塾で一番成績が伸びている生徒の違い/真ん中ぐらいの成績がトップクラスに

今塾で一番成績が伸びている生徒

大阪の某私立高校に通っている生徒です。理由は、「なんでこんなことおぼえられへんねん!」というようなことを言わないといけないダラケ切っている生徒ではないこと。教えたことをキチンと理解するアタマがあること。この2点です。

で、成績が中ほどだった生徒が、学年でトップクラスの上位にまで駆け上がりました。数カ月しかかかりませんでした。その生徒が当初希望していた大学より、もうワンランク上の大学に手が届くと思います。まあ、中ほどといっても、中高一貫校ですから、デキる方なんです。中堅公立校の中ほどの「キチンと理解できない」とは違います。だから、教えれば、教えただけ理解できます。

暗記も満足にできない中学生を、毎日しかりつけなだめて、苦労しても思う通りの成果が継続しないのに比べ、なんと楽なことか・・・・やらないといけないことをきちんと理解し、教えれば自分で咀嚼して自分の身にする。数分の一の労力で、数倍の成果が出ます。塾にとっては、最高級の上客です。

では、成績が伸びない生徒と何が違うのか?/努力できる姿勢

塾で「この学力に到達するには、こういう学習が必要だ。」「この問題集を、この時期までに、ここまでやればいい」と言うと、その通りやってくれます。もちろん、私の意見を押し付けるだけでなく、生徒の意見も聞きながらそのプランは作りますよ。独断的に「やれ!」はしません。

この生徒はロックダウンの期間中に加えて学校が始まってからも、今まで真面目にしてこなかった数ⅠAとⅡBの復習を、青チャートでやり切りました。英語も文法の問題集を塾で買って一通りやり切り、今は長文読解の英文問題精講を進めています。私との約束通り、それまでサボってきたツケをキチンと払ったんです。

ところが、多くの生徒は自分も納得して始めても、「学校の宿題もあるし・・・」とか何とか言って、結局やらなくなります。理解力がある素地の上に努力を「継続」できる姿勢こそが、あらゆる学習において最重要なことです。

マジメに努力することを分かっていること

この生徒は、英語の長文読解などで分からないところがあると、一度学習した文法の問題集や参考書を自分でひっくり返して読み出します。それでも分からなければ、私に聞いてきます。私がそうしろと言ったからです。自分で考え調べないで、人から安直に聞くだけで身に付くモノはありません。

成績が上がらない生徒の多くは、自分で考えもせず「分かりません!」と言ってきて、私が説明して「ここに書いてあるから、自分で読んで確認しておけ。」と参考書を渡しても、読みません。塾で教えても家に帰ればキレイに忘れています。次回、同じことを聞き「前に教えたやろ!」と言っても、キョトンとしているのはましな方で、「なんでそんなこと言われやなアカンねん。お前の教え方が悪いからや。」というような反抗的な態度を取る生徒も結構います。こういう生徒では、成績が上がることは、まずありません。

これが出来たら、「中間テストの結果から見る成績中位と上位の差/秋風が身に染みるぜ」に書いてあることなど、クリアできるんですがね・・。

ナマケモノではないこと/親の理解がない場合当塾では預かりません

私の塾でも、残念ながらこのレベルの生徒もいます。この中間テストでも何度もおぼえさせ、問題集もやらせたても、簡単な歴史語句や英単語を一杯間違えてきた生徒です。正直、あきれるのを通り越して唖然とします。今の公立中学の通知簿3の下半分はこういう生徒です。昔こういう生徒に通知簿3つきました?昔なら2です。成績がマシな生徒の多くが中学受験で抜けた公立中学や中堅の公立高校ではこんなザマになっています。「通知簿3の生徒を採らない進学塾/その理由」に書いた通りです。

