中学受験の向き不向き。庄司紗矢香に学ぶ。
日本生まれの超一級の才能
まあ、才能っていうのは、パッとなにかを始めたときから「他の子供とはまるっきり違う。」と誰の目にも明らかな場合に言うもので、親だけが感じるたぐいのものではありません。
例えば、こういう小学校6年生です。
勉強も同じようなもんですよ
中学受験なんかさせると気張っておいでのお母さん。まず公文にでも入れて、明らかに他の子供とは違うということが分かったら、それなりの中学受験塾に放り込めばいいんです。あとは中学受験しようが公立中学に行こうが大差ありません。神戸大学や大阪大学で良ければ、御影高校でも進めます。ただ、それなりの成績の子どもの場合、大学の付属に放り込むのだけは、まあ中学受験のメリットです。
才能が努力をするとどうなるのか?
勉強の才能のある子どもが、進学校で脇目もふらずに必死に努力した姿と同じですな。けれど、庄司紗矢香の肩には、努力しても落ちこぼれていった何万人という凡人の怨念が乗っていることをお忘れなく。塾の広告の進学実績も同じようなもんですよぉ~。
頼りない男なんか蹴飛ばす女になる
この名曲で、指揮者とオケを若干22歳のヴァイオリニストが叱咤しリードしている。アイコンタクトなんか、完全に「チョット、しっかりしてよ!」「もっと、来なさいよ!」という目つきですもんね。まあ、部長のケツを蹴飛ばしている新入社員という風情ですな。才能でホップ・ステップ・ジャンプした絶頂期じゃないですかねぇ。
で、オトナになった少女は
ヴァイオリンの演奏は天下一品です。けれど、基本的に20歳のままです。神童・東大卒が頭はいいが凡庸な官僚になっているのと同じような気もしまする・・・。やはり、オトナのヴァイオリニストとして成功するのは、ただ上手に弾くだけではなく、自分のスタイルを築く知力がいるんです。苦労なしに才能で駆け上がってきた人間の限界でしょうか・・彼女ももう30歳代後半ですからね。まあ、こういう曲を選択するあたり、その苦悩も感じられます。
本当の大人の知性
上手いだけのヴァイオリニストは掃いて捨てるほどいますよ。でも、自分で音楽を創り上げていけるヴァイオリニストは少ない。カネを払う価値のあるヴァイオリニストは少ない。