附属校の男女差 女子は外部受験や志望学部に頑張るが、男子は崩壊

「せっかく中学受験で高い倍率を突破して私立の附属校に入ったのに、ダラケてしまい、成績が下がっていく……」

ミドリゼミに 付属校の親御様が入塾希望される最も多い原因です。そして、このような嘆きは男子生徒に圧倒的に多い。同じ環境にいる女の子たちは、外部受験を目指して、あるいは内部進学を選択した場合でも、大崩れせず真面目にコツコツと成績をキープしていることが多い。

「男の子の方が能力も努力もダメなのか?」といえば、決してそんなことはありません。男女の発育差を考えれば、圧倒的に男の子が幼く、脳の発育も遅い小学生の段階で、女の子と同じ合格ラインをクリアしてきた男の子たちは、純粋な脳の処理能力だけで言えば、非常に高いポテンシャルを持っているはずです。

それなのに、なぜ「受験がない安定した環境」に入った瞬間、男の子だけが目も当てられないほど自堕落に崩壊してしまうのか。そこには、男女の脳の構造と、彼らがそれぞれ選択している「合理性の違い」が隠されています。

1. 女子の脳を縛る「具体的かつ冷徹なゲームのルール」と安全への合理性

女の子たちが附属校という、ある意味ぬるま湯の中でも真面目に頑張れる最大の理由は、彼女たちの脳の支配している「外部受験枠の争い」や「希望学部の成績基準」という目に見える明確なブレーキです。

女子の脳は精神的な成熟が早く、物事を長期的なスパンで捉える能力に長けています。そのため、彼女たちは以下の選択肢を天秤にかけ、合理的に判断します。

  • 【選択A】 今サボって、行きたくもない学部に回されたり、外部受験のチャンスを失って、将来「不快で不安定な環境」に身を置くリスク。
  • 【選択B】 今きっちり成績を取って枠を確定させ、将来の「安全で快適な席」を確実に確保するリターン。

彼女たちにとって、今勉強する苦役より将来のリスクを避け、自分の精神的平穏を確保するための、非常に賢く合理的な防衛策なのです。だからこそ、ゴール(同じ大学への内部進学)は同じかもしれないが、手抜きをせずに確実に成績を取りに行きます。

【参考文献】

Lenroot, R. K., & Giedd, J. N. (2006). Brain development in children and adolescents: Insights from anatomical magnetic resonance imaging. Neuroscience & Biobehavioral Reviews, 30(6), 718-729.

Silverman, I. (2003). Gender differences in delay of gratification: A meta-analysis. Sex Roles, 49, 451–463.

2. 男子の脳でブレーキが「完全崩壊」する理由

対して、同じ環境にいる男の子の脳には、この「成績を確実に取る」というブレーキが全く機能しません。なぜなら、男の子の脳は「最悪でも大学に行ける(=一番下の生存ラインは保障されている)」という安心感しか見えないからです。

男の子の脳は、女の子に比べて「自己コントロール力」や「未来のリスクをリアルに想像する知能(前頭前皮質)」の成熟が最大で2〜3年遅いことが分かっています。そのため、「希望の学部に行けないかもしれない」という数年後の細かなリスクを見通す視野を持っていません。

男の子にとっての合理性は、「大学の切符がもう手に入っているなら、今勉強するエネルギーを節約して、遊ばないと損だ」という目先のコスパに全振りされます。女子のように希望進路に進めない将来=「先の不快を避けるためのブレーキ」を持っていないため、生存ライン(赤点・留年)のギリギリの崖っぷちまで、ブレーキを踏まずに自堕落に加速し続けます。

地頭が良いはずなのに成績が振るわない男子が多い理由は、脳の未熟さが生む必然なのです。

3. 結論:親が知るべき「我が子の脳の現在地」

このように、同じ附属校という安定した環境に身を置きながらも、男女で全く異なる結果が出るのは、地頭の良し悪しではなく「脳のシステムの違い」です。

  • 女子の真面目さ: 「将来の安全と快適さを今から計算して動ける、高い精神年齢」の産物。
  • 男子のボロボロさ: 「生存が保障された環境で、ブレーキを無くした幼い脳」が引き起こす必然の暴走。

だからこそ、附属校の男の子を持つ保護者の皆様に強くお伝えしたいのは、「うちの子もそのうち女子みたいに自覚を持ってやるだろう」という静観は、ただの手遅れになるということです。彼らの脳内には、女子が持っているような自発的なブレーキは存在しません。

【参考文献】

Daly, M., Delaney, L., & Harmon, C. P. (2013). Psychological and biological foundations of time preference. Journal of the European Economic Association, 11, 45-62.

Thaler, R. H., & Sunstein, C. R. (2008). Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness.

4.付属校男子は勝ち組

このような特性を持つ男子が公立校に住んでいたらどうなるでしょう。付属校の生徒よりも進学をかけて多少の努力はするでしょう。しかし、高校受験が終わったら終わったでだらけてしまうことが多いのが現状です。

というのも上に書いたように、男子では目の前の安楽しか見えないことが多いからです。この結果が例えば関関同立などでは圧倒的に女子のほうの進学率が高いという結果に出ています「神戸大学と関関同立の合格者の男女比は明確に違う~数学の壁とIQの真実

だから中学受験で偏差値50程度の男の子なら付属校に行ってだらけて産近甲龍、あるいは偏差値55ぐらいでも関関同立の付属に行って、だらけて産近甲龍や関関同立というのは素晴らしい勝ち組であり、あまり努力できない男の子の特性を見抜いた賢い親の選択なのです「男子の大学付属校には反対する!・・でも現実は「何とか入れ!」って言います」。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。