努力の差/頑張れる子供と頑張れない子供の差

最近、入塾で一番問題になること/頑張れない子供をどうするのか?

最近、半分くらいの入塾希望の方で問題になるのが、頑張れない子供、やる気のない子供をどうするのかという問題です。親も私も分かっていてもどうすることもできないんです。

理由は、頑張る・やる気のレベルと言うか、上限というかが子供によって大きな格差があり、子供がそのことを分かっていないことが原因です。そうして、こういう子供は、「○○高校に行きたい!」「○○大学に行きたい!」というんですが、自分の成績や偏差値からどれだけ努力し頑張ったらいけるのかの見当がまったくついていない。

だから、志望校に必要な学力や、やらなければいけない学習を説明しても、茫然・呆然と聞き流され、マイペースの頑張りで現状を続ける。

成績が良い子供の頑張りを学校や塾で見て、なぜ気が付かないのか?

塾では、「あの成績の良い生徒はこういう問題集を使って、こういう勉強をしている。そうして志望は○○高校・大学に近づいている。××の成績・偏差値の君はどう思う?」と私が現実を突きつけますが、こういうことを言わなければいけない子供の反応は、少しイラついた様子で「それで?」で終わりです。

彼らには、私が嫌なことを言ってきているようにしか捉えられないのです。偏差値や合格ラインと言った証拠を並べて、いくら理屈で説明しても彼らには嫌がらせとしか受け取られていないように聞こえます。

なぜ理屈が分からないのか?

私も分かりません。塾を始めた当初、こういう子供は嫌なことは見ない振りをしているのだと私は思っていました。けれど、こういう子供は目の前に突き付けられた簡単な現実を理解できないのだと分かってきました。

なぜ理解できないのか? 簡単に言うと頭が悪いからか? いや、勉強以外のことにはクルクルと頭が回る子供もいます。私はそういう思考回路がないのだと最近は思います。特に、欧米の研究から「頑張れるかどうかは遺伝子で決まっている。」という常識を知ってからは、「分からない子供も、その親も、もう仕方がないのだ。いくら理屈を言って、目の前に証拠を突きつけても遺伝子レベルでどうしようもない。」と思っています。「努力できる遺伝子/グローバル化・中流没落が生む選民思想」「子育て論の本質/結局は遺伝子

だから補習塾は「褒めて伸ばす。」と言い出す

私のようなことを言って、「現実に即した努力をしよう!」というのは、今や半数以上の子供にとっては嫌がらせとしてしか聞こえません。こういうことを数回言うと、辞めてしまう生徒も多くいます。そして、何より最近の親は「嫌だと言っていますので退塾します。」とすぐに通告してきます。

少し前の親なら塾で状況を聞いて「先生の言うことはもっともだ。」、あるいは辞めるにしても「ウチの子はそういう厳しいのはダメなんです。」と判断したはずです。もはや親もそういうことが分かっていないのか、あるいは子供が家でゴネることを嫌うのかということになっています。もう少し前の親なら「お前がアカンから塾でも学校でも怒られるねん!しっかりせんかい!」と二重に怒るので、子供は「塾で文句言われるから嫌やねん。」などとは親に言いませんでした。

だから、こういう親子を相手にしなければいけない補習塾では「褒めて伸ばす。」などというしかないのです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。