教育格差とインフレの行きつく先/アメリカで起こることは日本で起こる

二次産業の衰退が男女平等の引き金

アメリカで起こることは日本で起こります。日本がアメリカの工業製品を真似て安い電化製品や自動車を輸出し、アメリカの二次産業は壊滅して中産階級は没落しました。1980年くらいのことです。

それまでは、男たちは近所の工場に勤め、芝生のある大きな家を買うことができ、車も持つことができました。女性は専業主婦がほとんどで、男女平等などという女性はほとんどいませんでした。ところが1970年代から男の稼ぎが減り、女も働かなくてはならなくなった。ここから女性は男女平等を言い始めました。

この日本とアメリカの関係を30年後の現在の中国と日本に置き換えれば、ほぼそのまま状況は当てはまります。

中産階級の没落による子供の教育格差

そして、中産階級の没落により、良い教育を受けられる上流階級と、公立校などで高卒になどになってしまう多くのそれ以外の階級が固定され、アメリカは二極刺された状態になっています。これは日本でも公立校のレベル低下、中学受験の隆盛で同じようなことになりつつあります。

それに不法移民などの貧困の子供たちが加わり、都市部の治安は悪化しています。

その結果、非正規などで働く子供たちは十分な収入がなくなり、貧困に陥ります。加えて、低賃金労働のために目を瞑って受け入れた不法移民の子供たちがこの貧困層に加わります。

これも、今の日本の近い将来でしょう。20歳代の正規雇用は半分程度しかありません。特に女性の場合は、出来ちゃった結婚などで稼ぎの良くない男性と結婚し、豊かとはいえない生活に嫌気がさして離婚し、そこから転げ落ちるように貧困に陥っていきます。

その結果アメリカで起こっていること/資本主義の終焉

その結果、食うに困った人々は商店で万引きをします。あまりに数が多く、警察は捜査すらしなくなっています。そこで、若者たちは警備員などに取り押さえられないようにSNSなどで連携して、チームを組んで集団で店を襲うことにあります。

昨年度のアメリカの万引き被害は14兆円。多くの百貨店、有名店、大手スーパーが都市部から撤退していき、高収入層が多く住宅価格もアメリカ一のサンフランシスコの目抜き通りがガラガラになっています「サンフランシスコが陥った負の“スパイラル”」。

近い将来、新宿や渋谷から店舗が撤退して、ガラガラになるかもしれません。

なぜこんなことになるのか?

もちろんアメリカでは不法移民の問題もあります。日本でも埼玉南部などを見て、それでも移民大量に入れる国策を見ていると、大きな脅威を感じます。

しかしそれだけではなく、どの国でもエリートたちは自国の下級国民には、不法移民や環境問題より冷たいことがあると思います。だって、小学校6年で半数近い子供がこの問題解けないんです(文科省学力テスト)。 このジョーカー予備軍は中学生になっても漢字もおぼえる気もないし、%や時速の単位計算も出来ないんです。 能力的な問題ではなく、躾がされてなくて、目の前の楽しいことしかできないからです。

だから、努力したと思っている勝ち組は、このジョーカーの層を嫌悪するからです。それは、自由社会でも資本主義社会でも階級社会でも社会主義でも関係なく万国共通です。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。