大学受験に成功する生徒としない生徒/志望校を変える生徒は失敗する
途中で志望校を変える生徒とは
多いのが、進学校の中下位の生徒で「取りあえず国公立大学、まあ神戸大学?」と言っている生徒、あるいは中堅校のホドホドの成績で「関関同立!」と言っている生徒です。まあ、私の20年以上の経験から、こういう生徒は絶対に志望大学には届きません。
原因は簡単で、「甘い」からです。
模試の偏差値、それに学校の進学実績と学年順位を考えれば、自分の学力や努力がどれほどのものかは分かるはずです。ところが、それを変えようと努力してこなかった。それで、願望だけを言い続けているんです。
そんな甘い根性のヤツが行けるはずがないから、神戸大学や大阪大学は価値があるんです。甘さが許される関関同立とは全く違う。その関関同立さえ届かないほどの甘ちゃんでは、進学校の授業など??のはずなのに、全く改善しようという気もないというのはどういうこと? 社会に出て使い物になるの??
甘ちゃんは関関同立になる理由/受験勉強のスケジュール
まず、国立大学は共通テストがあるわけです。この準備は3年生の9月の後半、遅くとも10月からは始めないと間に合いません。独特のマークシートの出題に慣れるために8年分くらいは過去問題をしないといけないんですから、1日に1教科しても70日かかるわけです。他の学習もあるんですからそんな最短で終わるわけはないんです。 「高校生の数学 国立大学に向けて2年からの学習」「2学期の過ごし方/高校生編・これができていないと国立大学は無理です」
共通テストが済んだら1カ月で二次です。この1カ月で難しい「 国立大学の数学、入試問題の風格あり。 どれだけの努力が必要か分かります?」 のようなレベルに急に学力が上がるわけではない。大学別の傾向を考えた仕上げくらいしかできません。
だから、3年の夏休みには二次試験の問題が解けるようになっていなければいけない。ということは、2年の夏休み辺りには基礎学力は身につけた上で入試問題にアプローチしていかなければいけないんです。
2年の半ばから「そろそろやりますか。」と言って基礎学習を始める甘ちゃん、3年生の夏休みまでクラブ活動など好き勝手して3年生の夏休みから入試勉強を始めればよいと思っている甘ちゃんには絶対に手が届かないんです。だから、程々の学力で神戸大学に行きたいという生徒には、「クラブもせずに、持っている力すべてを勉強に向けろ。」と私は言います。
やりたいことも我慢して着実に努力してきた結果が神戸大学や大阪大学の学歴であるから、勝ちがあるんです。就職もいいんです。なぜなら、「やりたいことも我慢して着実に努力する」ことは仕事をするうえで一番大切な資質だからです。それを学歴が証明しているんです。「勉強する理由? 学歴と修行はそっくり」の通りです。
2年生の夏休みを越えて「そろそろヤバい」と思っているのなら、よくて関関同立
以上書いてきましたように、2年の夏休みに遊び倒して、寒くなって来てから入試に向き合いだし、「そろそろチャート復習するか。」「英文法のエエ問題集ないかな?」って言って基礎学力を埋めようとするいる甘ちゃんは、よくて関関同立です。
神戸大は絶対に無理です。自分より学力が高く、頭もいい生徒が、全力で頑張ってきたんです。それを、2年の後半になってから「そろそろ頑張りますか。」というような根性しかない学力も低く頭も悪い生徒が追い越せるはずがない。絶対にない。
後は、まあ高校の基礎学習+α程度までなんとかなるのなら関関同立、教科書が精一杯なら産近甲龍です。 「関西学院大学に受かる英語の学習方法/関学の合格ラインとは?」「中堅大学の最近の入試問題など中学生でも解ける」の通りです。
それ以下の大学しか行けないということは、高校でほとんどなにも学習していなかったということです。だって、産近甲龍の英語なんて、少し難しい高校入試程度ですよ。そんなことも学校通っていてできない子供大学に行かせる値打ちあります? どうせ就職もロクでもないことになるんですから。学歴など無意味です。「中堅私立大学、全入時代/大学は高学歴の判別ではなく、ダメ人間の判別に使われる?」の通りです。