今回の休校で圧倒的に不利になる理系の公立高校3年生

数3などを終えていない公立校では、入試までに復習する時間がなくなります

今回の休校で夏休みは短くなりそうですね。休みの期間だけを考えると、ちょうど夏休みと春休みが入れ替わった形になりました。でも、中学3年生はもちろん、特に公立校の理系の3年生では3年に学習する内容が後ろ倒しになって入試までに復習する時間がなくなりました。普通なら1学期に数3なんかが終わって夏休みに復習もできるんですけれど、そんな期間は今年はないんです。

ということは、もう数3なんかが終えていて、この休みにゆっくり復習できた私立の進学校に比べると、今年の入試は圧倒的に不利になるということです。

まあ、マトモな頭と判断力があれば、そのへんのことは織り込み済み予習していると思うんですけど・・・ちがいました?

夏休みの補習で数3勉強するんだから同じだろうって?

愚かすぎますねぇ。センター入試の対策など、9月の中ばか後半ぐらいからしないと間に合いませんよ。10月の声を聞く頃には、「8割はおろか7割もヤバい・・」ってなって、問題慣れしていない現役生は焦りまくってセンター過去問をやりまくることになります。数3や理科を復習する余裕なんかないんですよぉ~。アドバイスしてくれる先生や塾はいなかったんですかぁ?

夏休みの間に、2次の受験科目はベーシックな入試問題=神戸大学レベルの入試問題には対応できるようになっておかないと、浪人決定です。だって、9月に入ればセンター対策、センター対策が終われば1ヶ月ほどで2次です。それこそ、ベーシックな学力がある上で志望大学に特有の問題、多くは整数問題や数列などの分野のクセのある問題に対応するだけで精一杯のはずです。

学習計画とは計画表を作ることではなく、予測して対応すること

入試までにどういうスケジュールで学習すれば間に合うのか考えずに、目先の定期テストに向けて1日ごとの行動を綿密な学習計画表で作る生徒が非常に多いですが、まったく無意味です。手前勝手な目先の作戦だけがあって、相手を見越した戦略=グランドデザインがなかった日本陸軍参謀本部と同じですね。ただの敗戦ではなく、焦土と化した無残な敗戦は目に見えています。

今まで多数の生徒を教えてきましたけれど、入試までの大まかな長期戦略を立てずにキレイで綿密な短期間の計画表を時間をかけて作る生徒で、ろくな成績を取る生徒など見たことがありません。

けれど、日本って特殊なんですかねぇ。今回のパンデミックでもいい加減な対応をして、先進国で一番被害が少なかった。目先の「パチンコ屋」とか、そんなことばっかりに熱心でしたからねぇ。元寇と同じで今回の中国発の災難も「神風」が吹いたんですかねぇ・・・肝心の戦略がいい加減でも、末端でなんとかするっていうお国柄なんですかねぇ。

今回の騒動で出遅れた生徒が浪人しても成功する保証は低い

というのは、こういう客観性を持った長期の予定を作れない生徒は、それまでも反省もなく同じ失敗を繰り返してきて、さらに大学入試でも同じ失敗をやらかすのです。今回の2ヶ月、「学校が休みだから」と無計画に過ごして浪人をする生徒など、浪人してもまた同じことを繰り返すだけです。その上、そういう生徒はキチンとした学習ができていないので基礎学力もないから、グラグラな土台の上に予備校で「〇〇対策」なんかいくらしても無駄なだけです。

浪人っていうのは、それ相応に頑張ってきた生徒がもう1年必死で頑張って、あと一歩で手が届かなかった大学かあるいはワンランク上の大学にやっと手が届くだけで、サボりまくってきた計画性もない子供がまた同じことを繰り返して有名大学に行ける魔法ではありません。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。

コメントは受け付けていません。