進学校と公立中学/落ちこぼれる子供の気持ちの問題点

進学校で落ちこぼれる子供の気持ち

私の経験からは、中学受験や高校受験ののリハビリ期間でダラケて、その状態で高校ん学習が始まり落ちこぼれても「何とかなる」と思っている生徒に対する記述です「進学校、特に中高一貫校の問題点/自分のペースで学習ができずに理解不足に陥る」。

こういう生徒の根底にあるのは「なんとかなる」という慢心です。それは中学受験や高校受験の成功体験から来る慢心です。ところが、理解が必要で学習時間に時間がかかる高校の学習では、一度理解不足が起こると進学校の速い授業ペースではそれを取り返す余裕がない。理解不足が積み上がり、高校1年生の終盤に「これヤバいんじゃない?」と気づいたころには手遅れになっている。これが進学校で落ちこぼれた状態です。

その後は、「何とかなる。オレって優秀だから。」というプライドと、「ヤバい、ヤバい、何ともなれへん。」というテスト前の焦燥と諦めの板挟みになり、どうすることもできずに受験期を迎えて失敗します。でもね、前もってそのことを塾や親が言っても言うことは聞きません。何しろ自分に自信を持っているへなちょこプライドだけは富士山より高いですから。

これが多くの進学校で程々の成績では関関同立が精一杯、下位では産近甲龍もまずいという状況です。関関同立なら、中学受験で下位の生徒が進む付属校で6年間遊び惚けていれば自動で進めますし、産近甲龍ならそれほど勉強に悩まされずとも公立校で少しまじめにやっていれば進めます。

受験でその現実に気づかされて中には「我慢できない。浪人する!」と、またプライドが頭をもたげて、さらに少々の中あがく子供もいるわけです。

公立校で落ちこぼれる子供の気持ち

こちらも危機感がなく現実を直視してないのは同じですが、決定的に進学校で落ちこぼれる子供と違うのは「プライドがない」点です。酷い点数をテストで取って来ても「情けない。」「自分を許せない。」なんて気持ちは全く、皆目ありません。

だから、テスト前にテスト範囲が学習できていない状況でも平気です。焦っているのは講師だけで、生徒本人員はいたってのんびりしています。こういう子供に「テスト範囲学習できていないで、なんでそんなのんびりできるの!」なんて指導半分・怒り半分で言おうものなら、「お宅の塾に行くと泣いて帰ってくる。」「子供への負担が多すぎる。」なんて、今どきの親は言いだします・・・せやからこんな子供になっているのが親も分かっていない。

そこで、子供が好きなクラブ活動を引き合いに出して、「あのな、君、野球部やろ。前の試合で隣の中学の投手のカーブが打たれんでスコンスコンに三振して、練習もいい加減にして、また同じ投手のカーブをスコンスコンに三振してきた。メンバーは『コイツ、アカンわ。』という目で見て補欠に落とされた。これって、自分が情けなないか? もっとまじめになんでやってなったんやろって思えへんか? そんな自分を許されるか?」と聞いたんです。

そうしたら「その通りです。そんなの嫌です。」と言うわけですよ。

「野球なんか趣味や。三振してもプライドは傷つくやろうけれど、痛くもかゆくもない。けれど、君の将来のものすごく大きな影響がある勉強で、なんで平気やねん? どない思う?」

「・・・その通りです。」

となるんですが、こういう子供はそれで改まることはまずないです。なぜなら、一晩寝ると忘れるからです。忘れるから、テストの酷い点数を取ってもその日は悲しいですが、翌日にはまたさらっぴんのダラけた自分に戻るんです。

じゃあ、塾はどうすればいいのか?

正直、対処は難しいです。でも何とか言い聞かせて、改善していくしかない。いいところをほめておだてて、その一方でこのようなことを言い聞かせて分かってもらうしかない。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。