公立中学と進学塾
今回は、公立中学を中心とした進学塾、学校と同じ集団で授業を受ける塾の特徴についてです。
昔からある、親世代も慣れ親しんだ塾です。
このタイプの多くの塾は、学校の授業ペーストは関係なく、塾のペースでカリキュラムが所定期間内に終わるように組まれます。したがって、生徒は時には予習、時には復習と塾のペースに振り回されることになります。
特に問題なのが、進学塾に多く、それを売り物にしている、学校より速いペースの塾の授業です。
週に4時間程度ある英語や数学の授業を1時間半ほどの授業で予習するのですから、当然内容は簡単にするか、薄くなるか以外にありません。しかも、学校の授業ペースでは容易に理解できる成績上位者なら進学塾の授業ペースでも消化することは出来ます。
しかし、消化出来たとしても、同じような授業を塾と学校で2回受けることに何の意味があるのでしょう。
また成績上位者だけでなく、塾の看板に惹かれて通うような成績中位の生徒なら、理解がより不十分になるペースの早い授業を学校に先駆けて受けて、結局学校の授業でもわからないままで、わからないの上塗りをするこのような学習など何の意味があるのでしょう。
こうりつ中学の学習は成績上位者にはそれほど難しいものではありません。学校の授業でわからないとすれば、それはよほど酷い教師にあたった場合だけです。