英語長文を音読すれば読めるようになる?/ならないと思います

最近は、大学入試の長文問題集を音読する、という勉強方法が流布されています

関係詞や不定詞、それに分詞の修飾を音読すれば理解できるようになるんでしょうか? 「文法が理解できていて、その文章の中でどう適応されているのか判断つかないとムリでしょ?」と私は思うんですけれどもねぇ。

そりゃあそうでしょ? 文章が読み取れないのに音読すれば分かるというのであれば、般若心境を唱えていればお経の内容が分かると言っているようなものです。

まだ、修飾句を付け加えようにも、どう付け加えるのか、どうしてここが過去分詞になっているのか、この不定詞は何用法でどこを修飾しているのか判断しながら読み飛ばして行けなくては、音読が読解に役に立つことなどありません。

そういうことが分かっているレベルで、頭から英文を読んでいきながら、修飾句の意味を付け加え付け加え読んでいくのなら、音読で文章の区切りをつけながら訳せます。けれど、言い換えればそれは大学入試レベルの文章が読めるようになってからの話です。

では、出版社や予備校は何でそんなことを言うのか?

それはね、「文法書を一冊仕上げてからじゃないと長文読解なんかできるかい!」と私のようなことを言うと、「そんな面倒なことはやってられるか!」と反発を食らうからです。だって「目の前の課題や目標しか見えない生徒が多すぎる/模試も入試も過去問題だけしておけばいいと思っている愚かさ」って言うような生徒や親ばかり増えてきているからです。

だから、「音読すれば訳せるようになります。」というビジネスに走り、こんなバカげたことを「そうかな」と思うような人間がたくさんできる。アレですよ。「このフレーズが話せると、英会話ができるようになる!」という教材や英会話教室に騙されるのと同じ層なんです。

音読して読めるようになるんなら、誰でも神戸大くらい行けるでしょ?

問題集を解いて、なんでそういう訳になるのか考えもせずに音読していれば訳せるようになるんなら、だれでも神戸大くらい行けrでしょう? それができないから偏差値50なんでしょ?

それが分からずに安易に走る層相手のビジネスだとしか私は思いません。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。