英語の長文読解が苦手な子供の特徴・・・単語の意味を並べて上辺をなぞるだけ

今日のお題

Robert Berger, 25, from New York, could now go to prison for four years if found guilty of giving the court a fake document. Prosecutors say Berger tried to fake his death in order to avoid sentences for earlier crimes — he was previously found in possession of a stolen Lexus and was also charged with trying to steal a truck.

これは、今日の私のオンライン英会話の教材の一部でございます。お相手はルーマニアの妙齢の結構な美人さんで、25分のお話が200円ほどで楽しめるのでございます。まあ、お安いチャット・サービスですこと・・・ちなみに、ルーマニアの女性は北部ではパツ金碧眼でハンガリーのスラブ系が強く、南部では黒髪黒目のラテン系の血が強いですが、上手くミックスしている日本人好みの顔立ちも多いです。純然たるスラブ系は白熊みたいですし、ラテン系は濃すぎるんです。話し方も「表面上」は穏やかな物腰の女性が多いです。穏やかな物腰という点では、バルカン半島でも西よりの地域とはかなり異なります。ただし、自分の意志や考えは曲げませんぜ。

英単語を日本語に置き換えるだけの子供

というワケで?このパラグラフを大抵の高校生に訳させると「ニューヨーク出身のロバート・バーガー、25歳は今や4年間刑務所に行くことができた、もし裁判所にウソの書類をあげるのを有罪と分かった。バーガーは早期の犯罪のために文章を避けるために彼のウソの死を挑戦したと検察官は言ったー彼は盗まれたレクサスの所有の中で見つかり、そしてトラックを盗むことを挑戦するのを伴って課された。」なんて訳すんです。

これは、辞書で調べた単語の意味をそのまま機械的につなげた訳で、何を書いてあるのか考えようなんて気が全くない、英語を日本語に直す義務を果たしているだけの作業です。学校でも塾でも「文章を和訳しろ。」とは教えられても「内容を理解できるように読め。」とは言われたことがないからです。だから、文章を読んだ後も何が書いてあるのか分からないので「問題文の内容と一致する文章を選べ。」などという内容正誤問題を大抵の生徒は苦手としています。

自分の訳で内容を考えないからこんなことになる・・・

まず、最初にテキストに和訳がついてないので、もしも変なことをしていたらお許しを・・。

Robert Berger, 25, from New York, could now go to prison for four years if found guilty of giving the court a fake document. で上のような訳になったら意味が分からないから、もう一度考え直さないといけません。

ますcouldは「できる」の過去形ではなく「かもしれない」の方の「推量を強める過去形」と考えれば、「今や4年間刑務所に行くことになるかもしれない。」とnowが入っていても不都合ない訳になります。おまけに、if found guilty of giving the court a fake document.が後ろについていますけれど、たいていの高校生は主語がないことに目を瞑ってごまかします。foundという形から、考えれることはただ一つです。being found=分詞構文の省略形です。ifという接続詞をつけて「もし」という意味を明確化してる分詞構文だと考えれば、「もし有罪だと分かれば」と受動態になって「刑務所に行くことになるかもしれない」で意味が通じます。

そして、多くの高校生が分かっていないのがofという前置詞です。これは「~の」という意味ではなく、前の単語を後ろの語句で説明する同格の前置詞です。多くは「~の」という訳にしておけばいいのでそう教えるだけです。だから上の文章では、「裁判所にウソの書類を渡した罪」という意味になり、「裁判所にウソの書類を渡した罪が分かれば、今や(今度は)4年間刑務所に行くことになるかもしれない。」とキチンとした意味になります。

もう説明は止めますが、後半は「バーガーは以前の犯罪の判決を避けようと自分の死をでっち上げようとしていると検察官は言っている。ー彼は、以前に盗難されたレクサスの所有を発見され、さらにトラックを盗もうとしたことで告発されていたのだ。」ということになって、バーガーは以前の犯罪歴で罪が重加算されて重い判決になるのを避けようとして、以前犯罪を犯した同一名の人物は死亡しているという書類をでっち上げたという内容が分かるわけです。そして、その嘘の書類の提出が分かれば、最初の文章の通り4年間服役することになるわけです。

