塾に中学から通う生徒では大学受験に成功する生徒が多いのは、高校受験で信頼していただき、高校でも上記のような塾の学習指導に従ってくれるからです。当塾の場合、休日に自己学習までは求めませんが、毎日塾に来て2~3時間自己学習することを求めています。逆に、高校から来る生徒では、塾の指導に従わず学校の宿題を持ち込んだりする生徒もいて、そのような生徒で成功した生徒はいません。

塾の大切な仕事は、中学生の場合には完全に学習を管理することにありますが、学習科目も課題も多い高校生の場合は生徒の要求や自主性も取り入れながら、大きな枠組みの中で生徒に進路に沿った学習を継続させて基礎学力を地道に身に着けさせることにあります。ガチガチにノルマを守らせることは、関関同立志望者のレベルの学習意欲ではできません。

その塩梅を図れるのがプロの講師なのです。もちろん、その塩梅は生徒の能力によって大きく異なります。だから、学年末の1回の面接だけではなく、日々子供と接してその塩梅をコントロールしていかなければいけません「学習適性がある生徒は関関同立は楽勝/でも中堅高校の生徒にはこのやり方は無理です」。

では、なぜ関関同立は名門なのか?

普段からまじめに取り組んでこずに、塾からも注意されていた6割の生徒が、「やっぱ、関関同立!」と都合がいいことを言っているからです。特別な学習ができていないからではアリマセン。

そして、散々サボってきた高校生やその親に向けて、全国最大規模の進研模試が「関関同立は偏差値70でやっぱ難関!」という数字を出すからです「進研模試で偏差値60は崩壊している理由/休日に2時間も自己学習する高校2年生は偏差値70取れる?」。

偏差値70とは上位2.5%です。京都大学や大阪大学に進める数字のはずが、いつのまに関関同立になったんでしょう? これは、上位の私立の進学校の多くは進研模試を受けていないために、偏差値が上振れしたデータが集計されるためです。まともに統計が取れなくなった偏差値70付近に上位国立大学も関関同立も集まってしまい同レベルだとしている。

高校1年生からまじめに学校の問題集を受験科目の3教科だけしておけば、関関同立など合格できます。それを継続させるのが、関関同立志望者に対する塾の仕事なのです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。