関関同立クラスの名門大学が壊滅する予感/付属校の生徒の学力などから

今までに見た付属校の生徒の学力

名門大学の付属校で下位の生徒の学力とはどんなものなのでしょう?

中学3年生になって、中学2年生で学習する不定詞や動名詞と言った重要文法が全く理解できていないレベルです。外部受験したら、関関同立はもちろんダメ、Fラン大学にしか合格できないレベルです。中学受験でソコソコの子供が入るのですから、入試のない付属校でダラケるからと言っても、皆さんの想像を絶するレベルです。特に男の子で酷いのが多いです。

私の塾からは、指定校推薦で中堅高校からよく関学などには進みましたが、それでも一般受験の生徒との学力格差を心配して、高校では「この参考書をやっておきなさい。」とフォローしていましたよ。もちろん、いくら中堅高校とは言ってもその中で上位の成績を取る生徒なのですから、中学3年生で不定詞も動名詞も全く分からないと言っていたわけではありません(私の塾では中高続けて通ってもらって、学力で難しい生徒は、学校の成績を上手くコントロールして指定校推薦を狙わせる場合もあります。公立の場合、推薦枠が少ないのでそれを主体にはしませんが。)。

指定校推薦で学校の先生が「コイツ、大学に入って落第せえへんやろなぁ・・」と心配する生徒などとは比べ物にならないくらい低い学力の生徒、Fランク大学しか通りようもない生徒が名門大学の付属校の下位にはゴロゴロいます。付属校の学校運営の多くは、子供をお客様扱いするもので、こういう生徒にも「そんなんならウチの大学に行かれへんぞ!」など脅すこともなく、全く努力もしない生徒が野放しになっています。

さらに帰国子女枠の子供では、滞在先だった国の言葉以外は全滅で、数学も理科も社会も中学レベルっていうのが軒並みいます。それが、「外国語を話せる。」だけで得意になって野放しにされています・・・外国語を喋れたうえで、しっかりと頑張れる若者でないと意味ないんじゃないっすか?

関関同立クラスの名門大学が壊滅する理由/性根が緩み切っている

だって、こういう生徒が大手を振って「名門」の関関同立クラスの名門大学に入学して、名門大学の看板で就活するんですよ。もちろん、一流企業ではリクルートなどが行う一般テストや学力テストで落とされるとは思いますが、リクルートなんかとは関係ない中堅企業で、普段は入社してくれない名門大学の学生を大学名で騙されて入社させてみたらどうなるか?

もちろん、普通の仕事では不定詞など分かっていなくても問題など起こりません。その際に問題になるのは、中高大と10年間、努力も我慢もしたことがない、また学習して何かを身に着けるという仕事でも必要なことを10年間せずにダラケ切った若者を採用すると言うことです。恐らく、箸にも棒にも引っかからないはずです。

この間も、あるお父さんとお話をしましたが、「あのクラスの大学はもう使い物にならない。」というようなことを話しておられました。このお父さんは一流企業の方なので、リクルートの事前審査合格組が入社しているはず。それでもこうなのですから、リクルートの事前審査で弾かれる名門大学の学生などどうなっているかと言うことです。

一流企業も、そこから漏れた中堅企業でも「こら、アカンわ。」という評価を受ける学生、それ以前の段階で「こんな根性と考え方で、どないして就職するんやろ? 教えようもあれへん。アノ大学の内部進学って終わってるわ・・。」と小さな学習塾で呆れる子供、そんなものを排出する名門大学など壊滅すると言うのは酷いことでしょうか?

