スポーツクラブから見た学習塾/社員やアルバイトはまともに働いているのか?
サービス産業の社員たち
この春まで10年以上通っていた芦屋市内のスポーツクラブを辞めて、今は西宮にあるスポーツクラブに通っています。
以前のスポーツクラブを辞めた原因は、設備面での不満ではなく、顧客の質の不満、そしてクラブ側がそれに何もしない不満でした。このスポーツクラブでは、コロナ蔓延時期にも、非常に多くの女性と特定の男性が集団が大声で喋りまくっていましたが、目の前を従業員が通ってもスルーです。
従業員が面倒な事柄をスルーしていたのか、顧客とトラブルになるような注意をするなと会社から言われていたのかは知りません。
あまりの状況の酷さに、店長に注意してくれとも言ったのですが、スルーです。そして、この店長が事務室から全く出てこない。だから、自分がまかされている店舗で何が起こっているのか全く理解できていないんです。任期の間をつつがなく過ごすことしか頭にない、ザ・サラリーマンでした。
おそらく、こういう事なかれ主義が会社に蔓延していて、私のように「もっとちゃんとしてくれ。」と思う人間が嫌気をさして辞めるのだと思うのですが、それより好き勝手やりたい人間の数が多いので、天秤を賭けると好き勝手組に軍配が上がるということなのだとも理解しました。
ところが、新しいスポーツジムも同じ
今通っているスポーツジムは、それほど喋りまくっているグループはいません。それは、顧客管理が良いというより、そういう客が集まっているだけだと思います。
というのか、全くの別会社のこのスポーツクラブでも、従業員は顧客が何をしていてもスルーして関りを持ちません。管理職が現場に出てきて見回ることもありません。以前のスポーツクラブと全く同じです。
ではなんで以前のクラブが酷かったかというと、そういう騒がしく騒ぐコアになるような人物がいて周囲を巻き込んでいった。そしてスタッフが何も注意しないので、そういう連中が野放しになった。そして私のようにその状況に嫌気をさした連中が辞めて、騒ぐ連中の比率が高くなる状況が続いたということだと思います。
だから、どのスポーツクラブでも顧客管理がずさんだとしたら、あるいは身勝手な客を野放にする経営方針だとすれば、クラブ内の環境の良し悪しは偶然が重なったことともいえます。
学習塾でも同じだと思います
管理職は現場の面倒事に首を突っ込まない。上がそういう態度だから、現場の従業員はスルーして何も改善はしない。これはスポーツクラブだけでなく、あらゆるサービス業の現状だと思います。塾ではより酷い状況だと思います。下手に生徒に注意すれば「あの塾イヤヤ~」と子供は言い、「ウチの子供だけ悪いんですか!」と親は言い塾を辞める。
でも、野放しの管理に不満に感じて辞める子供は少数だと思います。だって、学校でも同じだからです。子供は学校も塾もそんなもんだと思っている。
そんな状況で、教室長などの責任者が授業を回って、現場での問題点を抽出して改善している塾はあるでしょうか? 現場で問題ごとが起こっても、生徒に敢えて関わっていこうとする講師はいるでしょうか? 私はスポーツクラブ以上に少ないと思います。
親からのクレームがあったとしても管理職が「面倒くさい」と現場に丸投げして、現場はスルーするか右往左往しているだけでしょう。これがおしゃべりが蔓延し、通常化している塾の実態です。
特に個別指導塾の場合、成績の悪い生徒の比率が多く、学力を上げることは難しいです。だから、成績面での改善ではなく、講師に見映えのいい大学生を雇って、生徒とお話させて、生徒を繋ぎとめるのが顧客管理であるとも言えます。成績が上がらずに親が塾を変えたくても、子供がお兄さんやお姉さんに懐いて、塾を変わりたがらないようにするのです。「教師・講師の能力とは?/個別指導のキャバクラ・ホストクラブ化」の通りです。だから、塾でのおしゃべりは経営上必須なのです。
好き勝手したい客を容認している。あるいは、好き勝手したい客を集めて経営しているという面ではスポーツクラブも塾も同じかもしれません。
それに加えて、現場では十分な業務知識のない社員が増えている
こういうサービス業の現場で働いているのは、今まで散々書いてきた「公立中学の下半分の落ちこぼれ感がハンパない/落ちこぼれた生徒の見分け方」「成績が上がらない子供の暗記・・・写経に挑戦」「理解の壁/公立中学の通知簿3と4間に立ち塞がる途方もない壁」のような若者が多いと思います。
分からなかったら先輩や上司にでも聞きに行けばいいのですが、テキトーなことを言って誤魔化そうとするのが多いです。上の引用に書いたように、子供の頃からそういう生き方をしてきたからです。
塾でも同じです。学歴は高いかもしれませんが、一般企業から何らかの理由でドロップアウトして、不満を持ちながら塾に関わっている人間はとても多い。真摯に子供に向き合おうとする人間は多くないと思います。
だから私はできるだけ小売店には行かないようにしています
だから、厚かましい人間、常識のない人間の行動がサービス業では許容され、不愉快を感じることが増えています。その上、社員の知識がなく、ネットで調べる方が手っ取り早い。わざわざお金を使いに行って不愉快になってメリットもないのなら、アマゾンで買った方がマシです。
塾でも同じことが起こるかもしれません。学校と同じ程度のやる気のない講師の授業と、画一的な生徒管理なら、リモートで映像授業で十分ですし、相談事はスカイプやズームで本部のコールセンターにすればいい。プロの接客が不愉快のない対応をしてくれます。
私の結論
私の塾は、経営者の私が直接教えている塾です。事なかれ主義に徹していても給料がもらえるサラリーマンが経営し、教えているわけではありません。悪評と生徒の減少は直接私に跳ね返ってきます。
もちろん、塾で私語は一切ありません。一言もないと言った方が良いでしょう。私が教えている声がしているだけです。それさえ迷惑な生徒はノイズキャンセリング・イヤホンを使っています。「イヤホンで音楽を聴きながら学習できる塾/そういう学習をOKできる生徒しかいません」
サービス産業のサラリーマンのような事なかれ主義も取りません。進路指導でも、普通の学校が言わないようなこのブログに書いてあるようなことを子供に言います。「女子生徒はよく見るべき/グローバル化は女性の貧困を生む」というようなことです。それをクセがあると思う方もいれば、キチンと面倒を見てくれると思う方もいるでしょう。でも、この顧客を絞る方法が唯一小規模の塾が生き残る方法です。画一的な集団塾や個別指導では大手の資本力には絶対に勝てません。
ユニバーサルな事なかれ主義で、ファミレスのような画一的サービスが上質だと思うのなら、大手の塾に行かれればよいと思います。少なくとも、私の塾は、大手塾の個別指導を望む生徒とは全く違う生徒が来ています。