生徒の学習に見る北朝鮮のミサイルに大騒ぎし、中国のミサイルに大騒ぎしない心理

安楽に浸る私たちは受験生と似ている?

北朝鮮のミサイルが恐怖だと言って大騒ぎする人と、中国のミサイルや核実験それに領海侵犯に大騒ぎする人とどちらが多いでしょう? 私は前者だと思います。なぜなら、マスコミが前者を叩くからです。

いまや日本のマスコミは中国など叩けないことはご存じないのか? 中国から直接圧力をかけられることもあるでしょうが、中国で事業を展開している大企業のお得意スポンサーから「あんなことを言う番組のスポンサーはできない。」と言われるからですよね。こんなことなど、もう誰でも知っています。

それでも、北朝鮮のミサイルだけに大騒ぎする心理は何故か? 私は「まだ、北朝鮮なら何とかなるが、中国はもうどうにもならないから沈黙する。」「本当の脅威を考えると怖くなる。」と言うことではないかなと思います。だらら「外交努力で。」とか言い出す。外交努力など役にも立たない国であることは横に置いておいてです。それで、「そんなこと行っても話にならんやろ。必要な戦力は持たないと。」と言うと「憲法違反だ!」「戦争を起こす気ですか!」「日米安保があるでしょう!戦争はアメリカに任せておけばいい!」と逆ギレします。

この北朝鮮や日米安保を「勉強方法が分かれば」と塾に努力を丸投げする受験生の姿と、中国を「受験本番」に置き換えると、日本の今の姿は多くの受験生と共通します。国の姿勢は国民に依っているということがよく分かります。

学習でも同じことが起こります

必要な努力もせずに、高望みの志望校を言う生徒もこの中国に対する姿勢と似たと心があります。模試の偏差値や学校の成績から考えると志望校など到底無理なのに、その現実に目を瞑って念仏のように高望みを唱え続けるんです。「外交努力」と言っていれば、なんとかなると言っている神経と似ています。それで、こういう生徒や親御さんが体験授業なんかに来て言うことは「勉強方法さえ教えてもらえれば。」という小手先の他人頼りです。問題を小国の北朝鮮の核にすり替えて、日米安保に頼る日本と同じです。敵は日米安保なんか屁とも思っていない強大な中国なんですけどね・・。

生徒の学力を見て「理解できるまで時間をかけて考える。」そして「独力で出来るまでチャレンジする。」という基本ができていないから、小手先のテクニックなんかでは解決しないと私が言うと、そういう生徒は塾に来てくれません。塾に来てくれても「勉強のやり方も、スケジュリングも解法のコツもいくらでも教えるけれど、まずはそれらを身に着けて自分で頑張れ!」とはっぱをかけると、逆ギレしてすぐに辞めます。「生徒の皆さんに分かって欲しいこと/上位の学校に進みたければ相応の努力が必要だと言うこと

「自分で血を流さないと、どうにもならない。誰も助けてくれない。」と言うと、逆ギレするんですよ。ウクライナを見て見なさいよ。ブダペスト・メモランダムというものがあったも、アメリカもイギリスも武器をくれるだけで血を流すのはウクライナ人です。ロシアという怖い国相手では、血を流さなかったクリミアの占領では誰も助けてもくれなかった。

問題は、こういう現実を生徒はもちろん親御様も分かっておられず「何かいい話はないですかね」と塾に行ってきて、辛抱がないのが分かっている子供が「イヤヤねん。」と言い出すと、「お前はいつもそうや!」と言うのではなく「子供がそう申しておりますので。」と言ってくる親御さんだと思うんですよ。「「最近の若者は口だけは一人前で辛抱もない。」とお嘆きのお父様方へ/あと5~6年するとその若者が神々しかった有様になります/でもね、親御様の方が変化は激しい

まず、本当の敵の受験に取り掛かるのなら「勉強方法」なんか塾に言う前に、「分かるまで考える。出来るまで頑張る。」という姿勢に変えて「だから、塾で助けろ。」ぐらいできないと、成績なんか上がりませんよ。他人様に丸投げで楽して成績が上がることなどない。そんな塾があれば、授業料を月20万円にしても生徒は殺到するはずです。

生徒の学習を見ていると、平和憲法に固執す理由がわかる!

必要な努力もせず外交だ平和憲法だと言ってきたのが、領海に好き勝手に軍船を突入され漁民を追い出され、尖閣を核心的利益と言われている現状です。中国の核心的利益って、ウイグルや香港そして台湾と尖閣のことです。中国は核保有国のイギリス相手でも香港であんなことをして、着実に実行してきています。

着実に目の前に迫ってくる核心的な入試というものがありながら、模試で偏差値という現実を目の前に突き付けられても「勉強方法さえ分かれば」と言って「楽な勉強方法ないかな」と思っている他人頼りの受験生は、ウイグルや香港を見ても他人事の今の日本にそっくりです。圧倒的に多いこのキリギリスのような受験生を見ていると、日本が平和憲法や日米安保で逃げながら「平和憲法」を唱えている姿とオーバーラップします。寒い冬に受験を迎えて凍えるような結果が出るのが目の前にぶら下がっているのにです。国は人なりなんですな!

ブダペスト・メモランダムなどの他人まかせの安保協定でキリギリスを楽しんでいてクリミアを取れてからやっと目が覚めたウクライナのように、一度痛い目に合わないと受験生も我々も分からないんでしょうねぇ。受験生の場合は浪人、日本の場合は沖縄で住民投票で独立ってなことくらいにはなりそうですけど。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。