学生を囲うこともいい加減にしないと

関関同立などの名門大学が内部進学や指定校推薦の入学を増やし、半分の学生を一般受験以外から入学させるのは周知の事実です。少子化のため、以前のように一般受験の間口を広げておくと、今までは合格できなかった生徒が入学するので偏差値が下がるためだと思います。「神戸大と同志社は同レベルになった?/付属校と指定校推薦を乱造する理由/手の届く私立の名門化

ところが、その代償としてとてつもなく低い学力と、とてつもなく低い辛抱や努力の垣根しか持たない若者を社会に排出するリスクを負うことになった。こういう若者を採用して、上に書いたお父さんのように痛い目にあった企業はどう考えるでしょう? ある大手食品メーカーは「私立は名門でも、どういう方法で入学したか分からないから、酷い目に合うことも多くパス。少し偏差値は落ちても、真面目に努力して入らないといけない地方の国立を採る。」と言うところまで出てきています。

中途採用とは違いキャリアが分からない新卒一括採用では、ある程度の実務能力・根性・辛抱を担保するため学歴フィルターが用いられます。創造的ではなくそれ程面白くもないが目標は設定されていて、その多くはどうすればいいのか努力の道筋も示されている中で、達成感に喜びを持って愚直に頑張り続けるというのが受験の勝利の根底です。それは、ほとんどの企業での、ほとんどの仕事と同じです。よほどのことでなければ研究開発職の仕事にしたって、そんなもんです。だから、学歴というのは、実務への忠誠を図る上で適切な尺度として用いられてきたのです。「勉強する理由 なぜ学歴が大事なのか?

名門大学をはじめとした私立は、内部入学の定員枠を増やし、その内部入学の学生を甘やかした挙句全入に近い状態にすることによって、この新卒一括採用の基準と、自らの名門の地位を放棄しようとしているとしか思えません。偏差値以外に適切な基準がない今、上に書いた食品メーカーのように「私立はもういいや」となる企業も増えて来るかもしれませんね。

じゃあ、アメリカみたいにAO入試にすればいいじゃん、というアナタへ

「学力が基準にならないのなら人間力を見よう、その方が公正だ!社会でも役に立つ!」と言う方が、必ずおられます。アメリカの大学入試はそれに近い形になっています。でも、そうすれば、人間力のために違った不正がまかり通るだけになります。だって、面接などでは人間力は分からないから、人間力の基準を数値化する偏差値が必要になり、その偏差値取得のために学力偏差値以上の不誠実な状況が起きるからです。

結局、ボランティアでリーダーになって活躍したとか、そういう明文化できる実績で入試の合否判断されることになります。今でもボランティアのNPOなどでは「ボランティア卒業証書」などを出して金を取るところがあるのに、これが行き過ぎると下のビデオのようにボランティア活動認定NPOなどで大金を払うアメリカのようになるだけで、学習塾がより怪しいNPOに置き換わるだけです。

「ボランティアリーダー100万円、企画立案担当50万円、一般ボランティアの参加の証明証書は30万円でいかがでしょう?」という戒名の値付けのようなAO入試の偏差値を、学歴差別より人間力と言う方は望んでいらっしゃるんですかね?

結局アメリカでは、厳しい大学の授業で半数がの学生が退学するシステムがあるから、こんな緩い入試でいいんです。ほとんどの学生が卒業できる日本の大学でアメリカみたいな入試をやれば、即アウトです。

どこかで子供を締め上げて根性を試す機会がないと、社会への戸口になんか立てないんです。日本のようにそれを大学入試でするのか、アメリカのように大学でするのかの差はあっても同じです。職人さんの修行期間も同じです。それが、大人への通過儀礼というものです。日本には今この通過儀礼がなく、緩いだけの若者が量産されている。

私が、こういうことを書くもう一つの理由

私の通うスポーツクラブの最寄りの名門大学付属の中学生や高校生と一緒の電車になることが多いんです・・・酷いですよ、コイツら。コロナ最盛期でも、バカ丸出しではしゃぎまくりです。いろいろな制服を着ている生徒の中で、群を抜いて酷いです。付属校の制服を着て恥を公衆の面前で巻き散らす生徒たちが、だんだんサルの群に見えてくるんですよ。

・・・制服を着て学校の醜態を世間にまき散らす子供たちに、名門校は指導も何もせんのか?と思います。そら、上のようなことになりますわ。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。