進学塾の過大な宿題と進学実績
多くの進学塾では、無駄な授業で成績が伸びない塾に疑問を持つ保護者に対する対応策に、一層の問題を押し付けます。
それが、膨大な宿題です。
成績上位者では解ける問題を塾と学校で何回繰り返しても同じですし、成績中位者以下では分からない問題を繰り返すだけで無駄です。この膨大な宿題は、生徒の成績を上げるためではなく、「塾ではキチンと教えています」という保護者に対するアリバイのために出されます。
その証拠に、多くの塾では解答冊子付きで宿題として出します。宿題にアップアップな生徒が答えを写すことなど織り込み済みです。本当に勉強させたいのなら、適切な内容と量の宿題を解答冊子を取り上げて渡すべきです。
これが公立中学生を主要顧客とする進学塾の実情です。
では、なぜ進学塾の進学実績は素晴らしいのでしょう。
それは、授業料免除などで成績の良い生徒を集め、進学実績を作り上げ、その実績で成績の良い生徒を更に集め進学実績を作っていくという手法によるものです。
塾の経営者として、こんな事を言うのは失格ですが、塾や学校の授業工夫など、生徒の能力頼りに比べれば知れたものです。
学力の低い生徒を集めれば苦労しても成績は伸びずに、クレームばかりが増える。学力の高い生徒を集めれば、何をどう指導しても、極端に言えば放っておいても勝手に成績を上げてくれる。
これが、進学塾はもちろん、進学校を含めた全ての教育機関の揺るがし難い真実です。宿題は「熱心に教えている」という親への宣伝工作でしかありません。
次回は、特進個別指導塾、ミドリゼミ芦屋校の中学生に対する指導、そして進路指導の一例をご覧頂きます。