一番手ごわい子供/怒られ慣れた子供
怒られ慣れた子供が一番面倒です
怒られ慣れているので、こちらがアドバイスしようが、怒ろうが、脅そうが平気なんです。どうしようもありません。昔の不良のように反抗して撥ねつけるんではなく、全部スルーしてしまいます。耳と脳ミソにシャッターがついてるんですよ、こういう子供は。
子供の数も少なく、親の干渉も強くなっているんですから、だらしない子供は生まれてからずっと親、特にお母さんに小言を言われ続けてきています。しかし、いくら怒られても一過性で、そのことで被害を被ることはありません。だから怒られている時間だけ身を縮めて、これ以上怒らせないように頷いて、小言はスルーする技を身につけたんです。
だって、いくらサボろうが、「そんなんやったら、もう高校に行かんでエエ。働け。」なんてもちろん、小遣いを止めたりスマホを叩き壊したりする親さえ昔と違っていません。いくらサボろうが、いい加減なことをやろうが、子供に被害はないわけです。
だから、「親に怒られているときだけ頭を下げておけばいい」が「頑張る努力」より容易いと判断した子供は、こうなるわけです。
この技を身につけた生徒は、学校でも塾でもいかんなくその実力を発揮します
だって、学校の先生なんか、親以上に何も言えないでしょ。少し厳しいこと言ったら、親からクレームが来る・・・まあ、だからそんな子供にその親は育てたんだと思いますがね。昔のように殴ろうでもしたら、クビが飛びますからね。
塾でも少子化の中、いくら面倒な生徒でも、「もう来るな」と言える経営状態の塾は少ない。どれだけしょうもない成績を取り続けても、どの塾でもお客様扱いしてもらえる子供はへっちゃらです。
けど入試があるじゃないって?
こういう子供の頭の中は、お花畑で「そんなことをしていたら、まともな学校に行けない」と周囲がいくら言っても、スルーするだけで効きません。
それで、最終的に自分の希望より下の学校に進むことになるんですが、こういう子供の特徴は「のど元過ぎれば熱さ忘れる」です。「今回は甘く考えて失敗したから、次の入試ではリベンジ」なんて考えは毛頭ありません。最後少し頑張ったら合格したし、今は友達ができて楽しいし・・とうことで、また次の入試でも同じことをしでかします。
ところが、高校入試では最後少し頑張ったらワンランク下の高校に滑り込めたけれど、大学入試の場合、高校の学習は少し頑張ったくらいで取り返せるもような簡単なものではありません。受験期になって、やらなければいけないことに直面して唖然とするわけです。それで、早速努力を投げて、下の下の名前も聞いたことがない大学に自己推薦で進むことになるわけです。
でもここでも、今は友達ができて楽しいし、高校時代とは違ってバイトも出来てお金もあるし・・・って安楽に学生生活を送るわけですが、就職活動で「お前なんかいらんわ。」と総スカンを食らってジエンドになるわけです。
まあ、この段階まで頭を打った自覚がないから、他人がいくら言っても効きません
周囲の方々は、さっさと諦めることが一番です。下手に関わると、こちらの神経がやられてしまいます。