これで、このパラグラフの意味はキチンと取れたと言うことになります。

日本語に直すのが英語の勉強ではありません

内容が把握できるように日本語に直すのが英語の勉強です。正しい意味を掴むためには、上に書いたように文法の知識と文法力の裏付けが必要です。そのために文法は学習するのであって、文法問題を解くために学習するのではありません。

ところが、ほとんどの高校生は、英語を日本語に直すことだけで学習は終えたと思い、最初和訳のように内容が全く取れない日本語に直してもなんとも思っていません。学校や塾も、そこで「この文法は~」と説明するだけで、「そんな訳をしたら、後ろの文章との整合性が取れんやろ。」「このパラグラフに書いてあることを箇条書きで説明せい。」とは言わないんですよ。こういう指導を受け続けてきた結果が、「英語ができない」につながっているんです。

本文の内容を汲み取れるまで、文法の整合性を勘案しながら考え抜くのが、英語長文読解の学習です。電子辞書の最初に書いてある単語の意味を並べることが英語の学習ではありません。この基本のキの字を分かっていない高校生がとても多い。だから、いつまでたっても少し難しい文章は読めないんです。そういう高校生が安易な文法を選択して意味をはき違えるような問題が、入試では大学のレベルごとに選んであるんです。そこで合否を振り分けるんです。

文章の内容も、単語を並べただけでは分かりにくいものを選んであります。安易な推測で内容を把握させないためです。しかし、これはある程度の社会的知識がないと英語が分かっても意味が取れないこともあることも意味します。上の話では、再犯では罪が重くなるというシステムを知っていないと訳せないかもしれません。長文「読解」は文章の内容を汲み取るわけですから、その文章の元になっている社会的常識や知識がないと、英語は読めても内容は分かりません。これは日本語の長文読解も同じです。

この例文で「罪の重加算」の理解まで進んだ高校はいますか? この文章は関学の入試より少し難しいと思います。高3のこの時期にこの意味を取れたなら関学は楽勝で受かります。

大人が英語を読める理由=英会話で聞き取れる理由=上辺をなぞれる

逆に、内容をある程度推測できる知識量の豊富な大人が読むと、文法がいい加減でも、単語の意味が分からなくても、それこそ知っている単語の意味を並べるだけで「ああ~、こういうことが書いてあるんやな」と推測することができます。だから、英語の先生などは「単語など知らなくても推測付くやろ」というんですが、これは大人の考えであり、自分が高校生の頃を忘れている人間の言うことです。

英会話でも、相手の言っている単語を一から十までクリアに聞き取れて、意味がすべて分かっているわけではありません。状況と、あらかたの単語の意味で、何をしゃべっているか見当をつける場合も多いわけです。これは日本人同士の会話でも同じです。逆に、相手の外人がまったくこちらの予想外のことを言うときは、相手の単語をすべて聞き取れていても何を言っているのか分からない時があります。社会知識のない高校生の長文読解と同じになっているわけです。

けれど、将来語学なんて必要なくなると思います

上の英文を、グーグルトランスレーターに放り込んで0.5秒で出てきた訳がこちらです。

ニューヨーク出身の25歳のRobert Bergerは、法廷に偽造文書を提出した罪で有罪となった場合、4年間刑務所に行くことができました。検察は、バーガーが以前の犯罪の刑を回避するために彼の死を偽造しようとしたと言います—彼は以前に盗まれたレクサスの所持で発見され、トラックを盗もうとしたことでも起訴されました。

couldの訳以外は正確に再現され、内容も把握できます。大抵の高校生の訳よりはよほど上等です。音声認識ソフトもかなり良くなってきているので、スマホがあればビジネスも旅行も語学など必要なくなる将来はすぐソコに来ています。「来年から中学の英語は多くの生徒が落ちこぼれます」にも書きましたが、文科省は英語教育を強化するようです。今更そんな必要もないんじゃないでしょうか。流石文科相のやることは、一周遅れてますな!

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