真面目に勉強している生徒の学力が下がっている不思議/学校と塾の過当競争が生み出す悲劇

塾の生徒を見ていて哀れに思う最近

真面目に、長時間学習している生徒がものすごく多いです。私が子供の頃はこんなに勉強していなかった。これは、先日面談をした保護者の方もおっしゃっていました。もちろん真面目にやっていない生徒もいますが、それは従来から同じです。

けれど、中学生で毎日塾に来て3時間も勉強して、高校1年生から学校の課題にアップアップしてなどと言う生徒は親世代にはいなかったはずです。

そして、悲劇的なのは、こういう鞭打たれて過大な学習をしている生徒の学力が努力に伴わず、昔よりマシになっていることなどないと言うことです。

塾に毎日来てくれ、学習している生徒を見ていると哀れに思うことが多いです。

なぜそんなことになっているのか/進学校・高校編

原因は塾や学校が役にも立たない早すぎるカリキュラムや過大な宿題を出すことに尽きます。

例えば、進学校では「進学校問題の相談多し/難しすぎて役に立たない授業/多すぎる課題で復習できない」に書いたような、早く速すぎるスケジュールで理解力の乏しい中学生に高校の学習を丸投げします。そして、凄いスピードで学習を進め、理解不足を復習する余裕すら与えられないほどの課題を丸投げして、高校3年生になった時に中堅公立校の少しデキの良い生徒と同じ学力しかない生徒が量産されています。「ツッコミだらけの進学校の学習スケジュール/中2から高校の学習を始めて、高3で基礎学習?/経済格差は学力格差ではない

これが進学校で、学習量の割に学力が伴わない生徒が量産されている理由です。

なぜそんなことになっているのか/公立中学・学習塾編

この状況は中学や学習塾でも全く同じです。特に高校受験の塾では、学習内容がまだ易しく予習の必要もない中学生に予習中心の授業をして、子供は塾と学校で2回同じことを教えられるだけで、分からないところは積み残したままになっています。

そして、説明しても理解力が乏しい中学生に予習中心のペースを守るために進学塾では、理解不足の内容を解答丸暗記で乗り切ります。ポイントを数個把握しておけば解ける応用問題の解法を理解する余裕も与えられないまま、子供はすべての解答を丸暗記する膨大な努力を強いられます。これが進学塾の過大な宿題の正体です。

もちろん、余裕を持って課題をこなせるのは、早い進度でもポイントを把握できていてサッサと学習を終えられる最上位の生徒だけで、それ以外は訳の分からない状態で解答丸暗記でしか得点できないようになり、学習しても学習してもおぼえては忘れるを繰り返すことになります。これが中学生で毎日3時間も勉強してもスッカラカンな学習になっている原因です。

なぜそんなことになっているのか/公立中学 通知簿3編

丸暗記進学塾に行っていないくても、学習しても成績が伸びない生徒が、公立中学の通知簿3の生徒です。

中学受験をする生徒の休憩の場となりまともな授業が行われない小学校の「休憩レベル」がデフォルトになっているため、基礎学力がないのはもちろん、まともに学習することができなくなっているんです。「公立中学の下半分の落ちこぼれ感がハンパない/落ちこぼれた生徒の見分け方」「教科書をラインマーカーで塗りつぶす公立中学の生徒たち/どこが重要か分からない生徒の成績を伸ばすのは難しい

それで、中学校で子供の惨状に気づいた親にうるさく言われることになる。そこで、彼らは家で親にうるさく言われるより、塾に来て「休憩レベル」の学習で暇つぶしをした方がマシだと判断して、嫌々塾に来て「象形文字を書く生徒たち/字が汚いからではない」「成績が上がらない子供の暗記・・・写経に挑戦」のような学習を繰り広げます。

これが公立中学の多くの生徒で、学習時間を費やしても成績が上がらない理由です。

なぜそんなことになっているのか/公立高校編

高校受験の進学塾で考えずに解答丸暗記の学習が身に付いた子供は、理解が必要な高校になっても同じような学習を続けます。特に上位の高校の進学に成功して自信を持っている子供では、この解法丸暗記学習に固執します。塾でいくら諭しても、まったく言うことを聞かない秀才もいます。

ところがこの丸暗記型の秀才は、バリエーションが多く、ポイントを押さえていないと対応できない高校の学習には全く歯が立たずに上位校で落ちこぼれます。苦労して苦労して丸暗記にしがみつき、勉強しても勉強しても成績が上がらない地獄に落ちます。「進学校のどん詰まり/高校で分かる進学塾の弊害

これは、理解力の不足を丸暗記で乗り切り中~下位でトップの公立校に進んだ生徒で頻発します。

その結果

早く速い進度の学習を売り物にする進学塾や進学校。そのカリキュラムを凌ぐために丸暗記学習を進める塾。教師の自己満足と責任回避のために出される過大な宿題。そのすべてが、子供に理解不足の学習をもたらし、過大な学習の割に学力が身につかない状況になっています。

学校と塾の過当競争が文句の言えない子供を利用して締め上げて、非常に不幸な状態を作り上げています。私としては、その学習を余裕でこなす灘などに行く最上位レベルの子供を除いて、早いカリキュラムの学校、難しすぎることをやらせる学校、課題が多い学校などに滑り込ませて、わざわざ子供を潰すことはないと思います。

だから、進学校に下位で進むと酷い目に合うと言っているのです。学校のカリキュラムもゆったりとしていて、自分の学習の補正ができる余裕が持てるワンランク下の高校に余裕で進むのが受験の鉄則です。中学受験も高校受験も、少しゆったり目な学習で余裕を持って進める学校を選択することが、最終的な勝ちの単純な秘密です。でも、見栄と欲に目が眩んだ親御様の耳のは届かないんでしょうけどね。

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