関西学院大学は親世代の甲南大レベル?/それでも有名大学になった理由

まず、関学の学生さん。OBのみなさん、こういう記載を謝らせてください。でも、あまりにも偏った情報が頒布され、受験産業の犠牲になっている方が多いもので・・・棘のある書き方ならごめんなさい。

今の関学は昔の甲南レベル?

昔は関学など名門とは言われなかったんですよ。「お坊ちゃん大学+α」というのがイメージでした。お隣にある神戸女学院に伝わった金言としまして「遊ぶのは関学、結婚するのは神戸大」がありまして、そういうイメージだったわけです。その頃より、今の関学は数段入りやすくなっています。最大の理由は少子化です。少子化が進み15歳未満の人口は、1990年の2254万人から2019年には1533万人に、約35%減少しています。

関西は日本の人口の1/6強ですから1学年で25万人から17万人に、8万人生徒が減っているんです。京都大学と大阪大学の1学年の学生数は5000人強。神戸大学は4000人少し、大阪市大や府大も2000くらい。他にも京都工繊大などあります。関関同立も5000人くらい。関学以上の大学に4万人の学生が1学年でいます。この8万人減がいかに大きな数字かお分かりになるでしょう。

阪大や神戸大、関学の学生は、比較的関西と周辺の府県が多いでしょう。昔は多かった中国地方などの学生でも、最近では「どうせ下宿するのなら東京」と考える生徒も多いはずです。だから正確な受験生のエリアは分かりませんが、一応大雑把に関西の大学の受験エリアが関西の人口に匹敵すると考えれば、上の人口統計からは、昔なら上位16%の学生が関学に進むことになります。ところが今は上位23.5%なら進めるんです。

この7.5%の増加というのは1万5千人に相当します。関学より下のランクの産近甲龍を合わせるとちょうど1学年1万5千人くらいです。ということは、今の関学は昔なら甲南大学レベルの学生が進んでいるというお話になります。昔より簡単に入れるんです。

この状況を回避しようと動き出す私学

この状況を回避するには、入学定員を絞るしかありません。しかし経営上できない。

そこで、内部進学や指定校推薦の間口を広げてきているわけです。多くの私立大学では50%、関学では65%が内部や指定校推薦などの一般受験外で入学します。この数1万人。この1万人を差っ引くと1学年16万人、関関同立以上の大学は3万人になります。上位19%で関関同立以上に行ける計算になります。

これで昔と今の中間の難易度に落ち着くわけですが、やはり一昔前の甲南大学の受験生上半分でも合格できる計算になります。

ということで、指定校推薦のレベルも落ちています

数年前までは、関関同立への指定校推薦の評定は4.3以上を求められていたんですが、最近は4.0でも大丈夫な学校が増えているようです。4.0は以前の甲南大学の評定基準です。

それに、この評定は公立高校でも同じく低下しているんですが、中学受験で優秀な生徒が抜ける公立高校のレベルは低下しています。それでも評定は低下しているんですよ。

このことをとっても、入学者のレベルは甲南大学と同じになっていると言ってもいいかもしれません。

だから学校の問題集さえ解けていれば合格できるんです

昔のように小難しい入試問題を出したところで、当然合否ラインの生徒は解けないんです。関学の入試問題に難問など一つもありません。チャート式などの学校から配られる問題レベルです。「関西の有名私立大学の数学はチャート式レベル」に書いた通りです。そのワンランク下の甲南大学は教科書ができていれば入れます。

中堅大学の最近の入試問題など中学生でも解ける」の通りです。「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査」という状況で、上位1/4、23.5%で入れるんですよ。なんで中学受験して付属から放り込む必要があるのか、あるいは特別な予備校や教材が必要なのか、私にはサッパリ見当がつきません。真面目に学校の勉強をしていれば入れる大学です。だから、「キチンと塾に来てもらえれば、甲南大学くらいには放り込みます」と私は言います。塾のHPにも書いています。「高校生の指導

関学が名門になったもうひとつの理由:ユルユルの子供たち

まあ、「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査」という生徒たちが、「関学行きたい!」って安易に受験して落ちてくるからから名門になったんだと思いますよ。学校の問題集もまともに勉強もしていない子供が多くなって「難しい!」って言ってるだけなんですよ。

昔の子供は高校になると、「自分は勉強が嫌いだから別の道で」という選択もしたんです。ところが、親は甘やかすし、教師も親と揉め事を起こさないように苦いことは言わない、塾に至っては「大丈夫です~、頑張りましょうねぇ~」などと言って、合格できない子供が受験をして落ちてくる。塾でも「取りあえず関学」がこの地域の偏差値50の親子の合言葉になっています・・・そら、いくらなんでも無理ですよ。

おまけに、こういう子供たちは、今まで失敗しても何をしても許されてきたから、模試で偏差値50、E判定なんか書いてあっても、平気で「関学行きたい。受験します。」って言うんですよ。教科書も分からず、勉強もしていない生徒が今回も許してくれると思ってるんです。で、こういう子供たちが平気で受験して落っこちてきて、彼ら的には予想外の不合格に「関学難しい。」と泣くんですよ。

大学側も、こういう生徒相手に受験料で稼ごうと、あちらこちらに会場まで設けて分不相応な生徒の受験を促しています。今までは他の大学に受かって入学しなくても入学金をふんだくれましたが、それができなくなったから受験料をせしめるしかないんです。

もう一つの理由、中学受験

今まで何度も何度も書いてきていますが、中学受験で真の勝ち組になれるのは、上位の学校の、しかも上位の生徒だけです。「進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」「進学校の生徒が普通の高校の生徒に追いつかれる理由」にも書いた通り、進学校の半分以上の生徒は落ちこぼれます。関学も受かりません。六甲クラスでも真ん中少し下、神戸高校のような公立トップでも真ん中少し上くらいにいないと関学には受からないんです。

ということは進学校の下半分は、その他多数の公立校に行って、クラブ活動を楽しんで、友達とも遊んで行けたのと大差ない大学に進むことになる。あるいは、速く難しい授業に落ちこぼれて基礎学力もつかずに、公立校で普通に教えられていたなら理解できたこともできないことになって、より悲惨な結末になる。「私が見た最悪の学校指導・・中2で青チャート、高3で白チャートを教える進学校」などに書いた通りです。

中学受験までして、あるいは進学塾に行って有名校に入り、そこで一生懸命高校でも難しい勉強をして、それでも多くの生徒は関学にも行けないんです。関学を「難しい」「名門」に祭り上げておかないと、親も子も立つ瀬がないわけです。

関学が名門と祭り上げる受験業界

だから、模試では妙な私立のかさ上げ偏差値見られます。

文系で一般的な経済学部を例にとると、関学や関大は大体偏差値71ぐらいと示されています。一方で、大阪大学は77、神戸大学は72、大阪市立大学は65となっています。理系で一般的な工学部では(ピンキリのため、真ん中ぐらい)、関学や関大は65くらい、一方で大阪大学は68、神戸大学で65、大阪市立大学で62です。

合格ラインも以下のような表に意図的に作り上げています。神戸・名古屋・つくば・九州・東北などの帝大クラスと関関同立はほぼ同レベルに書かれています。関関同立を名門としておけば、進学校ビジネスから付属校ビジネスそして、それらの受験に関わっている受験産業まで都合が良いわけです。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上の個別指導の実績を持つベテラン講師が、定額で、毎日何時間でも指導します。来塾時間も帰宅時間も制限はありません。クラブなどと両立してなるべく多くの時間を学習して下さい。