50回目のファースト・キスならぬ罵詈雑言/中学生、通知簿3物語

こういう症状から始まります

例えば、中学の簡単な英語で「彼は野球が好きです。」のライン部分を聞く疑問文を作りなさい、という問題が出たとします。

そこでWhat does he like? などと答えるわけです。

でも次のページに行って、「トムは野球をします。」のライン部分を聞く疑問文を作りなさい、という問題に対して

Does Tom play baseball? って、答えるんです。

こういう生徒は、公立中学の真ん中くらいの成績の生徒で、ものすごく多いです。最近は私立の中堅校でもいます。私立が増えて、猫も杓子も中学受験して、中堅校では目も当てられないことになっています。「普通の生徒の悪夢の失敗/もう二度と御免です」の通りです。

理由は?

最初は正解してますから、文法が分かっていないわけではないんですよ。わざわざ下線を引いて、一目見れば何をさせようとしている問題か分かるのに、それさえ見落とすような呆然とした学習をしている。途中から面倒になったんです。

だから、Do you like baseball? Yes,I do 、Do you play soccer? Yes,I do.という受け答えの問題が続けば、Are you a soccer player?  Yes,I do.ってやるんです。「一目で分かる成績が上がらない生徒のノート/中学編・高校編/私の罵声の対象になります」の通りです。

それで、「何で最初のはできて、次のはこんなことするねん?」って私が聞いても、「わかれへん・・」という生徒の答えが大半です。「自分がどう解いたか分かれへんのか?」「ハイ、分かれへんのです・・」って言うマヌケな受け答えが公立中学通知簿3のデフォルトです。

問題文もよく読まず、出題者が何をさせようとしているのかも考えず、引っ掛け狙いとも思わず、ボケェ~っと漫然と学習しているということです。古い漫才にあるボケなんかかますなちゅうねん。恐ろしいのは、このボケがでデフォルトとになっているため、テストでも同じようなボケでオチを取ることです。

一生懸命教えた挙句、アホみたいな点数取ってこられたら、乾いた笑いしか塾のオッサンからは出えへんで・・・塾は難波花月とちがうんや! この緩み具合が、一昔前の生徒にはなかったことです。「勉強ができない」以前の大問題として、「緩み切っている」んです。勉強の前に躾がなっていない。

日常生活で「挨拶をキチンとする」というような躾ではなく、「やらないといけないことは、キチンと頑張らないといけない。最後までやり切らなければいけない。頑張ったから出来なくても許されるということはない。」という躾です。この区別ができていない親御さんが多い。

だから、「中学受験を利用して基礎学力を身につけよう!/指導不可能になっている公立中学の半数の生徒」と言っているんです。子供が大人に従順な小学生で躾をしないと、思春期・反抗期に入った中学生ではムリなんです。それで「緩み切っている」状態がデフォルトになって大学受験まで行って、二流大学から派遣就職になって人生を棒に振る。この結果が「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査」っていう現状です。

テスト前に発症する

これだけいい加減なことをしているのですから、学習しても1週間もすれば教えたことをほぼ丸ごと忘れます。ややこしいことに混乱するのではなく、このレベルの中学の学習内容を丸ごと忘れます。生徒「whatって何でしたっけ?」、私「whatは何、や!」、生徒「いや、何が何なんですか?」ってな漫才になって、塾では真っ青になるわけです。

それで、テスト前に詰め込むんですが、酷い場合、テスト前日にさらに教え直したことを、テストで丸ごと忘れて、酷い点数を取ってきます。寝ている間に脳みそが初期化されるんですな。残念ながら、アマゾンやグーグルのストレージと違って、自動バックアップ機能はついてないんです。

このテスト直前の詰め込むときに「家で暗記学習する!」って毎回休んでテストで毎回悲惨な点数を取るのがいるんです。「テスト前に自己学習を理由に塾を休む生徒/多くはダメです」という生徒です。自分のデフォルト設定も分かっていないくらいアホなんです。自分で何とかできると思ってるんですかね?こういう生徒。何度も同じ失敗を繰り返してきて、アホの底が抜けています。

塾では一方的に被害を受け、同じようにユルイ親には「この塾アカンわ!」などというありがたい言葉を頂いて退塾されますので、今はこんな生徒は塾に入れませんよ!

私は、この映画を思い出しますよ。

ラブストーリーであったでしょ? 事故で頭に障害が残って記憶が1日しか持たない彼女が、彼氏と毎日新たな出会いをする恋人の話。アレです。

だらけた中学生の脳みそは、事故で脳に重大な障害を持った場合と同等なほど傷んでいるということです。まあ、中学生の場合、ラブコメにはなりませんけどね。教えている側にしたらホラーですよ。

「毎日ファースト・キスって最高!」って金髪のお姉さんには言われたいですけど、「テスト前でも、こんな公式って初めて!」って大ボケを中学生に言われても、オッサンはうれしくないっす。

この映画では、彼が「ホラ、俺たちこういう関係だったじゃない。」って彼女に毎日ビデをを見せるんですが、塾でも「ホラ、この公式昨日学習したじゃない。」って生徒に問題集で印をつけてあるところを毎回見せるんです。

ただ違うのは、その後恋人たちは毎日新鮮なファースト・キスになるんですが、塾では「怠け者なんか、アホなんか、オマエどっちやねん?」って甘い言葉をオッサンから囁かれることです。

・・・脳に電極でも埋め込む以外ないんだろうか?

マジにそう思います。

美容整形外科より、電極矯正外科(学割あり)でも作った方が儲かると思います! あるいは「真剣な学習ができない子供たち/大人の通過儀礼が必要なのか?」です。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。