英語が得意な国際科の生徒が関関同立にも行けない理由
国際科とは?/入学時に大学合格レベルの英語力がある
英語が得意な子供を選抜し、高度な英語教育を施すための高校です。高校から入れる公立では、芦屋周辺には国際高等学校と葺合の国際科があります。私の経験では、国際高等学校は英検の準2級、葺合は英検2級を中学で取れる子供が入ります。英検2級とは高校の英語がほぼ理解できているということです。
またもう一校、国際中等という中高一貫の公立校も芦屋にはあります。こちらは帰国子女なども幅広く受け入れる学校で、英語のレベルはもうワンランク上になります。
私の経験上、高校で英検の2級を取れる生徒は、他教科がよほど不得意でない限り、関関同立に受かってきます。と言うことは、少なくとも葺合の国際科と国際中等の子供たちは、関関同立など楽勝で受かって来なければならないはずです。国際高等学校にしたって、少し頑張れば英語に関してはすぐに合格ラインに乗るでしょう。
ところが進学実績はあまりよくない/英語以外が阻害要因になっている?
これらの高校からはなかなか関関同立には行けないんです。国立大学を関関同立以上のレベルとすると国際中等でも上位25%程度にいないと上位の公立大学や関関同立には進めません。この数値は国際高等学校も同じです。葺合の国際科は、国際科のみの進学実績は出ていないのでもう少しいいとは思います。
これはどういうことなんでしょう? 英語だけ取ればこれらの高校の全員が関関同立に受かってくるはずです。そして、高校間の英語の学力に関係なく上位1/4くらいしか関関同立には受からないということは、入試の阻害要因は英語以外の科目にあるということになっていると思います。
国際高等学校の進学実績の劇的向上(新しく追加)
ところが、この1年で国際高等学校の進学実績は劇的に上昇しています。特に関関同立の合格人数が数倍になっている。地方の国立大学にも1名位ずつ合格して、国立大学の進学実績も急上昇している。これはどうしたことでしょう? 授業が改善されたから?いや、それだけでは無理です。合格する中学生のレベルが神戸高校並に英語以外の教科も出来ないことには。
ところがです。神戸大や大阪大の進学実績は上がっていない。これは関関同立の進学実績急上昇の結果と相反する。
これは私の推測ですが、関関同立に合格できる生徒を多学部・多受験方式で受けさせた。地方の国立大学への推薦入試も学校が薦めた。何らかの理由でこの学校が私立高校並に進学実績にこだわり始めた。そういう結果なのかもしれません。普通に考えれば、地方の国立大学が関関同立より就職が良いことはないし、下宿費用も考えればかえって割高になるから、そんな選択はしないからです。
私の経験から
この3校の生徒、全員を教えた経験があります。学校の授業や宿題は、英語でレポートを書いて来いというようなインターナショナルスクールかぶれのものが多く、日本の入試制度には全く対応していなかったものが多いように思います。
私立でも3教科、あるいは2教科で英語以外の得点が同等か同等以上にいある。国立では共通テストまであって、数学もできないと文系でも話にならない。こういう状況に著しく適応していないのではないでしょうか。
英語など、英語を使う組織で仕事ができて役に立つものです。そのためにはそれなりの学歴が必要です。この一番肝心なことが分かっていない学校が多いように思います。お上品な英語教育など役にも立たない。これが国際科の進学実績が悪い最大の原因です。
子供と親の勘違いもあります
こういう学校に進むと、「英語が得意だから」とか、「ウチの子は英会話が少しできるから」とか言う特権意識を持つ子供や親御さんが非常に多いです。
でもね、英語が少し得意でも他教科が得意じゃないから国際科に行ったんでしょ? 私が教えた生徒全員そうです。数学も理科も得意なら神戸高校に行っているはずです。教科も得意なら神戸高校にでも行ってたはずです。その神戸高校で真ん中の成績で関関同立です。それに、あいさつ程度の英会話できるくらいで、何か入試に特になるんですか? その程度の話なら推薦入学でも有利にもならないから特別枠でも受からないんです。
他教科も英語同等に得意なら最上位の高校に行っていたことをなかったことにして、ヌルい国際科の授業で満足していることがこういう高校の進学実績が悪い生徒再度の原因です。