公立中学3年生でテストの点数が下がる事象について
芦屋の公立中学では3年になるとテストの点数が下がります
ですから、今回の実力テストで「エライ点数が下がった!」と、お母さんやお父さんは怒らないようにしてくださいね! 平均点と比べてどうだったか、同じような成績の友達と比べてどうだったか、必ず確認してください。
では、なぜこんなことが起こるんでしょうか? それは3年になると正確に成績をつけないといけないため、成績を正規分布に近いようにバラつかせる必要があるから、テストが難しくなるんです。以前に「公立高校入試の調査書とは? 兵庫県教育委員会の資料による」でご紹介した通り、合否判定に使われるのは3年の成績だけなので、3年の通知簿だけはキチンとつけないといけないんです。
3年が昔のテストのレベルです
2年までは、平均点が70点あるようなテストをして、生徒みんなに良い点数を取らせてあげていれば、親からもクレームが来ることはないし、生徒も親も教師もウィンウィンだったんです。公立校の成績が絶対評価になって、ある程度教師の恣意的な裁量でつけられるようになったことも関係していると思うんです。1,2年では平均点が70点もあって、基礎学力もない生徒が70点、少しだけマシな生徒が80点取るようなテストを作って、少しだけマシな成績を通知簿につけてみんなハッピーとなるんですが、3年になるとそんな誤魔化しはできなくなるんですよ。
今とは違い、昔は成績は相対評価でした。だから、調査書に書き入れる3年生の成績と同じようにある程度正規分布になるような得点をテストで取らせないといけなかった。言い換えれば、親世代のテストは子供の得点が下がった3年生のテストのレベルであったわけです。ということで、3年になって少し難しいテストをしたら90点を取る生徒なんか少なくなるわけです。
「おかしいやないか、昔の方が難しいって言っても、90点取る子もっとおったでぇ~」という当然の疑問もあるんですが、それは「そういう子供は中学受験して、公立には今はあまりいないんです。だから神戸高校の進学実績もダダ下がりでしょ?」というご返事で解決できます。この件については、「進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」もご参照ください。お役に立つと思います。今の神戸高校は昔の御影高校レベルっていうお話も納得いただけるかと思うんです。
だから、むやみに怒らないでね♡
ってことになるわけです~。もちろん、平均点と比べても2年の時より下がったとなれば話は別ですけれど。概ね、平均点も得点も10点くらい下がると見ておいた方が良いと思います。時には、学校の先生が相対評価用のテストを作りなれてないせいか、張り切ってむずかしいテストを作りすぎて、平均点を下げ過ぎて5~60点に生徒は集中するは、親からクレームは入るはで、次のテストが簡単になるという揺り戻しが起きるんですねぇ~・・・。
何でこんな酷いことが起こるのか?
学校の先生っていうのは、検察官や医者と同じで、組織内で独立性の高い仕事なんです。だから、未熟や独善から問題が起きても組織的な対処がない。もう少し、管理職なり先輩なりの監督があってもいいと思うんですけれどねぇ。。普通の企業で平社員の裁量で顧客に渡す酷い書類を作って仕事に支障をきたしても上司は知らん顔ってことはあり得ないんですけれどもねぇ。別の言い方で言えば、教師は「やりたい放題」が保証されているということです。これこそが、役にも立たない「教育課程」などの障壁を作って、外部から人材を登用しない最大の理由だと思いますぅ~。
こういうことを書くと「教育の自由」っていう見当違いなことを言いだす教育関係者って必ずいるんですけれどもねぇ~・・・当然「教育を受ける権利」という憲法が保障している子供側の権利の一部で、「教育の自由」なんて教師のどこにもないんですけれどもねぇ。学校で独善的な立場にある教師が立場を曲解して訳の分からないテストを作ったり授業をする、挙句の果てにクラブ活動で生徒の学習の邪魔をして将来を潰しにかかる。そんな教師なんかクビにすればいいと思うんですけれどねぇ・・・。
・・・アッ、これ、最近の好就職・教師不足で誰でも教師になれるんで加速してるんです。昔は教師になるのがものすごく難しかったから、好き放題させてもマシだったわけです。特に、就職絶好調のここ数年はその傾向が強く、彼らが自信をつけた数年先に優秀なベテラン教師が退職していなくなりますから、阿鼻叫喚の公立校が始まるんじゃないでしょうか。