60代社員に現役並み処遇 人手不足で役職重く/いや、若いヤツが頼りなさ過ぎるからやろ?

60歳以降の雇用が改善している?

日本の雇用の不思議なところは、経験や能力のある人間より、経験のない若者を重用するということです。もちろんこの裏側には新卒・終身雇用という「採用は若手」の刷り込みがあったからなのだと思います。

だから、定年制延長の政策が決まった時に、企業は「若手にポストを譲れ」と55歳当たりで役職定年、60歳で雇用の再契約で給料激減という制度を取った。もちろん、高度成長期やバブル期に給料が上がった世代と今の新卒世代の格差是正という面もあるのでしょうが

ところが、その企業が年長者の重用に走り出した、新聞記事では「人材不足」と言っているが、人員不足という意味だけではなく、まさしく能力のある人材がいないということなのではないかと思います。

問題は質のいい若手が取れる大企業でもそうなっていることです。「60代社員に現役並み処遇 人手不足で役職重く 住友化学、給与倍増 村田製は65歳まで維持

年々劣化している若者を塾で見ていると、当然そうなるわなとしか思えない

年々劣化していく若者を見てきた塾経営者としては、「そら、今の若いヤツ雇うくらいなら、年寄りのしっかりしたの雇う方がマシやろ。」としか思えません。そして、この傾向は今後ますます強くなっていくはずです。

その上、ここ数年の中高生の劣化は厳しく、コロナ渦で自宅で甘やかされた若者は一層ひどくなっています。塾というのは生徒はお客様である一方で、生徒を強制する場でもあります。だから、もちろん遠慮気味に指導することも叱ることもあるわけです。それが塾というものです。

けれど、いかなる理由であれ、道理が通っているものであれ、家庭で甘やかされて、意見されることに対して我慢できない子供が激増してきています。これはコロナ渦で自宅で甘やかされてきた影響が非常に大きい。そして、不満を言うと親は学校や塾の言い分を聞こうともせずに、学校や塾を攻撃する親も増えてきました。その蜜の味を知った若者は、学校や塾に復帰しても、元通りに戻って指導を受け入れることはない。

今でさえ「叱るとすぐに辞める若手社員より、まだ体力があり頑張りも効く60歳過ぎたベテランの方がマシ」という選択を企業がしているなら、年々劣化し、この数年目を覆うばかりに劣化している若者に対するこの決定は覆ることはもうないかもしれません。

そらそうでしょ

60歳代で宮崎駿は「千と千尋の神隠し」や「崖の上のポニョ」を作った。まあ、この天才ほどではなくても、普通の人でも経験を活かせるなら、20歳や30歳の若者とソコソコ能力のある60歳では勝負にならない。

今までの「若者が何でも優先」「70歳ではネットも使えない」というマスメディアの刷り込みが異常だったのだと思います。70歳というと、仕事で30年近くインターネットやクラウドを使い続けてきた世代です。もちろん、スマートフォンは途中からの登場でしたが。スマホのアプリしか使えない若者より、ネットを使いこなしている70歳が多い。

ネットでワード検索などで広範に情報を取れるのは、私の周りでも圧倒的に年寄りです。ソコソコ優秀な高校生でも手元のスマホで少し検索すればわかることでも調べられない。用意されたアプリをデフォルトで使うことに慣れ、スマホがテレビ化しているからです。パソコンで苦労してきた高齢者で自在にネットを操れる人も多い。

もちろん、マニアのような例外はありますよ。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。