薬学部栄枯盛衰

プライドが高かった薬学部の女達

昔は、薬学部と言うと医学部の次に難しい学部だったんです。その上、薬学部を持っている大学も少なかった。国立では、このあたりでは大阪大学のみ。滅茶苦茶難関です。その次は、広島大学や静岡大学に飛びます。私立では大阪薬科や神戸薬科です。両方とも、私立にしては難しい大学です。

そこで、その薬学部を出た女達というのは、自分たちの交際相手は医者ぐらいしかいないというようなとても高いプライドを持っていたわけです。

私の勤めていた企業の研究所でも、私立の薬大卒を実験補助要員として採用したことがあるんですが、生意気で使い勝手が悪すぎて、2~3年で「薬大の女性は採らないでおこう。」というようになった次第です。資格試験しかしてこなかった訳も分かっていない大卒のペイペイが、旧帝大クラスの大学をでて修士まで行って研究所で勤務している社員に「お前らが使っていい女じゃない」って風情ですから、どうしようもないんですよ。勉強してキチンと意見するならいいですけど、反抗的なネタはプライドだけでしたからねぇ。

ところが、薬学部の偏差値がダダ下がり

理由は簡単です。大学院に行かないと薬剤師免許が取れなくなったからです。ただでさえ、私立の薬科大学の授業料は高いのに、もっと授業料の高い大学院に2年行かすとなると、親の負担は大変なことになります。

ところがです。医者ならば大学院費用くらいなら勤め始めればすぐに回収できるでしょうが、私立の薬科大学だとメインの就職先は調剤薬局やドラッグストアの店長なわけです。どう考えても見合わない。おまけに高いプライドにも見合わない。

で、私立の薬科大学の偏差値は暴落したわけです。薬科大学部の授業料分ふんだくり作戦は、完全に裏目に出たわけです。

ところが、親世代はこの現実を知らない

親の方は、まだ昔の感覚で、理系では医学部の次は薬学部ということで、「手に職」と「プライド」を兼ねて薬学部を志望される親御さんが未だに多いです。特に年齢が少し上の親御さんに多いです。薬大のパンフレットやウェブの大学紹介のページなんかでは、メインの就職先は「ドラッグストアの店長」とは書いてないですからねぇ。もちろん塾や予備校でも言いませんよ。「そうですかぁ~。頑張りましょう!将来は薬剤師さんですね!」とニコニコ顔で入塾を促します。

ところが、私の塾で「エッ、薬学部にするんですか?」「ドラッグストアの店長に大学院ですよ。」「おかげで偏差値ダダ下がりです。」「薬学部の志望者なんか、最近いないですよ。」という現状を話すと、年配のお父さんたちは絶句して完全に引いてしまうわけです。イヤ・・大事な娘(が多い)の進学なら、もっと調べとけよ。それにいい歳をしてるんだからそろそろ自主退職なんて会社から脅迫されたらどうするの?・・って思うんですけどねぇ。

私、そもそも、あの薬剤師って調剤薬局に必要なのかっていつも思うんですよ。パソコンで副作用とか打ち出す紙で十分じゃないの?「それヤバいから医者に連絡します。」なんて大層な事になったこともないし、薬剤師から有益な情報を聞いたことすらありません。ただの既得権益だけで、多くはスマホで置き換わる類の仕事だと思います。ましてや、ドラッグストアなんかに必要ないでしょう。

大金を払う割に、将来の見通しも決してよくないですよねぇ。

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