私の見切った生徒/そうならないために親がしないといけないこと

頑張らないことに踏ん張る生徒

簡単な暗記問題を際限なく間違えてくる生徒がいました。もちろん塾では、繰り返し繰り返し、飽きるほど学習をし直させましたよ。でも、何度がやらせても頭の中は素通りです。

「オマエ、ここが分かってないやろ!」と聞いても、間違えた基本問題の解答を丸写しして「大丈夫です。」と答えスルーします。もちろん、この生徒の「分かりました。」は、自分が何に間違えていたのか分かったという理解ができたということではなく、教えてもらうと面倒だから逃げているんです。そこで、「じゃあ、どうして正解がこうなるのか説明してみろ。」と畳みかけると、だんまりを20分でも30分でも決め込みます。

普通なら「やっぱり分かっていませんでした。」と生徒は白旗を上げるんですが、こういう生徒は頭の中をお花畑の気楽な状態にしてダンマリを決め込みます。だから、20分でも30分でも問題を凝視したまま達磨のように微動だにしません。座禅の境地に達してるんですよ。

甘い親の前で本音が漏れた生徒

そんなことを繰り返すもんですから、お母さんにおいでいただいて現状をお話して、「このままだったら、お預かりできない。」というようなことを申し上げたわけです。

本人にもも「応用問題を解けとは言わん。でも、テスト前くらい、忘れている英単語や社会の重要語句なんかを見直す根性はないんか? テスト前日に少しくらい睡眠時間を削ってでも頑張ろうという気はないんか?」と私は母親の前で締め上げたんですよ。こういうことを言われたら、普段はこの生徒はダンマリを決め込むんです。だって変なことを言ったら私に余計に締め上げられるからです。

でも、母親の横で気が緩んだんでしょう。この生徒は「そんな言うたかて、眠いんだもん。」って口走ったんですよ。私はお母さんに申し上げましたよ。「これだけ酷い成績を取り続けて『眠いんだもん』って平気で言う根性のヤツ、どないして成績上げろって言うんですか?」

こんなヤツどないしたら矯正できると思います?

普通の学習指導なんか無意味です。話し合い?諭す?もちろん無意味です。「中学3年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」に書いた通りです。

真剣な学習ができない子供たち/大人の通過儀礼が必要なのか?」に書いた通り、「このままやったら、オレ野たれ死ぬことになる。」レベルの恐怖を味合わせて、根性の奥から改心させないと矯正なんかしません。

何度も書いていますが、親にできる最大の教育は「○○高校・大学行かれへんかったら家から放り出す。自分で働いて食え。」と子供が本気で受け取るように伝えることだけです。子供は親が生命線ですから親の本気にものすごく敏感です。だから、口先だけで言っても見抜かれます。本気で言うことです。

私が500人以上、様々な生徒を見てきて、このレベルの生徒は塾で教えてもムダです。その前に、親が思い知らせるべきです。

親ができる最良の教育

上の例の生徒酷いと思うでしょ? こんな子供滅多におれへんと思うでしょ? この子供公立中学の通知簿オール3の生徒です。普通の子供です。普通の子供がここまで酷くなってるんです。そして、中学生になって思春期・反抗期を迎えた子供を改心させるには、やさしく諭して無理です。私が締め上げてもへっちゃらなんですよ。テスト前に「眠いんだもん」って十分睡眠時間取って、テストで英単語も社会の重要語句も全滅してくることを繰り返すんですよ。普通の指導では、普通の子はどうにもならなくなっています。だから上に書いたような荒療治が必要です。

そうなる前に、「キチンとすることが当たり前」の状態に子供を持って行かなければいけないんです。中学校でガミガミ怒るくらいなら、小学校時代に締め上げておくべきです。だから「私が親なら行う子育て・学習選択/メッチャ簡単で間違いがない」などで書いたように、成績が悪い生徒程厳しい中学受験塾に放り込んで「このくらい頑張るのが当たり前」の状態に持って行かなければいけません。

「中学になってからでは遅い」「高校になれば諦めるしかない」という点だけは、お母さん方は心しておくべきです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。