親が知らない公立中学通知簿3と4のレベルとは?/中学受験は必須

今目の前で起きていること/受動態ってなんすか?

It must be included.の教科書の文章を「それを含んでなければいけない」と中学3年生が訳している。学校の授業で先生が言った訳を教科書に書き入れていて、それを塾で書き写しているだけです。

それで、私が、「この文章で大切な文法は?」と尋ねたわけです。中3の生徒は「??」です。私が「It は主語やのに、なんで『それを』になってるんや?」と聞いても「??」です。それで、最期に「受動態になっているのに、学校の先生は意訳をしているんや。」と言っても「???」なわけです「公立中学通知簿3のテスト前の阿鼻叫喚」。(もちろん分詞はまだ習っていないし、分詞=形容詞という議論は置いてきます。)

中学2年生の3学期に習った重要文法で、もちろん春休みには復習してあります。それが、きれいサッパリ頭の中から無くなる。このレベルで、生徒によっては通知簿に4がつきます。

公立中学って、恐ろしいところでしょ? 「この文章は受動態ですね。」って教えていないんです。だって、下手に口にすると私のような状況になって、一から復習しないといけないから。だから先生だけを責めることはできません。

「通知簿4や!」って喜んでるお母さん、知ってました? 受験生が中学2年生で学習する重要文法を丸ごと忘れているんです。安心して教えられるのは、もはや通知簿4の上半分以上だけです「公立中学の通知簿3は、教えるのが無理になってきている」。

昔はね、公立中学の通知簿3と4の間には大きな差があると感じていましたが、今では通知簿4の上半分と下半分には大きな差があるって、年々レベルが下がってきています「理解の壁/公立中学の通知簿3と4間に立ち塞がる途方もない壁」。私の感覚では、この5年で極端に落ちてきています。

テストではどうなるか?

当然、受動態の問題が全滅するわけです。「塾では受動態も教えてないのか!」と親の激怒を買いかねません。それに、当然、こういうことがあらゆる分野で起こるわけですから、英語では不定詞もダメ、国語では文法問題は全滅、数学でも「関数とx軸の交点って、何すか?」「平行四辺形の定義?忘れました!」の世界なわけです。もう対処しようなんてありません。底の抜けたバケツに水を貯めようとしている状態です。

これが、クラス35人だとしたら20人では起こっています。細かいところを忘れたり、応用問題が解けないなんて話ではなく、重要な学習範囲がゴッソリと抜け落ちている。何度復習しても、ズッポリと抜け落ちる。これが6割の生徒で起こっているところが公立中学です。

こういう子供を連れてきて「塾で学習のやり方を教えてもらえれば・・」とおっしゃる親御さんも多いのですが、「学習のやり方」なんかの話ではなく、頭のネジが緩み切っていることが問題なのです「公立中学生の親御さんが決定的に勘違いしているお子さんの学力/そしてその生徒が高校生になる」。

だから、公立中学で通知簿3の生徒は採りません

教えようがないからです。反抗期に入った生徒は、「重要なところを丸ごと忘れているって・・・」と塾で言ったところで、「面倒なことを言うなよ!」「また言ってる。」てな様子で、徹底的に受け流します。

そして、こういう状況まで放置していた親は、その状況の酷さが分かっていないから「教え方が悪い。」となる。中には、こんな子供に「塾はプロ。褒めて教えて、パッと成績が上がる。」なんて考えているのも相当数います。だから採りません「公立中学通知簿3の学力は、塾では共有されている」。

もう中学受験は必須だと思います

最近までは、公立校でしっかりやっていればと思っていましたが、この公立中学の中位の惨状を見ていると、もう中学受験は必須だと思います。いや、私立に通うのではなく、小学校で中学受験塾に通わせてしっかりと学習させることが必須なのです。

もちろん、計算や単位、読み書きと言った基礎学力習得のためでもありますが、今の野放しになっている保育園の延長のような小学校でしか学習していないと、もうダレて伸びて上に書いたような状況で反抗期に突入してそのまま終了です「中学までに行う子育て/子供にも親にも無理と無駄がない」。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。