公立中学の下半分の落ちこぼれ感が加速している/落ちこぼれた生徒の見分け方

この集団だけが取り残されている

最近体験授業をして、お断りすることが増えています。公立中学で通知簿がオール3の生徒たちです。

このレベルでは、中2、中3でも、単位計算があやふやです。方程式の文章題などほとんど解けません。ですから、小学校5年生の学習内容から遡って教えなければいけないんですが、これが教えきれないんです。

理由は、学習時間が取れないとか、スケジュール的にそこまでできないとかではなく、生徒の頭のネジがピクリとも動かないため教えようがないんですよ。「理解の壁/公立中学の通知簿3と4間に立ち塞がる途方もない壁」なんかに書いた通りです。

ところで、オール3の生徒がそんなん酷いわけないやろ・・・と思っている方、あなたは完全に間違えています。中学受験でデキる生徒の大半が抜けた上に絶対評価で大盤振る舞いの通知簿の公立中学では、親世代より基本的に一つ上の評定がついています。だから神戸高校レベルでは昔の御影高校レベルの上位の進学実績しかありません。オール3の子供は、昔ならオール2がついていても不思議ではないレベルです。オール2の生徒が「漢字おぼえられへん。」って言ってるのなら、納得できるでしょ?

なぜ、中学2年生で時速も%もできないのか

理解するのが面倒だから解法丸暗記しては忘れを繰り返して来たからです。分からないところは適当に解く癖がついている。

例えば、時速50kmで2時間と言われれば50X2=100kmとほとんどの生徒が応えられます。理由は、とにかく時速の問題では掛けたらよいとおぼえていること。それに50と2で100という語呂が良いからです。でも、肝心の単位の定義:時速=距離÷時間を理解していないので、3kmを時速45kmで何時間かかる?なんて言うと途端に分からなくなります。

時速は掛け算と丸暗記していて、それ以上のことは分かっていないんです。仮に割ることを知っていても、「割る」という解法を丸暗記しているだけなので、45÷3にします。3÷45という語呂が悪いからです。

こういうことが、数学、理科の1分野、それに英語の文法と、理屈があって成り立つ分野全てで展開されるのです。

じゃあ、理屈を教えればいいじゃん・・って、無理です

だって、小学校5年生で学習する内容を分からずに、今まで酷いテストを繰り返し取ってきて、それでも「もう一度きちんと考えよう、でないとダメだ。」をしてこなかったんですよ。脳みその歯車なんか癒着して、ピクリとも動かないんです。「テキトーに」「間違えても平気平気」的安楽な世界で生きてきた彼らにしたら、今までしたことがない「考える」という作業には、途方もないエネルギーと労力がいるんです。

だから、学習からずっと逃げてきた。こういう子供は、理解を伴うしんどい学習を嫌い、ものすごく抵抗します。「さらに手ごわい生徒/サボタージュ」の通りです。

中学生に繰り返し時速だの%だの教えても受け流され、キレイサッパリ忘れられることを繰り返されます。こちらも辛抱できずに怒ると「なんでそこまで言われなあかんねん。」と言う反抗的態度を取られます。親には「なんで成績上がらないんですか!最近塾に行くのも嫌がってるんです。ちゃんと教えてるんですか!」って言われ、講師の心が病んでいきます。

こういう生徒が一発で見分けられる方法

例えば、英語の問題集などの解答で、進行形の問題ページなら、全部ingをつけている生徒です。問題によってはbe動詞をプラスして答えないといけない問題もあるし、少しマシな問題なら現在形との区別を聞いてどちらか選ばないといけない問題もあります。ところが、何も考えずに「面倒くさい~、ing、ing、それing・・・」と解答を書き入れるんです。こういう生徒は、脳みその歯車なんかピクリとも動かさずに学習します。

数学なんかでは、式もグラフも書かずに、答えを書いて、間違っていれば赤で正解を書き写して体裁を整えます。式を書いて答えない理由は、まず解き方が分からないから式を書けない。そして、次に、式やグラフなんか書くのが面倒くさいです。間違った式を書いたら責められるので、ページの隅でコチャコチャッと書いて計算して消します。「数学ができない生徒の特徴/グラフや線分図を描かない生徒・定規でグラフを書く生徒」「数学が苦手な生徒のノート」に書いた通りです。それで、適当な答えを書いて、✖をして、赤で解答を書き入れてノートを作り「オレ、勉強したもん」っ言うんです。この数学のノートが典型的な、公立中学の通知簿3です。私の経験から、間違いありません!

