中高一貫校/中学での学習方針/親が学校選びで心すること

1年生はリハビリ期間/でも甘やかしすぎるのはよくない

苦しく長い中学受験が終わったんですから、1年生の間くらいは好きにさせてあげましょう。

ただ、問題はこの反抗期に入る時期に、その甘やかされた状態がデフォルトになってしまうことです。進学校では中学2年生の後半から、普通の私学でも中学3年生から高校の数学や英語が始まっても、だらけたままで過ごして親や塾から指導しても聞かなくなることが多いです。ところが高校の学習は中学とは比べ物にならないほど難しく、ダラケていたのに気づいて高校2年生あたりから頑張り始めても巻き返せないのです。

これは進学校に入ってエリート意識をもって「オレが頑張れば大丈夫なんだから、つべこべ言うな。」系統と、その下のレベルで中学より格段に難しい学習範囲に入っていることが理解できていない場合に生じます。多少のエリート校とは言っても、少子化と進学コースなどの増設で優秀な生徒が分散して昔のレベルとは程遠い状況になっている学校が多いのに、子供も親も勘違いしているのです。「浪人に悩む親/進学校で想像以上に浪人が多い背景」。

進学校と名を馳せている学校の生徒でさえ、高校の学習でいったん後れを取って落ちこぼれると取り戻せなくなっています。そんな子供はこの20年間数えきれないほど見てきました。そうしてにっちもさっちもいかなくなった高校生が多いから「偏差○○から有名大学へ!」などという宣伝文句を予備校は打つのです・・・まあ、その安易さに飛びつくオツムだからこんなことになっているんですが。

2年の後半あるいは3年生から/高校の学習が始まってから

数学と英文法の予習を徹底します。次の授業の準備の予習ではありません。春休みと夏休みに半年間ずつの予習をします。

高校の学習は難しく進度も早いので、一度落ちこぼれれば取り返すのが難しいです。その上、進学校は課題が多く、自分が分からないところをゆっくりと学習する時間が取れません。だから、学校の授業を中心において予習をしても復習をしても、学校の授業や課題に振り回されることになって、理解不足を解消する機会がないのです。そして半年もすればその理解不足が積み重なってにっちもさっちも行かなくなります。

これが上位の2~3割で学校の授業についていけない生徒の哀れな末路です。半数の生徒は理解不足で公立で適当に遊んで学習していた生徒と同じく関関同立に行くことになり、下位2~3割で完全に落ちこぼれれば産近甲龍になります。産近甲龍など教科書さえ理解できていれば入れる大学です「進学校とはどういうところか?/優秀な生徒を搔き集め、チャート式も理解させられず多くは関関同立で精一杯、そういうところです」。

こういう状態にならずにしっかりと理解しながら学習するためには学校の授業と自分の学習の間にバッファーを作らなければいけないのです。それが半年分の予習です。20年以上の経験から、この学習を継続できる子供は、神戸大学以上の国立大学進めます。中途半端にしかできない生徒は関関同立です。投げる生徒は産近甲龍以下になります。

中高一貫校に苦労して入って、高い金を払って早く速い学習に苦労して落ちこぼれるなど愚の骨頂

高校の学習に入って、数学と英語で学校の授業の予習や復習に回るなど愚の骨頂。十分なバッファーを取った予習ができていれば、理科や社会などの学習時間もとることができ、全教科の成績が上がって共通テストに対応できます。これが半年分の予習が子供を国立大学に進ませるもう一つの秘密です。

そして、このバッファーを取るには春休みや夏休みにはかなりの量の学習をしなければいけません。これが活動の盛んなクラブ活動は止めておかないと神戸大には行けないと私が言う理由です「進学校の指導 | 特進個別塾ミドリゼミ芦屋校|定額で毎日プロが個別指導 (tokushinkobetsu.com)」。

中にはこのバッファーも必要なく学習についていける先天的に学習の得意な子供もいます。そういう子供を引き合いに出して文武両道などと言う学校や「偏差値30からでもクラブも有名大学も!」という教育業界の宣伝に騙されてはいけません。そんな言葉が通じる子供なら、こんなHPなど親が読むことにはなっていません。

学校選びで親が注意すること

文科省は子供の脳の発育に応じてカリキュラムを選定しています。そのカリキュラムより早く学習を進める無茶をこういう学校はするわけです。だから、その中でもより早い授業進度の上位学校に下位で進むなどバカげています。上位の生徒に合わせた授業進度で、その生徒たちが大学進学実績をたたき出して宣伝になれば、中位下位の生徒がどうなろうがいいからです。

だから、進学校には学校の授業に合う上位で進まなければ、苦労して苦労して、入学時には希望もしていなかった大学に進学することになります「進学校や進学塾に素晴らしい授業や進路指導があるという誤解」「進学校や進学塾への誤解/何度も書いてきたことですが・・・」。関関同立なら少しマシな公立高校で十分、産近甲龍なら下位の公立高校でも十分合格できます。

進学校に中下位で進むなど愚の骨頂です。上に書いた学習など不可能で、子供は努力してもついていけなくなるだけです。

早生まれの子供に無理をさせないこと

早生まれと遅生まれは、高校入試時の15歳でも偏差値が4.5違うという東大の調査結果があります。中学受験時にはもっと違います。その知育が遅れた子供を、遅生まれの十分発育した子供が良い成績を取る学校に入れ、遅生まれの子供たち用の授業を受けさせようとしているとお分かりですか?

早生まれの子供を無理やり進学校に下位で入れるなど親が子供を潰そうとしているんです「成績目的で就学年度まで遅らせるアメリカ/早生まれで不利な中学受験をして、進学校で落ちこぼれて、現役志向と言う日本の不思議

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。