塾を辞めてもらうことを決意するとき
成績が上がっているのに塾の仕事に疑義を持たれた時
もちろん塾に来て成績が上がらない場合、文句を言われ、辞められるのは仕方がありません。これは私が反省することです。教え方が悪かったのか、どうしようもない生徒を取ってしまったのかのどちらかを反省します。
ところが、中には私の塾で成績が上がって、中にはとんでもなく成績が上がって、それでも文句を言われ、不満を持たれるときがあります。その時は辞めてもらいます。生徒や親に振り回されて好き勝手に辞められて、こちらが新入生の手配もできていないのでは目も当てられません。だから、しっかりと新しい生徒の手配をして辞めてもらいます。
成績を上げたのに何で不満を持たれるのか?
まず最初のパターンは、塾に来て私の言う通り学習して成績が上がったのに、自分の能力で成果が上がったと思っている場合です。だから、「自分で勉強した方がマシ。通塾時間の無駄。」などと思い始め、来塾回数が少なくなっていきます。もちろん、その生徒は家や図書館でも、私が選んだ参考書で、私が言ったスケジュールで学習をしている訳です。そんなことも分からずに土をかけられるのなら、それまでです。次のステージに上がる時に、適切な選択ができるものならしたらいい。
あるいは、成績が上がった生徒にはより高度な予備校などが適切であると思っている場合です。これが京大や医学部に行くレベルなら「そらそうやな。個人塾で教えきれんところもあるやろ。君自身がキチンと学習もハンドリングできるやろ。予備校に行き。でも、看板に誤魔化されずに相応の予備校に行きや!」と言います。でも、関西4私大や神戸大ごときの学習でそんなことを言われる筋合いもないし、思い上がるような学習をさせてもいない。
青チャートで出来れば十分な学習で、予備校の方に最適な学習があると言うのなら勝手に行ってくれってとこです。どこにでも転がっているような学習に予備校が良い、個人塾が悪いってことはない。問題はその生徒がキチンと出来ているか、最適なスケジュリングで学習できているか管理することにあります。関西4私大ごときで、まともな学習管理もできない生徒が、集団授業を学校と予備校で繰り返したところでスカスカの頭で授業を2回聞き流すだけです。
去る者は追いません
こういう生徒や親に「ウチの塾はこうして成績を上げたじゃないですか・・」とクドクド言っても、別れを切り出した女に未練を訴えているようなものなので、百害あって一利なし。「もっといい男をつかまえてね。お幸せに。」以上の言葉はありません。塾も同じです。縋りつくと余計に価値を下げて振りほどかれる。
私が心掛けていること
芸能人やスポーツ選手で、一流になった途端糟糠の女房を捨てて新しい女に走るのがいます。亡くなった野村監督や落合選手です。酷い奴らです。でも女房に責任はなかったのか?
いつまでも昔のことを引き合いに出して、「それって贅沢じゃない?」「アナタは私が育てた。」と言われ続ければそりゃあ嫌になるでしょう。「アナタってスゴイ!」と贅沢を一緒に楽しんでくれる若い美人の方が良いに決まっています。私もそうならないように、成績や学力が上がった生徒にはそれに見合った新しいステージに上がって行ってもらいます。いつまでも子ども扱いはしないようにも心がけます。
でも、「若い美人に言い寄られた。」だけで糟糠の女房を捨てる男もいるでしょう。いくら古女房が泣いても、若い美人に心も体も掴まれた中年男は戻りません。成績を上げた生徒が予備校などに心を捕まれたのなら、私は深追いはしません。世の中そんなもんです。いくら泣こうが喚こうが逆効果なだけです。