塾も教師も分かっていても何もしませんよ

もうね、この二つをする生徒は、いくら教えてもムリです。キチンとすることに途方もないエネルギーが要ることは彼らは理解しているので、安楽な世界から出てきません。引っ張り出そうとすると、ものすごい抵抗をします。あらゆる手立てを使って、逃げ回ります。上のような学習をして時間を潰す、そんな勉強をしておいて「あの塾に行ったら、ちゃんと勉強してるのに怒られるねん!」って親に泣きつく・・・こんなところには頭が回るんですよ。

だから、学校の教師は、そういう解答が書き込まれた問題集を見ても「ハイ、ハナマル、ハナマル・・・ノルマ終了!」ってハンコ押して終わりです。塾でも「コイツまたやっとるな。どうせ注意しても治れへんし・・・まあ、親が文句言って来るまで授業料貰えたらええか。」ってなっているわけです。分かってはいても、そんなヤツラの相手をまともにしていたら、心が病んでしまうからです。

学校も塾も、そんな適当なことをしておいても自分で頑張って成績を上げる優秀な生徒がいるわけです。彼らさえいてくれれば進学実績は勝手に作ってくれるから、それでいいんですよ。面倒な子供に関わって心まで病んで、三流の進学先を二流の進学先に苦労して上げたところで、学校にも塾にも何のメリットもないんです。進学塾や進学校の最大の仕事は、教えることではなく、優秀な生徒を集められる看板をいかに持つか、ということです。脳みそが癒着している子供を心病んでまで苦労して教えて二流校に進ませることではありません。

そして、机の前に座っているから頑張っていると思っている親、塾に行ってるからいいやと思っている親、でも上に書いたようにやる気のかけらもない解答をチェックしていない親は、「熱心に勉強してるのになんで成績が悪いんだろう。教え方の問題よね!」と考えます。学校や塾の前に、お前の育て方が問題やねんと言いたいです。

この親と学校と塾の三者のトライアングルの中心で、子供はのうのうと過ごしているわけです。

おまけに、こういう子供は社会が苦手です

理由は簡単。おぼえる努力を徹底的に嫌うからです。「成績が上がらない子供の暗記・・・写経に挑戦」に書いた通りです。

書いておぼえるなんて論外です。教科書をボ~っと眺める、あるいは赤で書き入れた問題集に赤い下敷きを置いてボ~って読むだけってことで時間を潰します。おぼえるなんて面倒でしんどい作業など、彼らには想像すらできないんですよ。

少し頭が回る子供は、問題集の要点整理や教科書の太字を書き出す「まとめノート」を作って、時間を潰します。こういう子供の言い訳は「まとめないとおぼえられない」です。「十分まとめてある要点整理を見ておぼえられないんやったら、何をしてもおぼえられるかい!書け!おぼえるまで書け~!」っと私がブチ切れても、受け流されます。

こうして、講師の心は病んでいき、「もうエエワわ・・授業料もろうたら・・」と投げます。どの塾に行っても、真摯には教えてもらえません。心病んでまで、三流校を二流校に入れたところで、塾には何の宣伝にもならないんです。

だから、こういう生徒はオール3なんです。得意不得意なんかなくって、全教科いい加減なことをして、全教科不得意です。

中学受験組はこれほど酷くない/小学校に任せていたツケ

たとえ上位の私立に進めなかっても、中学受験に失敗したとしても、中学受験組はここまで酷くありません。ある程度考えて問題を解く、キチンとおぼえるということはトレーニングされているからです。だから、ダレ切った付属校の生徒でさえ基本的な学習の努力は受け入れられるし、内部進学に必要な最低限のことはやります。

将来を約束されダレ切った付属校の生徒ですら神々しく見えるほど、公立校の下半分の生徒はだらしないです。親が小学校に教育をぶん投げ、少し怒ったら親から文句を言われる小学校では、「勉強は塾でしてね~」っと子供の好き勝手にさせた結果です。そういう小学校だけに任せておいた結果、生まれ持って上昇意欲やプライドを持っていない子供は矯正不可能なほどだらしなくなって、テストで酷い点数を取り続けても平気になっています。

脳が発達していく一番肝心な小学校でだらしない事が通常運転になった子供にとって、まともに学習することは途方もなくエネルギーが要る嫌なことなんですよ。だから、根っこがだらしなくなっている子供にいくら教えても矯正はできないんです。ということで、学歴→サラリーマンと言う進路は、この時点でアウトです。

日本の子供の躾を考える・・まともな学校に進学させるために 」にも書いたように、だらしない子供では進学目的ではなく、躾のために厳しめの中学受験塾に放り込む必要があります。今の小学校教育は崩壊しています。

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