定員が埋まりそうです
不安の中の再開
眼の疾患の不安の中塾を再開しようと決めたのはいいものの、再開直後のコロナ渦。本当にどうなるのかと思いましたが、再開前に期待していたぐらいのペースで定員が埋まっていきました。
現在は、定員の空きは1名しかありません。お問い合わせは複数から頂いています。私は誰を選ぼうという大それた考えはありません。今週中にも定員は埋まると思います。
塾に相談に来られたり体験授業に来られた方は、今年度に限っては100%入塾していただいています。やはり、このHPを読んで、私の考えにある程度共感を持っていただいた方が来られるからだと思います。
こんなウザいブログ?を書いても受け入れられる素地
一つは学校や塾の在り方が、大きく変わってきていることにあると思います。それに気が付いてモヤモヤしていたものが、このHPを読んでいただいて明確になった保護者の方が少数でもおられる。そういう方が塾に興味を持って連絡してきてくださるのではないかと思っています。
今の教育機関は、学校、塾から評論家に至るまで、「当たり障りのない」「心地よいこと」しか言いません。私のように酷いことを言って、大多数の親や子供に嫌われたら、私のようにニッチではなく、マスを相手にしている組織は立ち行かなくなります。その一方で、落ちこぼれをどれだけ出しても気にも留めず、一部の生徒の進学実績を上げることだけに留意している学校や塾が増えています。受験生の親は成功者の進学実績のみに熱中し、どれだけの人数が酷い目にあったかなど眼中にないからです。「進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」「進学校の生徒が普通の高校の生徒に追いつかれる理由」に書いた通りです。
だから、どの学校も特進コースなどの進学コースを備え、多数の落ちこぼれを出すのに目を瞑って有名校への進学実績を絞り出すのです。「私が見た最悪の学校指導・・中2で青チャート、高3で白チャートを教える進学校」「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」などに散々書いてきました。
しかし、中学受験が一般化し、そこいらに「中学受験成功組の大学受験失敗組」が出だし、中には家庭で「兄や姉で酷い目に合っている。」という方もいらっしゃるようになっています。きれいごとの宣伝では隠し切れないダークな本質が否応なく表面化し、そういう教育機関の表と裏の顔に気づき始めた保護者の方がある程度はおられるという状況が、私の酷いブログが受け入れられる素地だと思います。
ブランクが生み出した効用
かく言う私も、このようなことは感じながらも、毎日の塾の運営そして生徒とのやり取りで手一杯で、考えをまとめて明確化し塾の指針に絞り込むことはできていなかったように思います。病気のブランクがあり、そしてどういう形で塾を再開させたらいいのか考えた末にできたのが今の形です。
休塾までは「そりゃあ、私が直接個別に教えるんですから、他の塾よりマシでしょう。」ぐらいにしか考えていないところもあったんですが、「何がマシ」なのか説明できるように考えをまとめました。今の教育業界の現状を正直に話して、それに対して少しはマシな解決策を提示できる塾があると認識してもらえればいいと考えました。そうすれば、小さな塾の経営は成り立ちます。
別にリサーチをしたわけでもありません。今まで教えてきた生徒たちを見てきて、「今の学校や塾の本質は何なんだろう。」「保護者は何を感じているんだろう。」と考えて「不安や不満を持っている方が少なからずいるはずだ。」と思ったに過ぎません。
それでこのようなHPを書き始めました。そして、その思いは、生徒を預かるにつれて確信に近いものになっています。素晴らしい側面だけを発信し続けて親の気を引こうとしている教育産業が増加している一方で、生徒の切り捨てなどのダークな側面は拡大している。金さえもらえればいいと考えている塾も多い。宣伝に乗せられ夢見心地で入学・入塾した保護者では、「こんなはずでは・・」と思っている方が少なからずいることが、より明確に分かってきました。
その過程で思ったこと、感じたことを書き連ねたのがこのHPです。私の20年の個別指導の結晶です。