中学生が成績を上げるには/公立中学編

公立中学通知簿3の生徒

漢字や社会の暗記科目をキチンとおぼえる。それだけです。このレベルの生徒は教科書をボ~っと眺めて覚えます。書き取っておぼえるなどの面倒なことを徹底的に嫌うからです「象形文字を書く生徒たち/字が汚いからではない」「通知簿3の生徒を採らない進学塾/その理由」「中学の数学 通知簿3の生徒の場合」。

おまけに、テストや成績に悔しいなどの気持ちもなく、反省もありません。中学受験で優秀な生徒が抜けた後の公立中学の通知簿3など漢字もおぼえる気もない落ちこぼれレベルだと脅しても、中学受験で優秀な生徒が抜けた残りの半分は全体では4割以下で、今や4割の人が非正規で生活ができないレベルにあると諭しても効果などありません。

優秀な多くの生徒が抜けた公立中学で、絶対評価の緩い通知簿では8割の子供で3以上の成績が付くことをお母さんは知るべきです。障害がないレベルの子供には全員3が付きます。相当ひどい子供でも通知簿2は見たことがありません「境界知能とグレーゾーンの子供に公立中学では通知簿3がつく?」。

通知簿4の生徒

このレベルの生徒は、一応穴だらけの暗記はします。けれど、キチンと覚えるところまで詰める根気はありません。適当なところで問題集に学習を移して、穴だらけの暗記のまま問題を解いて、正解を書き写して努力した気になって満足します。

もちろん、正解を写すだけで間違えた語句や漢字をおぼえ直す努力はしません。分からない問題を考えてできるようにしようなどもしません「公立中学 通知簿4の授業の受け方/和訳は出来ても単語の意味は分からない理由」「「分かっていること」を分かっていない生徒と教師・講師たち」。

だから、どの塾に行っても、どれだけ問題集を積み重ねても成績は上がりません。一応学習した体裁は整っていますが、頭の中はスカスカだからです。テスト前に2~3日でもほかの教科を学習するときれいサッパリお忘れになられます。

こういう子供を連れてきて「学習のやり方さえ分かれば・・・」というお母さんは多いですが、間違っておられます。このレベルの生徒でも、「〇〇高校に行きたい。」などと一人前のことを言い、3年生の三者面談で否定されて、しかたなく落とした私立の志望校の過去問題で合格点が取れないとなると、今まで「おぼえられない」などと言ってきたことを全ておぼえて合格してきます。入試前に志望校の過去問題をして合格点が取れないと、キチンとおぼえ直し、キチンと考えて解き直し、合格点に到達するからです。そんな子が当たちする得点が中堅私立高校合格ラインです。

通知簿3と4の差は、多少の頭の出来と、やる気の緩さの出来以外はありません。優秀な多くの生徒が中学受験で私立に行っているのですから、通知簿4は優秀ではなくお母さんの時代の通知簿3とお考えになればこの状況に納得いただけるかと思います。

この状況で自分は勉強をしていると考えている子供は、成績が上がらないと「勉強のやり方が分からない」と親に泣きつき、親は「あの塾はアカンから、他の塾に・・」と考えますが、どこに行っても同じです。お子さんがどんなところをテストで間違えているかご存じですか? 漢字や社会の地名・人名、数学の計算問題を学習しない塾があると思いますか?

こういう子供たちの成績を上げるには

勉強方法や教え方など、ほぼ関係ありません。どの塾に行こうが同じです。塾を変わっても同じだったでしょ? 問題は教え方や教材にではなく、お子さんの性根にあるからです。やる気の垣根が極めて低いんです。その性根の子供に公立中学では通知簿3や4がついて、親御さんは勘違いしているからです。

要するに、志望校で合格点が取れないなどと言う、目の前に人生が否定されるレベルの恐怖が降りてこないことにはこういう子供は真摯な努力は始めません。「〇〇高校行かれへんかったら、高校行かせへんで~」くらいの親の脅しは舐められ切っていて脅しにもならないので、まずはクラブの顧問に子供の前で「今度こんな点数を取ってきたらクラブを辞めさせます。」と電話をかけ、「お前も、〇〇高校に行かれへんかったら、高校なんか行かずに働け。どうせロクな大学にも行かれへんのやから学歴なんか必要ない。」と言うことだと思います。

公立中学は最近急速に劣化しています

20年以上教えてきて,以前はこれほど酷くはなかったです。通知簿3なら漢字や社会はキチンとおぼえましたし、通知簿4なら応用問題もソコソコ解けるようにはなりました。もう無理です。中学受験が年々盛んになって、阪神間では半数以上の生徒が中学受験塾に通い、小学校は彼ら休息の場になって幼稚園化してます。学習をさせるなんてレベルではないのです。

その証拠に、小学校6年生の半分で三角形の面積が求められず、90%の中学生が教科書も理解できません。「公立中学生の親御さんが決定的に勘違いしているお子さんの学力/そしてその生徒が高校生になる」その学習がデフォルトで中学に上がってきます。

親御さんは、最近急速にひどくなっている公立中学の現状をまず認識することが必要です。小学校時代に野放しにしていた親御さんは、上に書いたようなかなり厳しい措置を取る必要もあります。教える側がいくら一生懸命になても、大穴の空いたバケツではこぼれ落ちるだけです。

褒めて育てるビジネスに騙されないように

こういう子供たち相手に自主性を尊んで褒めて育てるビジネスが大流行です。家庭でもできる限りイヤなことは言いたくない親には吉報です。

塾ではいくら熱心に教えても効果はほとんどないのですし、少しでも圧をかけるとすぐに子供は辞めます。状況が分からない親、あるいは分かっていても家庭で塾の愚痴を聞きたくない親もすぐに塾を辞めさせます。そんなことなら、子供のご機嫌を取って少しでも長く塾に来てもらう方がビジネスになります。「読めない・書けない子供たち/それをビジネスにする悪人

この状況を親御さんお分かりなんでしょうか?

当塾の入塾テスト

このレベルの生徒では、体験授業で漢字を書いておぼえるか、単位計算を理解できているかが判断基準です。そして、親御さんが今の状況を認識しておられるかということです。今現在の学力など大した問題ではありません。キチンと塾の言うことを守れば、今の公立中学などでは簡単に成績は上がるからです。

要するに、その塾の言うことを聞く気があるか、親は聞かせる気があるかと言うことを確認するのです。合格点が過去問で取れないと入試前に1~2カ月で3年間のツケを払うのですから、ツケを払う気さえあれば成績などすぐに上がります。

最近公立中学でこういう方が説明会と体験授業に来られましたが、「塾に来てください。大丈夫です。」と私が言ったのは3組中1組だけです。親御さんが覚悟されていたからです。他の2組はお子さんも大穴の空いたバケツの上に親御さんがまるっきり分かっておられないので安心してお預かりできなかったのです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。