神戸大学や大阪大学/上位国立大学に合格できるライン

大よそ、六甲学院や神戸高校などの進学校レベルでは上位2~3割、その下の御影高校のレベルでは上位1割が合格ラインです。その学力とは以下の通りです。

2年の夏休みに基礎学力が完成/2学期からは入試問題を解いていけること

関西学院や同志社に合格できるライン」で挙げた、英語のNEXT STAGEや英文問題精講を始めていける基礎英文法力があること。そして数学のチャート式問題集を2年の夏休みには完成させていることです。理系の場合数Ⅲはまだ予習できていないところがあると思いますが、2年中には予習を終えていなければいけません。塾でまともに予習をしていれば、無理なスケジュールではありません。

2年の夏休み後からは、数研の入試問題集などの入試問題集をはじめて入試問題レベルの数学に慣れていきます。数Ⅲは3年生に上がる春休みから入試問題を始めます。英語は上の問題集を完成させていきます。終了時期は3年の夏休みです。並行して2年の夏休みから2次の入試科目の社会や理科を学習していけばいいと思います。社会は教科書を暗記、理科は学校から配られた問題集をやり直して3年に上がったくらいから数研の重要問題集を始めて行けばいいと思います。

関学などの受験生より半年間スケジュールが前倒しになっているのは、3年の9月から共通テストの学習を始めなければいけないからです。

3年の10月からは共通テスト対策/予想問題集だけでは足りない

共通テストは独特の試験です。数学などは最初の(1)を間違えると、その答えを使う(2)からすべて間違え大量失点します。英語は問題数が多く、いつもの調子で読んでいたのでは時間内に終わりません。国語は独特の選択肢の問題があります。

内容はそれほど難しくないので、上記の学習を進めてきて神戸大学や大阪大学に受かる学生なら7割後半ば取れます。2次試験の科目では8割以上取れるから、理系なら国語や社会、文系なら理科などは7割少し取れればいいということです。そう難しくはないんです。

けれど、その独特さから慣れや対策は必要なわけです。センター入試から共通テストに変わって、出題形式も変わった科目があります。だから、その出題形式をまねた、あるいは予想した問題集主体の学習をする受験生も多いです。ところが、この予想問題種だけでは慣れるのに足りないんです。という訳で、当塾では、センター入試も7年分くらいの過去問を学習することを推奨しています。

1教科2時間として1年分は10時間。それに答え合わせと見直し、加えて国語などの選択肢の学習と社会や理科などの副教科学習をしていくと、センター入試の学習だけで1年分に30時間かかるわけです。それに、二次試験の勉強を放り出しておくわけにもいきません。ということで1年分で1週間くらい見ておかないといけないわけです。

ということは、順調に進んで8年分で2カ月かかります。まあ、余裕をもって3カ月近く見ておかないといけないわけです。ですから、10月からはセンター入試主体の学習を始めないと間に合わないんです。

国立大学にはスケジュール管理が命

共通テスト後は二次試験まで1カ月ほどしか時間はありません。二次の難問に対処できるように学力を上げる時間などありません。

共通テストの結果で志望校も決まり、各大学の過去問から、頻出する問題や苦手な系統の問題を潰していくことで精一杯のはずです。ですから、共通テストの学習を始める3年の10月初旬までには、ある程度の入試問題を解けるレベルにいないといけないわけです。

その逆算から行くと、「3年生の夏休みでクラブ活動卒業で、そこから頑張るぞ~」など言っている生徒は、まず国立大学には受かりません。クラブ活動をしながらでも余裕でこなしてく「先天的に学習が得意」な「勉強しなくても京大に行ける」生徒以外は、多くの物を犠牲にしないと上のスケジュールはこなせません。

ですから、私は「努力で大阪大学や神戸大学に行く」少し出来がいい程度の、神戸高校で上位くらいの生徒には「クラブなんか入るな。死に物狂いで将来を掴め。」と当塾では言います。他にこのスケジュールをこなす方法はないからです。

教師のたわごとに騙されないように

当塾の生徒で進学校の私立からの学習指導で「チャート式を3年生から初めて9月くらいに終えて、そこから共通テストと二次試験の勉強を並行して始めましょう。」なんて言われていますが、そんなことでは到底間に合いません。そんな楽勝で上位の国立大学に受かるのなら、値打ちはない。

学校側の言い分は「文武両道。クラブ活動頑張っても、阪大も京大も行った生徒はいる。」です。学習特性が高くそれほど勉強しないでもできた生徒を引き合いに出して、努力を積み重ねて将来を勝ち取ろうとする子供の芽を摘むなど犯罪者だと思います。なぜなら、神戸大学や大阪大学は、ソコソコ学習適性のある子供が努力を重ねて進む大学だからです。京都大学や国公立の医学部に進む学習適性が非常に高い子供とは違います。ホリエモンなんかがピント外れのことを言う理由もここにあります。

余談ですが、この学校は高校1年生で超難問の「大学への数学」の特集号を宿題で放り投げ、高校2年生で青チャートを放り投げるという順序逆転の理解不能な授業をして、高校1年生で基礎学力を築く学習をさせず多くの生徒が落ちこぼれた学校です。そんな学校が3年生の父母集会でこんなことを言ってるんです。本来なら「今までチャート式で基礎を築いてきました。高校3年生の9月からは共通テストの準備に加えて『大学への数学』で上位の生徒には京都大学対策します。」と言わなアカンのと違うの?

学習しなくても素晴らしい成績のごく少数の生徒に比べて、頑張り抜いて成績を上げていく生徒が大多数なのは教師が一番よく知っているはずです。それでもこんな学習指導をしておいてこんなことを言う「文武両道」が好きな学校に行ってはいけません。因みにこの学校は阪神間ならだれもが知っている有名私立です。「進学校や進学塾に素晴らしい授業や進路指導があるという誤解」と私が言う理由が分かるでしょ?

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。