ヌケてる子供は何でヌケてるように見えるのか? 賢い子供は何で賢そうに見えるのか?/容貌が瓜二つな人間は、血縁に関係なく、DNAも行動も似ている
Study: Lookalikes May Share DNA and Behavior
Researchers in Spain have found that doppelgängers may also have other physical similarities — and even behavioral ones.
All participants also took DNA tests and answered questions about their lives — for example, about their diet, marital status, and whether they had pets or smoked.
The facial recognition software found that 16 of the 32 pairs were very close lookalikes — with results similar to those for identical twins — and were matched by all three programs.
ドッペルゲンガーは肉体的な類似性の他に行動も似ている。DNAテストや生活様式の質問を行うと、顔認証システムでとても似ていると、一卵性双生児のようにこれらのテスト結果も類似している。言われてみれば当然です。DNAが似ているから顔つきが似ている。とすれば、顔つきが似ていればDNAも似ていて、思考や志向そして行動も似ている。
と言うことは、顔つきまでは酷似していなくても、どことなく似ている・同じような雰囲気を持つ人間も同じような志向と行動を持つということでしょうか? 第一印象が結構正確だというのはこういうことなのかも知れません。大人になっても、それなりの風貌をして雰囲気を醸し出す男はやはりジャイアン系の志向が多いし、その多くは髭を生やしたり特徴的な髪型にしていたりしていることも多い。性格や行動を支配するDNAで志向が支配され、顔つきまでは似てなかったとしても髭をはやしてそういう顔付をしていることが多い。
子供でも顔つきやちょっとした行動で、教育関係者はその子供の判別がつくというのは、そういうことだと思うんです。
風貌は、塾でも雄弁に物語ります。
似通った顔をしていると行動様式や生活様式まで似ている。もちろん、知能や学習能力も似ていることでしょう。だから、成績が悪くだらしない子供の顔つきも成績が良くしっかりとしている子供の顔つきなども、どこかに共通の特徴がある。行動も共通の点があります。長い間塾などをしていると、成績が良い子供も悪い子供も、しっかりとしている子供もだらしない子供も、顔つき自体が似通っていなくても、目つきや立ち振る舞いに似通ったところがあることが分かります。
この、子供の顔つきや椅子に座っている様子というのは、初見で子供を判断するうえで重要なファクターです。良いことばっかりおっしゃるお母さんのお話を聞き流しながら子供の顔つきや目つきをみていると、言葉を一言も発しない子供の顔つきや椅子に座っている様子が一番正確に子供の資質と状況を物語ります。
この子供の第一印象から得られる情報は、その後塾での長い付き合いで得られる印象はそれほど大きく外れることはありません。「しっかりしてないな」と中学の入学時で感じた子供は高校3年生になってもやはり、その通りのことをしでかしてきてきます。恐らく就職してからでもそうでしょう。
顔つきと行動はDNAで決定されている
顔つきや行動がDNA由来であれば、知能や学力もDNA由来である。その間には密接な関係があるかも知れない。言われてみれば当然の結果です。でも、日本ではこういう話はタブーです。子供の教育や将来は、何が何でも遺伝的な要因を排した、環境や子育ての後天的な結果にしないと叩かれます。こういう研究結果は、嫌ほど出ているのにです。「努力できる遺伝子/グローバル化・中流没落が生む選民思想」「子育て論の本質/結局は遺伝子」
だから東京大学の入学者は「親が高収入だったから、塾や私学に行けた結果。」としないといけません。「高収入を得られる親の頭脳が遺伝しないと、いくら金があっても、そもそも有名進学校には合格しない。東大ならなおさらである。」という誰しもが腹の中で思っている自明を言うことはできない。
あくまで機会平等が社会の建前で、結果の不平等は本人が努力しなかったから・あるいは残念ながら努力する機会にに恵まれなかったからにしておかないといけない社会なんです「学習に対する心得/機会平等・結果不平等を受け入れるな!」
諦めや逃げのない日本の社会環境で、結果はすべて自己責任に帰結するので高い自殺率に結びついているのだと思います「コロナで自殺者8千人増 20代女性最多、経済影響か/女子が勉強しなければいけない理由/普通の模試で偏差値50では非正規になる」。だから「生活保護は悪」「真面目に働いていてリストラされてホームレスになっても自活する」という風潮が生まれる。
こういう話は優生思想か?/だったら経済優生で決まる中学受験なんか廃止しろ
先天的な能力差の話題は日本では徹底的に排除されます。優生思想や差別につながるから? じゃあ、学歴差別につながる収入頼りの後天的差別の中学受験なんかも全廃して、全員公立校に入学させなければいけません。
親はこういう全ての情報を飲み込んだ上で、子供の将来にとって何がベターなのかを考えないといけないんです。全員が学歴を目指しても幸せになれない。たとえ成績が悪くても、職人さんや資格取得などで、非正規使い捨てだけは避けないといけない。子供が優秀なら経済苦でもあきらめる必要はない「経済格差は学力格差ではありません/噂と広告に乗せられる親たち」「経済格差は学力格差という大ウソ/教育業界の広告戦略に載せられる親たち」。
けれど、成績が悪い大きな原因である「怠け者」「だらしない」「向上意欲がない」のお子さんであるなら、ベターの選択もないとは思います。どんな未来を目指しても同じだからです。これは20年間子供を見て来ての結論です。学習適性なんかなくてもいくらでも生きていく道はあるが、「怠け者」「だらしない」はどの道もありません。中学1年生でだらしなければ、高校でもだらしなく、気がついた時には手遅れだからです。「中学3年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」。これと同じことがあらゆる道を目指しても起こります。
先日のブログの記事はなぜ書かれるのか?
「意識高い系某雑誌にみる子供の育て方/いや、そういう育て方をしてどえらいことになっている子供を最近見たところなもので・・・」で引用した「子供を叱るな」「すべてを肯定しろ」「子供の言うがままに育てろ」というようなよくある典型的な子育て論がなぜ流行するのかが、この研究結果からも分かる気がします。
「怠け者」「だらしない」「向上意欲がない」というDNAを持っているなら、叱っても、説教しても同じだからです。こういう慰めがないと親はやってられないし、教育関係者は逃げ道がなくなるからです。こういう情報はそういう膨大な親御さんを顧客としたビジネスなんですよ。そういう安易な気休めを信じる親の子供だから、そう考えないとやってられない子供になっていることを見透かされた酷いビジネスだと思いますよ。