上位の国公立大学の合格には、本能的な闘争心とプライドが必要
高校3年生の9月に共通テスト準備へ入るという「絶対防衛ライン」
独特の設問形式が並ぶ英数国、そして圧倒的な情報処理量を要求される共通テスト。これらに慣れ、自分なりの時間配分や戦術を確立するには最低でも3カ月かかります。「共通テストの準備を始める時期です/できない生徒は関関同立も失敗する」でも書いた通り、9月に入れば共通テスト対策にシフトせざるを得ません。
共通テストは1科目を解くだけで60〜90分。採点と見直し、浮き彫りになった弱点分野の補強まで含めれば、1教科の学習に数時間、下手をすれば2〜3日を要します。
つまり、高3の9月以降、チャート式などを開いて二次対策の基礎を固めたり、入試レベルへ学力を引き上げたりする時間など1分も残されていないということです。夏休みが終わった時点で、国公立二次の標準的な入試問題がスラスラ解ける状態に仕上がっていなければ、その時点で上位国公立のレースからは脱落します「共通テストの準備を3年の9月から始めるとはどういうことか?/1年生から綿密な学習計画が必要」。
公立高校生を襲う、中高一貫校との残酷な時間格差
高3の夏休みに二次の標準問題を解ける状態に持っていくには、高2の夏休み、遅くとも高2の秋には入試演習へ足を踏み入れていなければなりません。
中高一貫校の生徒は、中学3年分の学習を中2までの2年間で終わらせ、中3から高校課程に入ります。文系科目なら高1で、理系の数Ⅲや理科でも高2の終わりには全課程を修了します。だからこそ、高3の丸々1年間を入試演習と共通テスト対策に充当できるのです。
一方の公立高校、特に理系は悲惨です。学校のカリキュラム通りに進めば、数Ⅲや理科の発展内容が終わるのは高3の秋前。学校の授業が終わってから慌てて問題集を仕上げようとした瞬間、共通テストの波に呑まれます。二次の記述演習など一切積めないまま本番を迎えることになります。
公立高校から現役で理系の上位国立(神戸大以上)に受かるのが極めて難しく、浪人前提になりがちな理由はここにあります。中学受験を突破し、圧倒的な先取りアドバンテージを持つ中高一貫校の背中は、想像以上に遠いのです「「国立大学の理系には公立高校から現役では難しい?/中学受験は必須」「国立大理系は公立高校から現役ではもうムリ?/理系なら中学受験は必須」」。
一方で、ほとんどのカリキュラムが公立高校でも高校2年生で終わる文系志望では、これほど厳しいことはありません「経済格差は学力格差の理系/でも文系志望なら公立も私立も関係ない」。
綿密な計画も「将来の夢」も、この前には無力である
だからこそ、ミドリゼミでは徹底した先取り指導を行います。高1に入る前の春休みから英数を叩き込み、高1の夏で高1範囲の数学・英文法・古文の基礎を完了。高2の夏には高校数学を終えて入試レベルの長文読解と記述に入ります。公立校の生徒が現役で国立に挑むなら、鉄緑会並みのハイスピードで自走する以外に道はありません。
しかし、ここで多くの親御さんや生徒が決定的な勘違いをします。 「綿密な学習計画を立てて、将来の夢を持てば頑張れる」という幻想です。
断言しますが、「将来〇〇になりたい」「お医者さんになって人を助けたい」といった綺麗な夢や、手帳にきれいに書かれた学習計画くらいで、この狂気的なカリキュラムを乗り切れる生徒など一人もいません。
学校の授業を遥かに置き去りにする進度、周囲の同級生が部活や行事で浮かれている中で、一人机にしがみついて数Ⅲや難解な記述問題を解き続ける孤独と負荷。並大抵の精神力では、3日と持ちません。「夢」なんてフワフワしたものは、目の前の解けない問題と睡魔の前に一瞬で吹き飛びます。
必要なのは「負けてたまるか」という剥き出しの闘争心
この過酷なスケジュールを完走できるのは、理屈でも夢でもなく、「絶対に上の大学に行ってやる」「ライバルに負けるくらいなら死んだほうがマシだ」という本能的な闘争心とプライドを持った生徒だけです。
「中高一貫の連中に中学受験で差をつけられた? なら倍のペースで追いついて叩き潰してやる」 「関関同立で満足しろだと? 冗談じゃない、俺は神戸大以上に行くんだ」
そうした、周囲から見れば鬼気迫るほどの執念とプライドがあるからこそ、逃げ出したくなる先取り学習の重圧に耐え抜くことができます。「頑張れ」と尻を叩かれなければ動かない生徒、周囲に「そこまでやらなくてもいいんじゃないか」と心配されるほどの狂気を見せられない生徒は、この先取りのどこかで必ず脱落します。
この闘争心がない生徒に上位国立は無理。素直に関関同立へ絞ろう
この先取りペースについてこられない生徒は、主要教科の基礎すら固まっていません。その状態で「国立も私立も……」と共通テストに手を出すのは自殺行為です。二兎を追う者は一兎をも得ず、国公立はおろか、滑り止めの関関同立すら全滅します。
ですから、ついてこられない生徒には「私立専願に切り替えて、3教科に絞って関関同立を目指せ」と指導します。
それでも自分の客観的な学力や位置も見えず、プライドだけは高くて「どうしても神戸大に行きたい」と塾の進路指導を無視する生徒が毎年います。しかし、闘争心を行動(勉強量と進度)で証明できない生徒は、ほぼ例外なく全員不合格になり、関関同立どころか産近甲龍まで滑り落ちていきます。
上位国立大学の切符は、綺麗事を語る生徒には絶対に回ってきません。圧倒的な時間的ハンデをねじ伏せるだけの、飢えた闘争心と本能のプライドを持った生徒だけが、現役合格という奇跡をもぎ取っていくのです「入試に成功する生徒/闘争心やプライドを学習に持つ生徒」。
将来の夢など、その地道な努力を継続できる闘争心と野心がない人間には、役に立たない。闘争心と野心のない生徒に、将来の夢を達成するための最適な学習方法や学習プランを提示しても何の役にも立たない。将来の夢の前に本能的な闘争心とプライドがまず必要です。



