塾の指導でいちばん大切なこと3 芦屋の特異性を分からせる
芦屋の子供は、安倍元首相か? 麻生大臣か?
麻生さんが、最初の選挙で地元の後援者を前に言った最初の言葉が「下々の皆さん」というのは、ウソか本当かは知りませんが有名な話になっています。芦屋の子供たち、特にJRより北側に住んでいる子供たちも似たようなところがあります。芦屋の山手での生活が当たり前だと思っているんですから。そりゃあ、アマちゃんになって当然というものです。ハングリー精神や上昇志向のかけらもない子供が多くを占めます。そんな子供たちに「将来のことを考えて・・・」と言っても、麻生さんに「下々の皆さんの苦しみを知れ」と言っているようなものです。
社会見学をさせよう
だから、私は「あんまり」な子供には、「阪神尼崎」「大阪環状線桃谷」あるいは、別の意味で「三田ウッディベッドタウン」あたりに巡礼の旅に出かけるように言います。普通の生活とはどんなものか理解させるためです。「普通に勉強してたらアレ」「芦屋に住むには人より努力しないといけない」と知ってもらうためなんです。大阪環状線沿いには私立高校が多く点在し、中にはオープンスクールなんかにいって「あんなとこに住むの無理」と言って帰ってくる子供も多くいます。
そこで「じゃあ、頑張れ」って言っても、1~2日しか効果は続かないんですけれどね・・・まあ、知らないよりマシでしょう。
芦屋で教え子に会うことはほとんどない
芦屋で20年以上、500人以上個別指導で教えてきて、駅前なんかで教え子に会うことはまずありません。避けられているのか?
中には、有名企業に勤めて芦屋から離れたという子供もいますが、そういう子供は少数です。多くは、芦屋に住めなくなって離れていきます。その時になって始めて、「もっと勉強しておけばよかった」と思い知るはずです。あるいは、有名企業なんかに勤めたとしても地方の事業所勤務で「夢だけの将来設計をするんじゃなかった」と思い知るはずです。
塾でもその事を子供たちに言うんですが、分かる子供は分かるし、分からない子供は分からないままです。もちろん、こんなことは学校では言われませんし、多くのご家庭でも話をされないのだと思います。
もっと、ご家庭でも話をすべきです
会社に勤める利点・マイナス点、学歴の必要性など、母親ではなく父親が、いいところだけでなく失敗や後悔も含めて、腹を割って子供に話すべきだと思います。中には、いいところを子供に見せようとキレイ事しか言わない父親も多いです。実際に社会に出て働いている人間が、重みのある事を言わず、軽いキレイ事ばかり言ってるから子供は身に沁みないんだと思います。
私は、子供は社会を知らない大きな原因はお父さんにあると思います。そういう社会を知らない子供が、芦屋の恵まれた環境で育ち、世の中を勘違いするんです。これも子供に対してではなく、塾から親御様に分かっていただきたいことでした。