古文の学習方法/教科書ガイドを使え!
古文の最重要学習とは助動詞を中心に品詞間の接続を理解すること
もう、これは誰でも知っている、当たり前の古文学習の定石です。単語を覚えただけでは古文は読めません。特に助動詞の接続が理解できないことにはどうしようもない。
けれど、上位国立大学文系を受験する完成した生徒以外、教科書や問題集の文の品詞をすべて自力で分解して学習することなど、途方もない時間がかかってできません。だから、文章の横に品詞と活用形が書いてある参考書を使いながら読解していかないとどうにも行かないんです。
もちろん、源氏物語などでは旺文社などから文法全解という、すべての品詞と活用を解説してある参考書が出ていますが、さまざまな古文の作品が載っている教科書ですべて揃えるのはお金がかかります。だから、それぞれの作品で文法全解してある教科書ガイドが必要なんです。
学校の先生は反対しますが、塾では購入をお願いします
当然、並みの生徒では「文法全解」を利用して、文法の参考書で解説を読み、「だからこういう現代語訳になっているのか。」とまで追い込まずに、現代語訳を丸写しする学習をするからでございます。
けれど、教科書ガイドは、キチンと利用できる生徒には途方もない威力を発揮します。当塾でも、横に文法の参考書も広げずに教科書ガイドだけ丸写ししているのは許しまへん。
じゃあ、理系はどうするのか?
正直、「古文は捨てろ。」と言います。私立ではそもそも入試に国語はありませんし、国立大学にしたってセンター入試と二次の合算1800点満点中の50点くらいです。
古文を完成させるには上に書いたように結構な労力がかかります。理系が、数学や英語、それに理科の合間に適当に学習して何とかなるものではありません。多少真面目に学習しても50点満点で20点が30点になる程度のもので、1800点の合計で争う入試で大きな差にはならないんです。
それよりも、上の得点配分だと二次で1問60点の問題が5問出る数学を1問でも解いた方が、よほど御合格に寄与します。だから、中途半端に学習するくらいなら、捨てた方が効率的なんです。
理系の捨てろとは、全く学習しないことではない
数学や英語に負担がない範囲で学習することです。だから、授業は真剣に聞いて、教科書ガイドと文法の参考書で軽く復習をする・・・程度の学習でいいです。文系のように、「完全に文法関係を押さえろ。」「助動詞の接続は掌握しろ。」という話ではないということです。
やはりセンター入試があるんですから、数学や英語に負担のない範囲で、できるだけのことはしましょう。理由は、上に書いたことと違うことになるかもしれませんが、大阪大学や京都大学では数学の難問は難しすぎて解けないことが理由です。当落ラインにいる生徒なら、解ける問題は決まっているのです。だから二次で大きな差はつきにくい。
二次の数学は一番得点差がつく科目です。それで差がつかないんだったら、二次で逆転するのは不可能です。だから、京大など、センター入試の得点差を二次でひっくり返すのは、二次の問題がそれほど難しくない神戸大学などより難しいんです。神戸大クラスなら、少し難問・頻出題・簡単な問題と、生徒の学力に応じて大きな得点差がつくからです。