成績が上がらない生徒/プロ野球選手からの教訓
プロ野球選手からの教訓
このブログを書いている前日、西部ライオンズが9回の土壇場で逆転負けしたそうです。原因は3塁手の佐藤という選手の送球ミス。
俊足で名を馳せる1塁ランナーがバッターが打ったと同時にスタートしたにもかかわらず、ボテボテの3塁ゴロをセカンドに送球してセーフにして、満塁にして逆転負けだそうです。1塁に普通に投げていればゲームセットだったらしいんです。
監督だけではなく観客も佐藤選手のプレーに唖然。気落ちした投手は打たれて逆転負けです。要するに、プロの選手レベルなら当然頭に入れてプレーすべき走者の走力などを考えもせず、ルーティン通りのプレーをした。考えもないアホなプレーに、監督、同僚の選手、ファンまでもが呆れ果てたらしいんです。
そして、この佐藤という選手にはオチがあります。コロナで選手が外出を控えるように言い渡されていた時期にゴルフに興じて球団から罰則を受け、時速200㎞近い速度で首都高を走って逮捕起訴されているんです、
要するに、日常生活で考えもない底抜けのアホが、肝心の野球でも同じようなアホをしでかしたということなんです。もちろん誰しもミスも抜けもありますが、私が生徒を教えてきた経験や企業で働いてきた経験からも、周囲があきれ果てるようなことを本業で繰り返す人間は日頃の生活からアホなことをしでかしています。
子供も同じです/中学1,2年の症状
勉強だけ出来ない生徒など、私は見たことがありません。勉強のダメな生徒は、日常生活で様々なトラブルを引き起こします。
忘れ物をする、テスト日時を間違える、テスト範囲が間違っている、いくら説明しても指示した宿題と全く違ったことをしている等々・・・もうトラブルの宝庫です。学習を教えるという塾本来の仕事の前にこちらが疲弊してしまうんです。要するに、とこぎりダラシナイんです。
肝心の学習でも、何度も暗記させたことをテストでほぼ全問間違えてくる、何度も学習した基本問題をテストでほぼ全問間違えてくるなんて日常茶飯事です。要するに、とこぎりいい加減に学習しているので、テスト範囲を先生から言われた時と同じく、勉強も右から左に抜けるだけなんです。
少し学年が上がると出る症状/反省などない
でもさすがに中学2年生の後半からは、そこまでアホなことをしでかす子供は少なくなります。でも、彼らは考えもない学習を繰り返し酷いことをし続けます。「真剣な学習ができない子供たち/大人の通過儀礼が必要なのか?」に書いたような学習をし続けます。
先日も、数学の計算も遅すぎてテストに対応できていない状況で、英語の教科書本文もしっかりと学習できていない生徒から少し目を離すと、「社会の予習」の自己学習だと言って教科書を読んで「チンプンカンプンです~」って言ってるんです・・・もう呆れてアゴガ外れかけましたよ。
「暗記科目で、説明してもらっておぼえるだけの科目より、もっとすることがあるんと違うんか? 数学の計算もテストで対応できないほど遅い。塾で教えられたように、計算方法を改良して速くしていこうという気はないんか? 英語も毎回毎回英作文でアホみたいな間違いをしてくるのを、教科書の前置詞なんかの使い方のポイントを塾で教えられたように見直しておぼえようという気はないんか?」
思わず説教してしまいましたが、けれど説教しても無駄なんです。だって、頭の構造がなってないんですから、説教しても説教の意味が分かるはずがない。
きっと、西部の佐藤選手も「ちょっとしたミスで、何でここまで叩かれやなあかんねん。ゴルフもスピード違反も野球とは関係ないことやろ!」って考えてるんだと思うんですけれどね。
でも、このレベルで「標準」です
公立中学では、これで通知簿3がつきます。中堅の私立も大学付属も同じようなレベルです。
まあ大学付属は分からんでもないですよ。入試も何もないんですから、こんなレベルの生徒たちが手を繋いでいい加減なことをしでかしている中、平均点を取っておけばソコソコの大学に進める。このソコソコの付属の生徒を預かっていましたが、最上位クラスの真ん中ぐらいの成績の生徒のやっていることに、私は毎日あきれ果ててアゴが外れていましたから。
しかし、公立やその他私立の生徒は、入試もあるのに一体全体何を考えているんや…って、何も考えていないからできるんでしょう。自分の人生に大きな影響を与える入試でこの有様なんですから、この性根が大人になったから、仕事になったからと直るもんなんでしょうか・・・ムリだと思います。非正規雇用が増えてきているのは、人件費抑制だけが目的ではない。正規でこんなのを雇えないんです。
私が働いていた企業でも、派遣社員が出始めの頃、それまでの腰掛OLのあまりの仕事ぶりに業を煮やした会社が、マシな女子社員以外を自主退職に追い込んでどんどん派遣で置き換えて行きました。派遣社員ではまともに働かないとすぐに首を切られるから、ちっとはマシに働いたからです。調査書や模試の成績でいくら諭しても分からない子供が、3年の冬の入試を前にやっと本気を出す「中学3年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」の行きついた先です。