「まとめノート」を作る愚行 バイブルとなる参考書を作れ
「まとめノート」を作る生徒にブチ切れた私
また今日も凝りもせずに問題集のまとめてある部分を、きれいに色分けしてノートに丸写しして1時間も2時間も使う生徒がいたわけです。理由は「まとめるとおぼえられるから」嘘つけ! まとめてまとめてまとめた末に。社会なんかで漢字大間違いして来たやないか~い!
そこで、その生徒に綺麗にまとめてある箇所を「ここはどういうことか説明しろ。」とい言ったところ、シロドモドロです。「まとめたら分かるって?ハァ?」「それはまとめてるんちゃう。写して時間を無駄にしてるだけや。」
私はこういう「まとめ」をする生徒で成績の良い生徒を見たことがありません。「思考のないノートなど無用、スマホで撮れば十分」で書いた通りです。おまけに、まだ「まとめ用ノート永久保存版」を持っていればマシなんですが、そういう生徒の多くは問題集を解いてあるノートの途中にまとめていくんです。そのノートを使い切れば、捨てるだけです。コイツら自分が何をしてるのか分かってるんか?ホンマ頭の中を、本当に見てみたい。
まとめる暇があったら、何回も書いておぼえろ! 分からないポイントを整理する能力がないのなら、何回も講師に聞いて、解法をおぼえろ!! 点数を上げる方向に全力をだせ~い!!!
問題集や参考書、教科書に書き込んでバイブルを作れ
説明されて気づいたこと、問題を解いていて分かったこと、その他もろもろ気づいたことは、自分の勉強の柱となる問題集や参考書に書き込むんです。参考書などはノートのように捨てることはありません。その問題集は、常に手の届く範囲に置いておいて、いつでも見れるようにしておく。そうして、ボロボロに使い古された「バイブル」と呼ばれる参考書が主要教科ごとに1冊出来上がるわけです。
その本をパラパラめくるだけで、「何をどうしてこうなったか」、「あの問題はこうだった・・・」と、過去の学習が走馬灯のように頭の中に浮かんでくる1冊を作る。これが苦労の結晶となる「まとめのート」です。入試会場にはこの参考書を持って行き、試験前にパラパラめくって、「オレはやり切った」と気持ちを落ち着かせ、自信を持つんです。
ですから、学年が上がったから問題集を捨てたという子供が最近では多いのは、私にとっては驚きです。未練もなく付き合った参考書を捨てられるのは、苦楽を共にした伴侶を捨てるに等しいと私などは思います。
ホンマに役に立つ「まとめノート」とは?
かく言う私も1冊だけまとめノートを持っていました。それは、生物の二次対策として、重要語句をどう組み合わせて文章を作れば、どういう解説問題に対応できるかを想定したレジュメです。アホな生徒がやるように重要語句の解説を丸写ししたわけじゃありません。想定される問題から書き込まなければいけない重要語句の組合わせの可能性を示してあるわけです。そして、それをどうつなげて文章を作るかシュミレーションしてあるわけです。
このレベル、すなわち国立大学、それも上位の国立大学の長い記述問題などを受験する高校生しか、まとめノートなど必要ありません。厳しい言い方をすれば、それ以外の生徒ではまとめノートを作る能力もありません。
私が驚愕したまとめノート
私の知っている、国立医科大学に進んだ優秀な子供、塾の教え子でもありますが、小学校に上がる前に、これと似たようなシュミレーションをニンテンドーのポケモンゲームでして、ノートに戦略を描きまとめていました。私、小さな子供を見て、「コイツ、京大には行くな。」と思っていました。
そこの辺の中学生! 幼稚園児にも劣る参考書丸写しなんかで時間を潰す愚行、恥ずかしいと思わんか?