数回の授業で辞める生徒が増えている2/もう一つの大きな理由/公立中学や中堅高校の生徒の親が理解できていないこと
数回の授業で辞める理由
「数回の授業で辞める生徒が増えている/父親が甘い場合が多い/会社もすぐに辞めるでしょう」で書いたように、現状を鑑みて少し厳しいことを言うとすぐに辞める生徒がこの5年ほどで激増しています。
その理由として、人手不足の企業で若手に甘い管理を指示された父親が、いつの間にかその感覚がスタンダード
となって家庭でも同じようなことをしでかすと書きました。
一流企業の甘ちゃんの若手社員と、公立中学や中堅高校で甘ちゃんの自分の子供の「甘ちゃん」の度合いの違いが、こういう父親は分かっていないのです。だから、「そんな酷いこと言うなんてハラスメントじゃないか!辞めさせます!!」とだらしない子供に手を焼いている塾に言ってくるのです。
最近は、子供の現状を分かっている母親が厳しく、父親が甘々になっているという昔とは逆転している家庭も多くなっています。
もう一つの大きな理由
それは現状を説明して、今後の厳しい状況を説明して、それで学習態度を改めるように、自分の甘い考えを改めるように言っても、それを「酷いことを言われた。もうあんな塾に行くのはイヤヤァ~」と甘い親に愚痴る子供にあります。
成績の良い生徒は結構きつい注意をしても親に愚痴ることはありません。それは注意の内容が理解できているか、親からも厳しいことを言われることがあって「そう叱られることもあるわな」と思っているからです。また、一昔前の生徒なら、ホドホドの成績でも同じように考えた生徒は多かったと思います。
一方で、最近の公立中学の真ん中レベルの生徒では注意の内容は理解できていないから、厳しい口調や言葉をそのままの意味でダイレクトに受け取ります。それに、甘い親からもそんな厳しいことが言われたことがないため免疫もないのです。
では、同じ年齢で、似たようなことを言われてこの両者の差は何から来るのか?
精神年齢の発達の差
ではなぜ同じことを言われても理解できる生徒と理解できない生徒が出るのか?これは単に性格の差だけなのか? 毎日毎日圧をかけているのなら性格の差から耐性の差も出て来るでしょうが、一回厳しいことを言われたからとすぐに塾を辞めるのは、性格の差以前にその内容が理解できず「嫌なこと」としか感じ取れない「幼稚性」からだと私は思っています。
理由は、学習についての心がけや、将来についての考えを聞いても、こういう生徒は何も考えおらず、年齢相応の考えなど聞いたことはないからです。だからその年齢で必要なことを言われても理解できずない。理解できないから少し厳しく詰められると「嫌だ~」としか感じられないのです。
要するに、そんな子供にその子供なりのことを言わずに、その年齢で必要なことを言われるとうミドリゼミがバカなのです。多くの塾はそのことを理解してその子なりのことを言うでしょう。甘い親の理由の一つは、その子なりのことしか言えないことも大いにあります。
でもその結果が基礎学力もないし学習態度も出来ていない現状なので、そういう子供にもその年齢なりのことを私は言います。それで辞めるのなら仕方がないと思っています。だって、そんな子供の成績なんか伸ばしようがないからです。
公立中学や中堅高校の親が勘違いしている大きなこと
でも、その幼稚な子供に対して、子供なりの対応をしてきた親は自分の子供が幼稚だと理解できていないことが多いです。それに、自分の子供が、親が思う以上に精神年齢が幼く、学年相応の学習から落ちこぼれているなんて認めたくもありません。
阪神間でこの理由は明確です。阪神間では半数近い生徒が中学受験で抜けて公立中学には来ません。見当外れではない範囲で少しだ行け極端に言うと、学力の高いほとんどの子供は公立中学には来ません。
と言うことは、左図のように一般的には16%の子供が境界知能以下だと言われていますが、この数値が30%弱まで公立中学では跳ね上がると言うことです。そして、芦屋では少し厳しいですが、全国的に都市部ではこういう生徒たちの下位15%以上50%以下に通知簿3がつきます。
要するに、境界知能あるいはそれに近い生徒に通知簿3がつき、年齢相応の知能を持たない子供が普通の成績を取って中堅高校に進みます。でも、親は「通知簿3は普通」「○○高校なら普通」と思っている。そこで、塾には「うちの子は学習方法が分からないだけで、キチンと教えてくれればできるはずです。」と言ってきます。こういう子供の親御さんは、まず間違いなくこのように言ってきます。でもそれは、子供のことが分かっていないか、認めたくないかのいずれにせよ、無理なのです。


その結果、数回で辞める
こういう子供はだらしなく、年齢相応の学習習慣など持っていません。私も矯正は難しいとは分かっていても、お預かりした以上は何とかしいないといけないと、年齢相応の学習習慣を身につけさせるために厳しいことを言わざるを得ない。だから、あえて厳しいことは言います。年齢相応ではなく、小学生のようにだらしない子供に合わせていたら、学校やそれまで通っていた塾と同じじゃないですか?
そして、母親は、そこまで酷いとは思わなくても、だらしないとは理解している子供にあえてミドリゼミに光明を見出そうとする。私も「それなら」とお預かりすることがある。当然、子供は私の言っていることが理解できずに「酷いことを言われた」と家で愚痴る。でも母親がそれについて子供と話をしようとしても、現状を分かっていない父親が、会社でそれなりにデキる社員用の教育を持ち出して来て「そんなことを言うなんてハラスメントだ!」と言って子供を完全擁護して、塾に退塾を申し出てきます。
これが数回で塾を辞める基本パターンだと思います。
だから、お母さんがいくら「厳しく言ってください。」って言ってももうお預かりしませんよ。以前はその通り親も構えていましたが、今は子供が少し文句を家でいうと「子供がそう申しておりますので・・」と辞めますからね。父親から「酷いことを言う塾は辞めます。」と言ってくる場合が多いですから。
ミドリゼミが公立中学の生徒ではオール4以上しか取らない理由/そういう生徒でにも厳しい理由
だからミドリゼミは公立中学では通知のオール4以上の生徒しか、基本的に預からないようになってきました「ミドリゼミホームページ」。以上のような体験と洞察から、通知簿3が中心の生徒では教えようがないからです。
ところがこのオール4でも、小学生のような発育で、とてもだらしない生徒が激増している。少し前の「オール4くらいなら結構優秀」は公立中学ではもう完全にありません。テスト前でさえ、だらしない学習の通常運転で、まったくやる気を見せません。だから必然的に厳しくしないと中学の学習でまともなことはできない。
それに対して「ボーっとするな!」など言ったくらいで「子供が傷ついた!」とすぐに辞めるのなら、最初からミドリゼミにに来ないで下さい。特に甘々な父親が率先して「腹ハラスメントだ!」なんてことを言うご家庭は来ないで下さい「数回の授業で辞める生徒が増えている/父親が甘い場合が多い/会社もすぐに辞めるでしょう」。