学習塾の流れ/個別指導から学習マネジメント型へ・・・ウソだと思います/私の理想の塾

最近マスコミでよく言われている塾の潮流

この20年間、学習塾の流れは集団式の学校のような塾から個別指導へと変わってきました。これは補習塾の需要が増えてきたことを示しています。

上位の生徒の通う塾は依然、予備校や進学塾の集団式の塾です。その塾は生徒のモチベーションを保とうと、テスト毎にクラス替えや席替えをしているところもあります。これも従来通りです。しかし、この方法では学校の授業にもついていけず、こんなモチベーション喚起をしても全く意に介さない成績下位の生徒には何の効果もありません。

従来はこういう子供たちは親も諦めて塾になど通わさなかったのですが、「経済格差は学力格差」などの教育業界の広告が功を奏して「できるだけのことはしてやりたい。」という親心から、猫も杓子も塾に通うようになった。それで、補習型の塾の需要が高まった。昔は、こういう補習型の授業は家庭教師が担っていたのですが、プライバシー重視や犯罪の観点から見知らぬ若者を家に上げることに不安もあるご家庭が増え、個別指導と言う家庭教師を教室で行う塾が激増しました。

ここまでが、最近までの流れです。

個別指導の本質を理解し始めた顧客

ところが、この個別指導では、子供の成績は伸びないわけです。理由は簡単で、塾にピンハネされた学生のアルバイト時給は家庭教師よりずっと低く、親との接点もなく、無責任な教え方が蔓延しているからです。一方で、FC方式や脱サラ社員を教室長の管理職として雇用するこの形態の塾では、管理職はアルバイトの人材管理と集客だけが仕事で、子供の進路や学習指導など行う暇はありません。

行おうにも、FCの脱サラオーナーで、子供の学習内容を見ても「アア・・、この子の学力なら、ここでつまずくな。」と分からないアマチュア教室長などに、本来は学習指導できるはずはないのです。

このことがやっと保護者にも理解され出し、今では次のステージに塾は進化しています。

「教えない塾」の登場/授業料が高いだけで公文や学研と同じ方式

そこで登場してきたのが「教えない塾」です。こういう塾の特徴は、いつまでにどの参考書をするのかスケジュールを組み、子供に自習させる。分からないところの質問程度は受けるために、個別指導より少数の学生アルバイトを雇う。習熟度をテストで測る。テスト結果で復習する。一方で、自習室などを充実させることで、マンションなどで勉強部屋が確保できない方々へアピールする。こういうものです。

ところがです、この問題を放り投げて、自習させ、〇×をつけて習熟度を測り、復習か次のステップか・・・っていう学習方針、聞いたことないですか? そう、公文と同じです。違うのは学習スケジュールを最初に組むところだけです。それと、授業料。公文はこういう人件費をかけないシステムだから授業料が安く設定できます。しかし、こういう塾はどうでしょう?公文の数倍から十倍の授業料を取ります。けれど、駅前の立派な教室でプリントの代わりに参考書を指定してやらせて、分からないところを聞くために公文のおばちゃんの代わりに少数の大学生を置いているだけで、ほぼ指導体制に変わりはない。

なぜこんな塾が大繁盛しているのか? それは従来の個別指導では教室に行って「今日はこの勉強をする」と生徒が言った内容を学生が教えるだけで、「何をどう勉強したらよいのか分からない」ということが頻発していたから、そこに「学習スケジュール」を当て込んだからです。しかも、事前に学習スケジュールを組むだけなら、「この志望校なら、いつまでにコレ、その次はコレ」と本社が書いたスキームを教室長が説明すれば終わりです。

この方式は、学習内容も学習進度もまるっきり理解できていない脱サラFCの教室長に大うけしたわけです。学習スキームは本社まかせ、実際の指導は学生アルバイトに丸投げしておけばいいのですから。「何をどう教えればいいのか」分からなくても開業できるからです。その上、塾で一番頭を悩ませるアルバイトの雇用と人件費の問題も「教えない塾」「自習中心」で最小限に抑えることができます。FCのための塾の完成形です。生徒のためではありません。

このFC特化型の塾を、「教えない塾って素晴らしい!」と、私の理解の斜め上の都合よく誤解してくれる顧客に、公文に生徒10人一人の家庭教師を張り付けるだけの塾を、高額で売りつけるのに成功したわけです。でもね、この潮目は個別指導の隆盛より早く終わると思います。だって、こんなぼったくりシステムが続くはずはない。なぜなら、ぼったくりできる塾形態に競合がなだれ込んで過当競争が始まるからです。

私の考える今必要な塾/本当に子供をマネジメントできる塾

HPの表紙にも書きましたが、今の学校や学習塾の環境下で、ミドリゼミでは、今の教育現場の最大の問題点は、子供を支えるプロがどこにもいないことにあると考えています。私の理想の塾は、毎日子供の進捗状況を肌身で感じながら、子供と付き合える塾です。

どんな意欲と学力と可能性を持った子供が、何をどう学習しているか、何をどう学習させればよいか、すべてを大人が管理できている塾です。でもそれは、小学校のように一人の大人がほぼ全教科責任を持って指導できることが条件になります。各教科別の教師や講師がいて、自分の担当以外の教科のことが分からない担任や教室長では、今の学校や塾と同じです。それで、偏差値や学年順位だけを頼りに、未成熟な子供の実際の学力や学習習熟過程を誰も知らずに学習指導や進路指導している今の状態は、社会人になって先輩社員や上司に面倒を見てもらえる大人より劣悪です。

でも、大人が子供の全てを把握し、マネジメントできる環境作りは難しいです。それは、アルバイトではなく生活を背負っている大人が少人数の生徒しか教えられないことを意味します。授業料の兼ね合いが難しくなります。それに、その大人は、数学や英語はもちろん、社会や理科、それに古文に至るまでちょっとした大学入試問題程度なら、即座に生徒の理解不足のポイントと、学習の指針を教えながら説明できなければいけません。こんなことができる講師がその辺に安い給料で転がっている訳はない。

ということで、私の理想とするこの形態の塾は経営の観点からは実現が難しい。それでも今私は何とかそうありたいと頑張っているわけです。

私がこんなことを言える理由

私が自分の塾をこんな風に宣伝しようという気になったのは、中学生から高校生まで、毎日英語・数学・化学・生物・古文・漢文・・・と塾で直接子供に個別指導し続けて20年経ってからです。毎日毎日子供と、時には保護者と、学習スケジュールや学習内容、それに進路のお話をさせていただいて20年経ってからです。この経験がないと、とてもこういうふうに言えなかったわけです。

このキャリアこそがミドリゼミが大手の塾に対抗できる特質だと思っております。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。