学校や塾の授業は参考書の進歩に追いつかない/学校の問題点

ハード面の差は、あらゆる業務で無くなりつつあります

唐突ですが、いかりスーパーに行く機会が、最近めっきりと減りました。理由は、コープでも関西スーパーでもライフでもどこでも、いかりスーパーにしかなかった食品やスパイスやソースが買えるからです。それは、普通のスーパーがいかりスーパーなんかを真似て仕入れ先を広げたということもありますが、食品メーカーのS&Bやハウスが同レベル、あるいはそれ以上のものを開発して、普通のスーパーの店頭に置くようになったからです。まあ、駅前に成城石井や明治屋ができたのもありますけどね。

同じことがあらゆることで起こっています。昔は車で言うとベンツなど品質も値段も違いました。車を運転せずとも、ドアがドンっと閉まる音を聞くだけで国産車とはまるで違いました。ところが、国産車も価格を上げて、デザインも素晴らしくなり、欧州車のクオリティに到達しました。別にヤナセに行かなくても、その辺のトヨタのディーラーで世界基準の車が買えます。「さすが外車は・・」というのは、その当時の幻影を追っている中高年だけかもしれません。

同じことが教材でも起こっています

同じことが、学習教材でも起こっています。昔は予備校の教材など、やはり特別に優れたところもあって、駿台予備校などはその教材を小出しにして本屋で「駿台文庫」として販売していたりもしました。ところが、少子化と競争激化で、普通の学研や数研などもクオリティを上げ、予備校の教材などに引けを取らないものがそのへんの普通の本屋やアマゾンで売られています。

私は、さまざまな塾から来た子供が使っていた塾の教材も見ますが、大差ありません。塾間でも、市販の教材との間ででもです。だから、その教材を私の塾ではそのまま使わせることが多いです。

カリキュラムにしても、どの進学校でも塾でも大差ありません。どの進学校でも、決まったように中学2年の半ばまでに中学の学習を終え、高校のカリキュラムに入ります。高校の範囲の教え方など、灘や甲陽を除けば、公立校と同じです。塾では、集団指導塾は同じような授業をしていますし、どの個別指導も大学生のアルバイトに丸投げです。

一元管理できる参考書の制作や、学校のカリキュラムや人員配置はというようなハード面は、差はそれほどないんです。

ところが、学校と塾=ソフトは違う

ソフト面はどうか?同じように人員が配置されていても、現場で教えている教師や講師の力量は野放しになっています。能力というより、「真面目に教えている差」がこれほど違うのかと思うことが非常に多いです。ハード面の進歩にソフト面の進歩は追いついていません。

例えば、学校でも塾でも、英語のテキストを読み、和訳を言って、問題の解答を言って終わりなどというバカげた教師や講師が非常に多い。私が文法を確認しても、ほとんど教えてもらっていません。もちろん、中学校ごときの文法を教師が分からないなんてありません。教える気もないからです。数学なども、公式を書いて丸暗記させて、後は問題集の解答を板書で書き写すだけで、生徒はなんでその解答のように考えるのかさえ分かっていないことが非常に多いです。生徒がどこでつまずくのか、分からなくなるのかなんてまるで気にかけていない教師や講師が多いということです。「高校の数学で暗記をさせる教師・・・最低です」の通りです。

こういうことは難問を解けるとか、説明が上手いかという教師や講師の能力差ではなく、「真面目に教える気があるかどうか」「生徒に分からせようとする熱意があるかどうか」の差であると思います。そして、そういう授業を許しているかどうかという管理の差だと私は思います。

学校や塾の管理の問題点

それは、学校や塾が現場を野放しにしていることです。S&Bなどの製造業では何を作るか、どう作るかは簡単に決定できます。スーパーの品ぞろえも簡単に管理できます。ハード面の管理は簡単なんです。しかしそういうビジネスでも、現場の人材管理というソフト面の管理は難しい。品ぞろえを本部が吟味したコンビニでも、現場でアルバイト店員が酷い接客をしていては、せっかくの品ぞろえも台無しになります。

この酷い接客以上のことが起こっているのが教育業界です。普通のビジネス以上に構造的な問題があるからです。

教師は「先生」と呼ばれる業種で、医者や弁護士と同じで業務の独立性が強く、上司が部下を管理するという普通の組織では出来ることができません。時には「教育の自由」という屁理屈を振り回して、生徒の影響など考えずに、自分の好きなようにやろうとします。さらに、教育業界では顧客は子供です。子供は「こんなもんだ」あるいは「先生だから」と思っているので、手を抜いて教えて「もっと良い成績を取りたければ頑張れ」と子供に責任転嫁しても不思議に思わないから、大人相手では成り立たないいい加減なことが成り立つことが多いんです。

大人相手なら「お前の説明じゃあ分からん。もうちっとマシに教えろ」となることも、個人間の業務格差から「アイツはマトモやけど、オマエは何やねん!舐めてるんか!!」ということにも、子供は何も言えません。子供を人質に取られている親も口をつぐみます。だから、他のサービス業では「おもてなし」偏重とまで言われる日本の素晴らしいサービスを、学校や塾では受けられないんです。

特に学校は酷いことが多いと思います

特に、生徒が辞める心配もなく、身分も保証されている学校で酷いのが多くなるのは、本人の資質もありますが、組織の構造的問題でもあるわけです。ところが、そういう現場の教師や講師を矯正するために、中間管理職が授業を巡回して「あんな教え方、分からないだろう。」とか「お前は、和訳だけして教えた気になってるんか?そんな授業するくらいやったら、教科書ガイドで十分やわい!」と目を光らせている学校や塾など見たことも聞いたこともありません。

作成したテストを「これは偏り過ぎている。」とチェックしたり、生徒の解答を見て「こんな問題作ったら、出来る生徒と出来ない生徒に分かれて、成績が団子になってるやないか~い」と教科主任や学年主任がチェックしていることも聞いたことがありません。各部署で部下の日常の仕事ぶりや仕事結果に中間管理職が目を光らせていない企業なんかありますか?そういう管理なしに大きな組織が成立することなどあり得ません。

でも、学校や塾はそういう当たり前の管理が放置されています。自分たちの組織の問題点を改善しようとする気はないように思います。いじめ問題など、その延長線上にあります。これが、学校組織の最大の特徴であり、諸悪の根源です。

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