何度おぼえさせても、ボ~っと赤シートで隠したノートなんかを眺めているだけで、「書け~、オマエの頭で眺めてるだけおぼえられるんか!」と私がブチ切れると、イヤイヤ一通り書いて終わりです。当然「1回書いただけでおぼえられるんか!」と追い打ちをかけます。できる限りサボりたいんです。・・・こういう不毛な根競べを延々としないといけなくてはいけません。こういう生徒と付き合うのは、本当に大変です。頭の芯から疲れます。こんなナマケモノでないことが、成績が上がる条件です。

こういう生徒は、こんなアホなことで何度頭を打ってきても、その場ではうなだれるんですが、また同じことを繰り返します。根っからのナマケモノなんです。改善などありません。いくら大変な思いをして教えても成績なんか上がりません。

大変でな思いをして親からは不評を買うということになりかねませんので、こういう生徒を私が預かる条件は「子供の状態を親が分かってくれていること」です。

意固地でないこと/若気の至りに陥らないこと

私と話して「こうやっていこう」と決めても、必ず自分流に変えてしまう生徒がいます。もちろん、十人十色ですから、その生徒のやりやすいようにやればいいんです。別に「オレの言うことを聞け!」というようなことは言いませんよ。

でもね、それではダメな場合はあるわけです。そういう場合は、私はキチンと説明して「僕の言うとりでなくてもいいけど、キミのやり方だとこうしないといけないんじゃないか?」と言います。でも、やはり自分のやり方を変えずに、間違った方向に自ら進んでいく生徒は、結構います。これは、自分に自信のある中途半端に学力が高い生徒で、けれど安易に流れて成績が上がらない生徒に多いです。こういう生徒より上の学力の生徒は、私の言っていることが理解できるから、「自分なりの正しい方向」を見つけキチンと努力します。

理解力も程々、でも私が言ってことをやればしんどいからと、中途半端なマイ・ウェイをする生徒も、やはりダメです。これ、根拠のない自信で上司の言うことを適当に流して自己流でやって失敗するダメサラリーマンの若気の至りの典型ですよね。

オトナから見て、まともに働きそうな子供なら成績は上がります

最初に書いた高校生なら、雇ってもキチンと働いてくれそうでしょ? 言われたことをキチンと守って間違いのない仕事をしてくれるでしょう。私もそう思いますよ。でも、次に書いた暗記もできない中学生ならどうでしょう? 私なら雇いません。まともなことも出来ずにトラブル続出になるのなど目に見えているからです。また、最後の若気の至りの若者も安心して仕事などまかせられません。管理がいい加減でつけ上がらさせると、いい気になって独走してとんでもない失敗をやらかして大損害を作ったり、一昔前にはやったバイト・テロみたいなバカをしでかして、組織の存亡にかかわることになります。

だから、こういう若者を雇わないといけないサービス業の現場はブラックに管理するしかないんですよ。

具体的には?

簡単に言うと、公立中学なら通知簿4、悪い教科でも3の上位であること、公立高校なら中堅校では上位2~3割にいること。これが最初に書いた生徒のようなことができる下限です。このクラスの生徒の成績を上げるのは、簡単です。逆に言えば、このクラスの生徒の成績を上げられない塾はダメです。

正反対に言うと、怠け者や若気の至り系統の生徒の成績を簡単に上げられると思っている親の子供を預かることは、塾にとってリスク以外の何物でもありません。苦労して教えても成績は上がらず、親に悪評でも振り撒かれたら最低です。大手塾は、そのリスクを飲み込んででも、預かります。だって、成績が上がらなくても、上位の生徒が良い成績を取るので「やっぱり。」と言われるのは生徒と親の方ですからリスクヘッジできるんです。だから、中くらいの学力に生徒には、学力を上げる気もなく適当な授業をして、授業料徴収要員で取るんです。真剣に教えても結果は大差ありませんから。「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」の通りです。

私の小さな塾ではそんなことはできませんから、こういうクラス以下の生徒を教える場合、「親が分かってくれていること」以外に選択肢はありません。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。