高校受験までは親の責任、大学受験は子供の責任 Part3
でも、親の責任もあります
今まで書いてきたように大学受験では生徒の進学と将来は、親の責任ではなく、生徒本人の責任です。今流行りの「自己責任」ってやつです。でも、そういう子供の親御さんは、そういうお子さんに厳しいことは言わずに応援して、「なんとかして」と塾に言ってくるんです。家庭の和を乱さずに今なんとか平穏な日常を送りたいのは分かりますが、将来フリーターやニートになられて一番困るのは親なんですよ!っと私は声を大にしたい。
その上、学校の責任もあります
それに教師もいい加減なこと言うんですよ。学年で数人しかまともな国立大学に行かない学校で「国立文系コースはセンター入試も受けるんだから、数学も頑張れ!うちは文武両道、クラブも頑張れ!!」って・・・。時間も労力もかかる数学なんかどうにもならないって一番分かっているのは、高校生を日頃から教えてきているプロの教師なのに・・。生徒や親とのトラブルを避けたいためなのか、何のためなのか、こういう事を言う教師や学校の考えが私には全く理解できません。そんなことしたら、英語だけ勉強してたら進める大学も行かれへんやんか! 「高校は、高等教育で教養を・・クラブ活動で人間関係も・・」って学校の先生は言うかもしれませんが、教養の前に大学進学やっちゅうねん!ヘタな就職になって教養も人間関係もへったくれもあるかい!!
その上「そういうことをやりたかったら、この学部だねぇ~」って偏差値の全く違う大学を並べて、平気で高校では進路指導します。私には理解不能です。「キミの学力なら国際学部なんて言ってもこの大学になるけど、その大学じゃあ国際的に活躍する組織なんかに就職できないから、考え直すか、死物狂いで浪人して頑張るかない。」って分かってるのに言わないんですよ。私みたいにそういう事言うと、親と生徒とトラブルになるから。 こういう表面だけ良いことを言う学校の先生ってものすごく多いです。
それで、生徒の方は結局高校3年生の夏になって、やっとにっちもさっちもいかないことに気がついて、願書さえ送れば合格できる定員不足に喘いでいる二流大学、最近の言葉でいうとFラン大学の推薦入試ってことになるんです。中堅高校の私立文系コースなんかこういう生徒が大半ですから2学期に学校で受ける模試なんて成立しないんです。
さらに、友達の影響もあります 中堅高校では、私立文系志望でも国立文系コースを選ぼう
私の教え子で、効率性を重視して3年生で数学の授業のない私立文系をあえて選んだ生徒がいました。以前も書きましたが、私は私立に進む生徒も国立コースを薦めます。特に中堅公立高校で私立文系など行ったら勉強しない連中に囲まれて持ち崩すこと必須だからです。でも、その生徒は芯がしっかりしていたので、私も「それなら」となったんです。そこで事件が起こりました。秋の模試で交代も置かずに教師が監督の席を長時間外したんです。というかテストだけ配って職員室に戻って自分の残務整理をしたらしいんです。そしたら、推薦で合格しているクラスの大半の生徒が騒ぎ出して、真剣に関学の一般入試を狙っていたその女の子が模試中にブチ切れたらしいんです。マァ、もともと気が強い子でしたから・・それで騒ぎになったんです。
教師も模試中に席を外すなど、「どうせ推薦で殆ど決まってるし。残ってるのもろくな大学には行かないんだし。」って態度がアリアリです。そんな無責任な事するぐらいだったら、「大学決まってる生徒は空き教室でスマホでもいじってろ!まだ受験が残っている友達の邪魔をするな!」って言ってあげなさいよ!「・・でもそんなことしたら、模試受けさせなかったって苦情出たらどうするんですか・・」って教師は言うでしょう。じゃあ、席外すなよ!!日頃から見てきて、こんなことになるくらい分かりきってるだろうに。まだ受験の残っている生徒のことどう考えてるんだ?
こんなことを平気でしておいて、一方で「センター入試で数学の・・」「文武両道、クラブも学習も」って言うのがいますから。 だから、小学校から大学に至るまで教育現場の官民交流なんか進まないんです。
お父さんお母さんはキチンと子供を見てあげて下さいねっ!自己責任とは言っても、それは周りの大人がキチンと支えてあげてればですからね。変な大人、無責任な大人に囲まれれば、簡単に身を持ち崩しますよ!!