成績の良い生徒と悪い生徒の日々の勉強/子は親の鏡
積み重ね方式で勉強する成績の悪い生徒/だから学校はスケジュールを立てさせる
毎日、ダラダラという言い方が悪ければ、もう遅っそいペースで、間違えたところの確認もせずグダグダな勉強をして、周囲をブチ切れさせるのが成績の悪い子の勉強です。試験前などで期限が決まっていても、毎日自分ができることだけをダラダラ勉強し、結局間に合わなくなって酷い結果になっても、こういう子供たちは「自分なりには頑張ってきた。」としか思えないんですよ。何が足らなかったのか、何が間違ったのか、デキる生徒と比べてどうなのか反省することがないからです。
だから、毎回積み上げ方式で、日々できる勉強だけをして、また失敗する。そうしていくうちに、「オレってダメなんや」というポジションを享受する負け犬根性が染みついていく。反省も、改善もせず、ただただ安易に「しょうがない」になるんです。
では、なんでこんなことになるのか? いくらスケジュールを立てても、日々の勉強のスピードが遅く達成できないから、毎日できることをするしかないんです。じゃあ、なんで勉強のスピードが遅いのか? それは、「この範囲は、こういうことが聞かれるから、ここを考える。」とか、「この問題は、あの問題とアッチの問題のここが組み合わされている。」とか題意も要点も把握することもないからです。全てについて白紙で、一から十まで「ボ~」ッと考えるから時間がかかるし、ピント外れなことをしていることも多い。
だから、「勉強不足で点数が悪い」からと、いくら勉強のスケジュールを立てさせても同じなんですよ。どうせ守れない。公立中学などはテスト前にスケジュール表を書かせて提出させますが、そんなことしてもどうにもならないのは教師が一番よく分かっています。「私たちはキチンと指導しています。」という親に対するアリバイ工作に過ぎません。
デキる生徒にスケジュール表なんて必要ない/スケジュール表なんか必要な時点でアウトです
だって、勉強みたいな簡単な工程で、いつまでに何をしないといけないか表にまとめるほどのモノですか? まともな成績を取れるんなら、「いつまでに何をして、どのレベルにまで持った行くのか。」ぐらい頭に入ってるでしょ。私の塾では、塾で講師と話し合い確認し続けます。だからスケジュール表なんて書かないといけない生徒は、その時点で「毎日話をしていてもできない」「どうしようもない」ということです。私が「これやったか?」とテスト前に確認し、「何やってるねん!」とブチ切れている生徒で、御影高校以上、関西学院大学以上はなんか行った生徒はいませんよ。
もちろん、その生徒に合わせてやることは言ってありますから、最初に書いたように「やりきれない」ことはありません。だから、日々言われている簡単なスケジュールも頭に入らないのは、聞く気もないほどだらけてる以外ありません。そんな子供が勉強だけは頭に入ってるなんてことは、私の経験上ありません。だから、何時間勉強しようが、どう教えようが無駄です。
出来ない生徒はすべてが遅い、そしていつまでも同じ成績を取り続ける
題意把握などの頭脳労働の前に、こういう生徒は計算が遅いです。いつまでも、学校で教えられた通り一から十まで式を書いて計算しているんです。慣れてきたら、暗算でできるところは省略するとか、塾で教えられた効率良い方法を取り入れるとか、そういう工夫がこういう生徒はありません。上に書いた通り、反省も改善もなく、最初に習っておぼえたことを繰り返すだけです。
成績の良い生徒と同じ時間勉強していても、身に付くことは全く違う。デキる生徒は反省して計算方法を改善し、ポイントを把握してデキる問題がどんどん増え解答スピードも上がっていく。デキる生徒は、ひとつひとつの関門をクリアして、一段また一段と階段を登っていきます。
デキない生徒は、反省も改善もないから、いつまでも同じところにいるだけです。塾で尻を叩いて何とか上のステップに上げても、「こうすれば成績が上がるんだ。」と成績の良い生徒のようにノウハウを身につけることはありません。だから、ステップアップは期待できない。前回は良かったからと言っても、次回のテストではどうなるかなど全く予想できないんです。デキない生徒は、ノコギリの歯のように、上下を繰り返しながらほぼ定位置の成績を取り続けます。
これに業を煮やして塾を変える親御さんなども多いですが、どこに行かせても同じですよ。 だって、原因は教える側にないんですから。親がいくら言ってもダメなことを、暴言はおろか、子供をお客様扱いしないといけない塾がどうにかできるわけないでしょ? だって、成績が上がらずに「あの塾、嫌や」と子供が言えば、教えている内容も確認せずにすぐに塾を変えるんですから。だから、こういうデキの悪い生徒が多くを占める個別指導塾では、子供の成績を上げるより、カッコいいお兄さんや可愛いお姉さんに子供とお話させて、成績が上がらないでも「あの塾に行きたい。」と子供に言わせる経営手法を選ぶんです。「他の個別指導との違い」に書いた通りです。
出来ない生徒はスケジュールの前に恫喝あるのみ
勉強の前に、その緩み切った根性をどうにかしないと、どこの塾に行っても、誰に教えてもらっても同じですよ。
私? 締め上げますよ、その子の様子を見ながらですけれどね。説明しても右から左に抜けるヤツには、問題集放り投げて「お前なんか教えても抜けるだけやろ? ほんなら自分で考えて、自分で解け! お前なんか、教えてもらう前に、錆び切っている頭のネジを自分で磨け。」と恫喝します。
他にどうしろというんですか? やりようなんてないですよ。親からのクレームが恐ろしいから、学校でも全く躾けないでしょ? だから、成績を上げろと言われたら、私がその前に弛み切った根性を叩きなおすしかないじゃないですか。
それが酷いというなら、そんなことで酷いというお母さんが子供を野放しにした結果を享受してください。
子は親の鏡
私は、本来なら親がやる汚れ役をやってるんです。子育てをうれしい楽しいものにしたいから、自分で泥をかぶらずに、アノ塾コノ塾って渡り歩いて、いつまでも人様に頼って人のせいにして安穏としているなんて・・・・それこそお子さんが学習でしていることと同じじゃないですか。