親の勤め先で分かる?子供の性格

社宅のカラーを身にまとう子供たち

以前、リーマンショック前までは、私の塾の周りには企業の社宅が多くありました。今は売り払われてほとんど残っていません。あるいは、残っていても売却を計画中なのか、ほとんど住人がいません。そして、そういう社宅からも多くの子供たちが通っていました。

ところが、面白いことに、この社宅ごとに子供にカラーがあるんですよ。もちろん例外もありますよ。一番はっきりしていたのは、とある大手の金融機関の社宅の子供たちでした。まあ、そこは「厳しい営業ノルマ」「財閥タイプののんびりではない」で有名な金融機関でした。子供も成績は色々いましたが、それより性格が強いというか、言うこと聞かない子供が多かったですねぇ。母親も手ごわいことが多かったです。これ、私だけの感想ではなく、駅前で英会話の学校をしている方も同じこと言っていましたから。

まず感じたのは、ミョーなエリート意識、選民感です。この選民感は子供たちからでも強烈に感じました。ヤンチャで言うことを聞かないのではなく、「小さな塾で何言ってるねん」的なことを子供からも感じていました。面接なんかで企業の個性に耐えられる我の強い人間をセレクトして、企業の色に染まった社内結婚で家庭を作って(結構多い)、出来た子供がやはりそうなっているということなのか・・と私は思っていました。

まあ、これより強烈な選民意識を持っていたのは、マスコミ系ですね。

子供に見る親のリストラ

ところが、その中でも優しい子もいたんですよ。けれど、その子は3年の2学期に急に「高校はお父さんの田舎で受験します。」って私に言ってきて、遠方の県の情報を知らない私は、ネットで探したその地域の塾に電話をして、理由を話して協力していただいた記憶があります。快く協力してくださり、本当に感謝しました。

と同時に、私は、そこのお父さんもこの子と同じ様にやさしい人で、真っ先にリストラのターゲットにされたのではないかと思いましたよ・・・おそらくそうでしょう。

それほど小都市でもない風光明媚で有名な都市なので、芦屋にはない良いところもいっぱいあると思います。うまい具合にやってくれていたならと、リストラなんかのニュースを聞くと時々思い出します。今頃はもうお母さんになってるでしょうかね?

概して製造業の親の子供はフツー

社宅はありませんが、もちろん普通のメーカーにお勤めでこのあたりに家をお持ちの方も大勢おられます。そこの子供は、ごく普通の子供が多いです。もちろん成績はピンきりですが、性格的にごく普通で、私の言うことも聞くし、一緒に相談して学習していきます。まあ、一番やりやすいです。金融機関のところの子供とは、結構違います。ただ、技術系では無口でマイペースの子は多いです。

親御さんも、そんなに無理を言ってくる方も多くありません。ただ、視野が自分の会社の同僚や後輩に留まるので、学歴偏重になって、お子さんの受験で失敗をされる方が多い。無理に上位校を狙って、下位の成績で進んで大学受験で失敗するのはココの組が多いです。「進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」「進学校の生徒が普通の高校の生徒に追いつかれる理由」に以前書いた通りです。また、子供の意見を聞きすぎて、大学の学部選びなどで失敗される方も多いです。

中小企業にお勤め、あるいは自営業の場合

私案外好きなんです。そういうところのお子さん。お子さんというより、やりやすい親が多い。やはり社会で揉まれているので、常識的な話が通じるんです。時としてある「そんな大企業の取ってつけたようなお話、アンタの子供に当てはめてどうするねん。」的なことはなく、子供の実情と、実際の進学に関してバランスの取れた考えをお持ちの方が多いです。

それに、大企業相手に商売をして苦労されているし、その分野の実情もよく分かってらっしゃる方が多いので、「大企業信仰」「大手塾しか見えていない」方は少なく、人を見てくれる。その点もありがたいです。私も大企業を辞めて塾を始めてしばらくすると、世の中が分かるようになって、大企業信仰をしていいことといけないことが分かるようになりましたから。

子供は、色々です。時として、ヤンチャな子供が多いです。そういう面ではやりにくいことも多いです。けれど親がキチンと分かってくれているという安心感はあります。ただ、ダメなのは本当にダメですけどね。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。