今までで最悪の進路指導/依怙贔屓が跋扈した通知簿
順当な親と塾の判断
ずっと昔のことです。まあ程々の成績の生徒がいました。芦屋高校を余裕で通るくらい。けれど、その生徒見ていると、高校で勉強しそうもないんです。親もそれが分かっている。それで、私と親で話して決めた結論は「今のうちに甲南の付属高校に放り込もう」でした。生徒本人も「大学受験しなくていい」っていうんで乗り気だったんです。
ところが公立中学の教師が立ちはだかった
そして3者面談で母親が「甲南高校に行かせたい。」と担任の男の教師に言ったわけです。するとこの教師は何を考えたのか「それは良くない」「行かない方がいい」「私は認められません」なんか連発したらしいんですよ。
成績が足らないとか言うんだったら「そこは難しいから止めろ」というのは分かりますよ。でも成績も妥当で、志望校決めるのにどういう権限と理由で教師がそういうことを言ってくるのか私は理解できませんでした。
その教師は他の生徒の進路にも口を出していたらしいんですよ。そして、その教師がこの生徒に言うことには「高校で楽をさせたら、この子はダメになる。」らしいんですよ。まあ、だらしない生徒を前にして私も理解できないことではありませんが、進路指導のアドバイスはできても進路を決定する権利は教師にはありません。そのだらしない子供を見越して、親は付属校に行かせたいんですから。
・・・バカな親
けれど、その子の一生がかかったこの場面で、母親は「先生にこれ以上言えないから・・」とか日和りだしたんです。
私は「教師に生徒の進路を決める権限などない。お母さんが言いきれないなら、お父さんに行ってもらったらどうですか?それでもだめなら、教頭や校長に言うべきではないですか?教師の思惑で生徒の将来を潰すなんてあってはならない。」と言ったんです。
けれど、その母親は「やっぱり芦屋高校にします。」って・・・私、本当にバカだと思いましたよ。同時に、この教師は免職ものだとも思いました。
こういうことは、最近他の生徒でも起こりました(追記)
上に書いたことは誤解で、進路指導時に中学と甲南高校の間で聞き合わせがあり、通知簿で「これ以下の子は受験してもらっても取りません。」と言われるのではないかと考えています。
昔は依怙贔屓も酷かった
芦屋がまだ1学区と併合される前にはこういう教師が多かったです。通知簿なんかメチャクチャでしたから・・・5教科の平均点で85点を超えている、教えていても優秀だと分かる生徒の通知簿が3で埋まっているんですよ・・・一方で、教えていてもフツーで平均70点の子供が4で埋まっている。そりゃあ、授業妨害するとんでもないド不良だったら分かりますが、少し我が強いだけの普通の女子ですよ。
結局、通知簿なんか3でも5でも「どうせ芦屋高校」「私立に行きたければどうぞ。通知簿なんて関係ないでしょ」という時代でしたから、生徒に少しでも気に入らないところがあると、もう虐殺の場だったんですよ・・・私のような心が狭い人間でも気にも留めない程度の「我が強い」だけで、これですよ。これ教育機関ですか? まあまともな企業なら、上司でもそこまでは贔屓できませんよ。
・・・最初に書いた進路指導の教師は、自分の信条で行動したのではなく、だらしなかった生徒への「復讐」であったと私は思っています。
何でそんなことが起こったのか?
理由は、学校では校長などの管理職が機能していないし、企業の人事などに相当する監督機関もないからです。学校を外部監査ができるのは教育委員会だけですが、教育委員は名誉職化して、実質は学校からの出向者で運営され監査の機能はない。
子供を人質に取っている学校にうるさく言うと今以上に不利になるから親はうるさく言えないし、親がうるさく言ってももみ消されるだけで表面化することはないから、ブラックボックスの中ですべて処理できるわけです。今でも「いじめ問題」で見ることです。これ、小学校から大学まで同じ構造ですから。だから外部の人間を絶対に入れたくないわけです。大学でも有名企業人や芸能人を客寄せとして教職に招くことはありますが、教授会などに関われない非正規の「特任教授」「客員教授」です。これ、聞こえをよくしただけで、昔の「非常勤講師」ですから。
学校は変わらないから、環境が変わるか、親が変わるしかない
ということで、学校は内部からは変わりませんから、外部が変えるしかないわけです。
その代表例が芦屋の1学区への統合です。通知簿は進路に直接影響しますから、首を傾げるような通知簿はなくなりました。昔のような通知簿つけたら大ごとになりますから。また、親の方も強くなってきたし、いじめ問題などの報道で「学校や教師は聖域ではない」と認知されてきたので、親が学校に文句を言いだしたもので、教師の恣意的な進路指導も最近は聞きません。それに、最近ではSNSやマスコミに流されてとんでもないことになりますから。
これはある意味で競争原理(外部影響ですが)と顧客主義の導入です。この導入は、同じようなブラックボックスの構造を持つ病院や医者も結構変えてますよね。「先生」と呼ばれる奴らには外部圧力が必要なんですよ。
でもね、当然、その頃の教員もまだ教師をしている訳で・・・変われば変わるもんですな。・・・恥ずかしくないんでしょうか? 「やりにくくなったな」ぐらいにしか思っていないと思いますけれどもね。医者も、最近は心にもなく、「患者様」なんて上から目線で言ってきますしね。