あまりにも酷い進学塾の客囲い

関西でも有名な大手進学塾の客囲い

とある中学2年生が体験授業に来ました。小学校時代は芦屋では有名な地場の大手に通っていて、中学からは関西一円に手を広げている大手の進学塾に通っている生徒です。

成績は公立中学の通知簿3。私の塾で試しても英語は不定詞の用法など全く理解できておらず、習いたての比較級のthanの意味すら忘れています。ボケ~っと説明を聞き流す典型的な通知簿3の生徒です。

それで、その大手進学塾ではこの生徒と親御さんに何と言っているか?「神戸高校(この校区で最高位の公立高校)は大丈夫です。」というようなことを言っているらしいのです。いくら何でも酷すぎませんか?

私は、即座に「無理です。生徒を引き留めたいからと言っても、酷すぎる。」と言いました。神戸高校にはほとんど5で、4がまばらにある生徒しか行けないからです。

私が「無理だ」と言った理由

神戸高校に行く生徒は、最低でも、5教科で4教科5がつき1教科で4です。副4教科でも2教科で5がつき2教科で4というような生徒です。この生徒の内申点は250点満点で231点あります。これに、入試当日のテスト5教科500点満点を半分の250点満点に圧縮した得点が加算され、合計500点満点で争います。

オール3の生徒では、内申点は150点しかありません。両者の差は81点です。これは当日のテストを5教科500満点に換算すると162点、1教科32点差になります。神戸高校に行く生徒なら当日のテストは平均80点以上です。だから32点差をひっくり返すには100点満点で112点取らなければいけません。だから、今の成績では、当日神様が降りてこようが絶対に無理なのです。

だから、まともに神戸高校を受験させようとすれば、調査書がつく3年の1学期までの数か月で今の「不定詞って何ですか?」の状態から、「不定詞の形容詞的用法は目的語として名詞を修飾し・・」という状態まで持って行かなければいけません。性根が180度転換して、脳ミソの錆落としが終わるまでに半年以上かかりそうな生徒では無理です。

私が言ったこと

中学2年生で最重要科目の英語で、最重要文法の不定詞がまったく理解できていない、比較級も塾で予習をやり学校でも学習し終えた時点で全く理解できていない状況を改善できない限り、神戸高校はもちろん、その下の御影高校も不可能です。

何らかの障害がない限り、こんな簡単なことも理解できないことも、覚えられないこともない、性根が緩み切っている。それが直らない限り、どの塾が教えようとも私が教えようとも、成績はピクリとも上がらない。私の塾に来るのなら、相当厳しいことを言うと思いますが、大丈夫ですか?ということです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。