頑張れない子供の場合、私はお母さんのために頑張っているんです
成績が上がらない生徒の特長/総括
今まで何度も書いてきました。英語や社会のノートや教科書を眺めているだけで暗記できたという子供。数学の式を書かずに、ゴチャゴチャ計算して答えだけを書いて、バツをつけて赤で正解だけを書き直している子供。5教科を1冊のノートで勉強して、どの科目で何を勉強して、どこを間違えていたのか分からない生徒。
これは、普段の学習で表れている症例でしかありませんが、「書いて必死でおぼえる努力なんかしたくない。」「キチンと考えて解くことなんて面倒くさいし、分からない。」「ノート5冊も持ってくるの重いし、面倒。」という、いい加減でだらしない性格が表に出ているということです。
もちろん、私の塾では矯正にかかりますよ・・・
でもね、こういう子供たちは、「克服してできるようになろう。」なんて、これっぽっちも思っていないのが大半なんです。「できるようになろう。」なんて思っているのなら、キチンとおぼえて式ぐらい既に書いているでしょう。面倒くさいから嫌なんです。
ところが、こういう面倒が嫌いな子供が、私が「こうしろ。」「ああしろ。」と矯正にかかると、ものすごい抵抗をします。そこまで面倒くさい抵抗をして守りたいものなのかと思えるほど、必死で抵抗して安楽な学習を守ろうとするんです。
頑張らないことにエネルギーを使う子供の矯正は不可能
頑張らないことに頑張れるこういう子供を多数知っていますし、真摯に対応してきたという自負もありますが、私は最近は関り合わないようにしています。要するに塾には入れません。生徒欲しさに目先の利益を取るとかならず痛い目に合います。
こういう子供には本当に疲弊させられます。他の子供より2倍も3倍もエネルギーを使って、結局は成績なんか上げようもないんです。こういう子供一人預かるくらいなら、まともな子供を2人預かってソコソコ頑張らせて成績も上げて感謝もされる方を選ばないと、疲れ果てた挙句利益も少ないという最悪の結果が生まれます。
だから、成功して安定して生徒を採れる塾は、公立中学などの下半分の生徒は採らないようにするわけです。
それでも矯正すると、退塾する
親も、そういう子供であることは重々承知で私の塾に預けるんです。私はがこういう子供を入塾させるのは、生徒欲しさのためでもありますが、困り果てたお母さんを見ていると「頑張ってみるか」と思うためでもあります。これは、本当で、ウソはないです。
でも、入塾時に「ガツンとやってください。」と言っていたお母さんが、私が少し子供を追い込んで子供が「あの塾、イヤやぁ~」と言うと、「子供が嫌だと言ってますので・・・」と退塾していきます。入塾時の「もう、他の塾では無理で・・・」と言っていた言葉に何度騙されてきたことか・・・。
そういう子供だということはどの塾でも少し教えればわかることなので、「イヤやぁ~」と言われないように適当に教えて、成果が出ずに辞められるまで少しでも長い期間授業料を毟ろうとします。そういう塾で基礎学力も身に付かずに、そのことを身に染みて私の塾にやってきたはずなのに、少なくとも月謝泥棒にだけはならないでおこうと思っている私が少し圧をかけると、「子供の言う通りでございます。嫌なのでございます。」と言って親までも同調するんです・・・ホント、勘弁して欲しいです。
私の最後の頼りの綱は、お母さんからの信頼だけです
子供は、私の気持ちなんか当然分かってくれませんからね、頑張らないことに頑張り続けます。当然成果を出すのも難しい。テストのたびに頭を抱えなければいけません。・・・いくら仕事とは言え、毎日毎日、毎回毎回のこととなると気持ちが萎えてくるんですよ。
最後の私の頼り綱は、「お母さんは分かってくれている。」「あの親のために頑張ろう。」になってくるんです。でも、そこがないがしろになってくると、その子供を教えるのは無理になってきます。