女子生徒はよく見るべき/グローバル化は女性の貧困を生む

女性は中年で単身では貧困に陥る可能性が高い

男では20歳代後半からは正規雇用が80%を越えますが、女性では子育て契機の正規雇用の退職によって30歳代で40%、40歳代では50%以上が非正規雇用になります。

男性
女性

女性で年齢が上がれば上がるほど非正規雇用が増えているのは、子育てのために正規雇用を退職して非正規として働き出したからなんでしょう。

ところが、この手の統計には、この年齢とともに増加する女性の非正規が、まともな稼ぎがある夫がいて塾代や学費の捻出のためにパートをしている奥さんのことなのか、離婚やシングルマザーで家庭の大黒柱として働いているフルタイムの非正規のことなのか、全く区別されていないんです。

けれども、今回のコロナがこの女性の非正規雇用を直撃し、大黒柱として働いていた女性の自殺率が増えたのは確かです。女性の自殺など、不景気になっても以前は見られませんでした。グローバル化による男性の貧困化、家庭の崩壊が女性を直撃しているわけです。

若年層の見事に呼応する数字

中堅私立大学、全入時代/大学は高学歴の判別ではなく、ダメ人間の判別に使われる?」にも書きましたが、高校2年生では学校の宿題以外に1分たりとも学習していない生徒が30%に上ります。

と言うことは、この全く勉強していな高校2年生の30%と20歳代前半の非正規労働が40%弱というのは、妙に呼応した数字だと思うのです。

そして、この30~40%と言う数字は、文科省の調査の「18%の生徒が高卒で就職、16%が専門学校に進学。」併せて34%と言う数字とも妙に呼応します。別に私は高卒や専門学校に差別的な考えを持っているわけではありません。高卒で就職でも専門学校で立派な仕事を持っている方もおられます。

ただ、ここで私が言いたいのは、高校であまり勉強せずに就職や専門学校あるいはFランクの大学に進むような子供は、満足な就職先がなく非正規労働になる可能性が高い。あるいは、就職しても、元来辛抱がない子供たちですから、あまりよろしくない労働環境にすぐに嫌気が差して退職し、次の仕事は非正規になる可能性が高いと思うのです。

これは私の偏見でしょうか?

現在の資本原理主義の世の中で女子生徒に言いたいこと

女性の置かれている立場が怪しくなり自殺なども増えたのは、不平等だとか何とか言いながらも、その女性の立ち位置と表裏一体となっていた主婦と言う立場が怪しくなった結果です。

逆に言うと、男性が貧困化して頼れなくなった現在、女性が社会進出をしなければ食っていけない。男女平等な処遇を叫び始めたのは、この結果であるのかもしれません。だって、男女平等の先進国、アメリカでそうだったからです。

アメリカの経済が絶好調で中産階級があった60年代には、女性は専業主婦がほとんどで、男女平等など声高に叫ばなかった。アメリカで男女平等が言われだしたのは、70年代に入って、日本などに製造業を奪われて中産階級が没落して女性も働かざるを得なくなった時からです。

メリッサ・マイヤー

男女平等の叫びの声の大きさは、経済的閉塞と所得格差に比例するというのは、万国共通の現象です。そりゃあ、ダンナの財布を握って、昼からスポーツクラブとランチ三昧が許されのなら、よほどキャリアがあるメリッサ・マイヤー(スタンフォード大院卒、グーグルの創立初期メンバーでyahooの元CEO)のような女性以外は働きたくないでしょう。

しかし日本でも経済が疲弊し、甘いことを女性は言ってられなくなった。でも、子供を産んで育てなければいけない女性の動物としての役割に変化はない。出産で労働力が低下する女性は経済が疲弊し競争力が厳しい社会では望まれない。

経済状態が良い時は企業も男女機会均等などと言っていても、純粋な資本主義経済・競争社会に立ち返りつつある現在、最初のグラフのように女性の立場は弱くなっている。だって、多くの企業では、家族がぶら下がっていて企業活動に100%従事する40歳代の男の首を平気で切って新卒を雇用するんですよ。出産子育てで労働効率の落ちた女性を好き好んで雇うと思います?

だからメリッサ・マイヤーはキャリアを積み重ね、確固たるポジションを得るまで出産はしなかった。そして、彼女は40歳の高齢出産で双子を生み、たった2週間の出産と育休を取って現場に復帰した。本当の競争社会で女性が戦っていくためには、ビジネスにプライベートも出産も子育ても関係ないのです。「米ヤフーCEOが双子の女児出産、産休は短期間に

彼女の行動は、さすがのアメリカでも「トップにそんなことされたら、私たちも休めない!」と女性から総スカンを食らっていたようです。でも、これが競争社会の現実です。出産であれ、病気であれ、働かざる者は食うべからずなのです。

もちろん、競争原理主義の資本主義では、非正規労働者では、もっと厳しい局面に置かれることでしょう。

結婚と言う互助の喪失

男の稼ぎの低下に伴い、離婚率は日本でも30%超えています。仮に大企業に勤めている稼ぎの良い男を結婚相手に捕まえて男の財布を握っても、子供の金が要る40歳代後半になってダンナがリストラされないとも限らない。

今の企業など、業績が悪化して仕方なしにリストラするのではなく、業績が良くても給料の高い中高年をリストラして平気で新入社員を採用しているんですから、「大企業で安泰」なんて男にもない。

結婚という互助に頼って専業主婦・パートで「子供の成長も! 安穏とした暮らしも!」を望んだ結果、いつ足元をすくわれないとも限らない。結婚と言う互助の他に、自分で稼ぐという自己責任が女性には求められている。男女平等を叫びながらも、女性という特権だけは従来意識のまま婚活などをしている甘ちゃんの結果が、女性の自殺率増加なのである。

だから、二つの道を選ぼう

ひとつは必死で勉強して、ある程度育休などの制度も整っている公務員や大企業で働くことです。このためには、少なくとも甲南大学や近畿大学くらいに入っておかなければいけない。だって、大企業の就業者数は労働者の30%です。公務員が10%程度。甲南大学で上位40%程度のレベルで入れるはずです。だって、ベネッセの偏差値で50後半でしょう。「関西学院大学は親世代の甲南大レベル/それでも関学が名門になった理由」で紹介した通り、学生数から考えても妥当です。

そして、そこに入ったら、育休で文句を言われようが飛ばされようが、石に齧りついても辞めない。「やりがい」や「プライド」などという幼稚な意識は切り捨てる。非正規で3Kよりマシだと覚悟する。でも、今のご時世、どの企業の調子が悪くなるかなどだれも予想はつかない。調子が良くっても将来のためとリストラを始める。リストラが始まれば真っ先に切られるのは、労働生産性が低く給与もそれなりの子育て中の中年女性だと思いますがね・・。

二つ目は、医師や看護師、教師含など、出産と子育てで辞めても、いつからでも正規職員として復帰できる専門的な職業を手に入れるかです。でも医学部には誰でも入れるわけではない。病院は厳然とした身分制度の封建社会です。鼻持ちならない思い上がった医師の下で働く覚悟を決める。上級国民だと自我自尊でふんぞり返っている人間の下で働く覚悟を決める。私は絶対嫌ですけれどもね。

私としては、公務員や教師がお勧めですが。そのためには、せめて大阪教育大学や神戸大学には行った方が良い。これもまた狭き道です。

最後の道

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。